この世界の片隅に(上巻)を読みました【その②ネタバレ注意】

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マンガ名:この世界の片隅に 上
著者  :こうの史代
掲載誌 :漫画アクション
出版社 :双葉社

以下、詳細ネタバレです。

なお、前の話が気になる方ははその1を先に読んでください。

ストーリー・感想

18年12月

すずはおそらく18歳くらいかと思われます。家業の手伝いが終わり、祖母の家でご飯を食べていたところ、呉からすずを嫁に欲しいという人がすずの実家に来ていると連絡が入ります。突然のことにすずは動揺します。そんなすずに、祖母は嫁入り用に友禅の着物を渡し、次のように言うのでした。

向こうの家で結婚式を挙げた後の晩、婿が「傘を1本持て来たか」と言う。そしたら「はい、新なのを持てきました」と言うこと。さらに婿から「さしてもええかいの」と言われたら「どうぞ」と言うこと。

すずが祖母になんで?と聞いても「なんでもじゃ」と理由を教えてくれない祖母なのでした。しばしの沈黙の後、すずは慌てて実家へ戻ります。

道中、海兵となった水原と久しぶりに再会するすず。照れながら話しかけるすずに、「嫁入り前の者がみだりによその男と喋るもんじゃない」と言う水原。少し気まずいまま別れます。

帰宅すると相手の男性が父親と一緒に呉から来ていました。男性の顔を窓から盗み見るすず。照れて中へは入れません。そのまま庭で祖母からもらった友禅をかぶっていると、男性とその父親にみつかり帰り道の案内を頼まれてしまいます。顔を隠しながら案内をするすずなのでした。

すずの結婚相手が決まるところから話がスタートしましたね。幼なじみの水原さんも再登場しました。思春期の男女のぎこちない雰囲気が良かったです。おばあちゃんの???な教えは後々明らかになります。当時は親が決めた見ず知らずの相手と結婚が決まっていたのですね…。

19年2月

話は進んでなんとすずの結婚式。旦那さんはすずより4つ年上の北條周作さんという方。釣り目ですらっとしています。式の直前に妹のすみから着物の上にモンペをはいていることを指摘