【最新】アリスとアマリリス・第6話(Kiss_2018年8月号)ありすが出会った不思議な少年。宗教にハマる!?【ネタバレ注意】

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アリスとアマリリス第6話『洗脳』
著者:小沢真理
掲載誌:Kiss2018年8月号掲載
出版社:講談社

『世界で一番優しい音楽』『銀のスプーン』で有名な小沢真理先生の新連載です!2018年Kiss3月号から連載開始です。

★第1話~の感想はこちらから♪

待望の第1巻が7月13日(金)に発売予定です!

ストーリー(ネタバレ注意)

ありすは小学校6年生になる春休みの間も、そして学校が始まってからも茜坂くんからの手紙を待ち続けていた。

住所を教えたことをママに知られたら絶対に怒られてしまうため、ありすは学校が終わったらすぐにアパートに直帰してポストの前で待ち伏せするのだ。新しい学校に友達もいないからできることだ。

ママの職場であるパチンコ屋の上の1Kの家に引越してきて1か月がたとうとしていた。

建売りとはいえ、まだ築年の浅い一軒家を借金のたてにとられたのだから、パパの借金はチャラになっているのでは?と思うありすだが、ママはその後もずっと警戒して暮らしている。

ママは少女時代から護身術を習いにいかされるほど美人だったため、その筋の人に目をつけられたらお終いだと思っているのかも…とありすは感じる。

ある日、ママはパチンコ店で勤務中店長に妊娠したことによる配置換えを申し出ていた。離婚したと聞いていたため驚いた様子の店長。

一方、ありすは新学期は始まっても茜坂くんのことが気になりすぎて、他のことは何も考えられずにいる。新しいクラスメイトと言葉を交わすこともなく、放課後は郵便受けに直行する日々。

茜坂くんからの手紙は今日も来ない…『あっくんのうそつき 離れても気持ちは変わらないって言ったじゃん』と目に涙がにじむ。

そこへ、同じアパートの住人の少年が『なんで泣いているの?』と声をかける。

『タカハシ マコト』と名乗った少年。サザエさんのタラちゃんのような頭をしている。彼はありすより1学年下の5年生。年下だとわかったとたん、上目線で接するありす。

マコトは、おもむろに両の手のひらをありすに向け、『いやしてあげるよ 君は今深くく傷ついていて 心が血の涙を流しているから』と謎のハンドパワー?を送ろうとする。

それになぜだかわからないが…涙が止まらなかったありすだった。

その日の夜…あれはいったいなんだたんだろうと茫然とするありす。そして明日の家庭科の授業で必要な裁縫箱を前の家に置いてきたままだったことに気づく。裁縫箱が入っているものと思っていた袋の中には、クリスマスの飾りつけセットが入っていた…。

そんな必要のないものばかり持ってきて…と最初は苦言を言うママだが、大急ぎで荷造りしたことを思い出し、『ごめん 無駄じゃないよ 今年のクリスマスにまた飾ればいい』とアリスを抱きしめる。

裁縫箱がなく、困ったママとありすは、2軒隣の高橋さんの家に借りにいくことにする。放課後に郵便受けの前で会ったタカハシマコトの家だ。

小太りのお母さんとマコトが出てきて、快く裁縫箱を貸してくれた。彼のお父さんがママと同じパチンコ店で働いており、昔はシンガポールで商社マンだったらしい。マコトはどうやら帰国子女。

例の一件以来、毎日一緒に遊ぶようになったありすとマコト。ありすは年下の『マコト』を呼び捨てで呼ぶ。

ふと、なぜお父さんは商社をやめたのかと聞くと、『リストラされたからだよ』とマコトは答える。

代わりに『きみたちはなぜここに来たの?』と聞かれ、『パパが消えたからだよ』と答えるありす。

僕たちはもっと祈らなきゃいけないね』と言うマコト。毎日祈りつづけたら願いが叶ういう。なんでもマコトはモラー教の教祖様ヒロ師様を信仰していて、お祈りの仕方も教えてくれた。

朝起きたら、太陽に向かって1分間手をかざし、太陽エネルギーを全身に取り込むことや、家を出る時は必ず左足から、そして常にお祈りの言葉を唱えるなどなど…

ありすはすっかり宗教にハマったおかげで茜坂くんから手紙が来ないことに思い悩むヒマはなくなった。しかし、学校でもお祈りの言葉を唱えたりしたため、クラスからは浮く一方だった。同じくマコトも5年のクラスから浮いていたので、2人は学校でも一緒にすごすように(笑)

ある日、ありすの部屋に遊びにきたマコト。袋に入っていたクリスマスの飾りつけを見つける。そしてこれはヒロ師様への裏切りで、『今すぐ捨てないと神の怒りをかって 今よりもずっと不幸になるよ』と言うマコト。

驚くありす。そして2人は立ち入り禁止の屋上にあがってバラバラにちぎったクリスマスの飾りつけやクリスマスカードを地上に投下するのだった。

1階のパチンコ店で働いていたママは屋上からキラキラしたなにかが降ってくることに気づく。

ありすは袋の中に、前にパパが出張先から送ってくれたクリスマスカードが入っていたことに気づく。マコトはそれも捨てろというが、ありすは躊躇する。

きみができないなら僕がやると、マコトがカードを取ろうとした瞬間、ママが2人の元へ!

下にばらまいたものを拾ってきなさい!』とこっぴどく叱られるのだった。

パパからのクリスマスカードは間一髪で守られた。

ママに叱られた後、ありすのモラー教熱は覚めていた。ちょうどその週末、マコトの引っ越しが決まった。マコトのお父さんがパチンコ店の常連のバーのママと駆け落ちしてしまったのだという。

あんなにモラー神を信じて日々祈り続けていたのに ますます不幸になってしまったマコトのためにありすは最後の祈りを捧げる。

どうかマコトを開放してあげてくださいますように

そして自分の頭と手足でもって 未来を歩いてゆけますように

祈りながら『あたしもな』と付けたすありすだった。

食事の前の祈りもやめたありす。最近ブツブツ言わなくなったね、と気づいていたママ。

ありすの奇行がママも気になっていたのだ。

マコトが教えてくれた願いが叶うお祈りみたいなもの、と説明するありす。

ありすの願い事ってなによ』と聞かれるが、『話したら叶わないから言わない』と内緒にする。

ありすがまた仲良く3人で暮らせますようにとお祈りしていたことは

ママには絶対内緒の秘密なのだ。

次回第6話~ Kiss 8月号( 6/25 発売予定)に続く~

感想

ありすが新しい生活を初めて一番最初にできた友達、マコト。でもまさかの一話退場?

タイトルの『洗脳』のとおり、洗脳されかけちゃったありすでしたが、元に戻ってよかったよかった。人間落ち込んでるときに、ハンドパワーとかそれっぽいこと言われちゃうと信じちゃうとこありますよね。ましてや子供なら。

マコトは小学5年生とは思えない、ユニークな少年でしたが、マコトもいろいろ重いもの背負ってるんだな…。

成長したマコトにとって、このモラー教への信仰の日々は幼き頃の黒歴史となるのか…はたまて信仰の道を貫き、宗教家となっていくのか 彼の将来が気になるところです。

かなり絶望に近い境遇なありすたちですが、なんでしょうこの作品の持つ温かさのせいなのか。絶望的にならない、読後重たい気持ちにさせない~というのは小沢先生の才能だと思います!

たまに冗談?と思うコマやシュールなセリフがあるのも面白いですよね(笑) ヒロ師様とか。

いつかありすの願いが叶いますように。わたしも祈っておきます。

次号の掲載も楽しみにしています!

↓未読の方はぜひ!おすすめしたい作品です。

レクタングル大
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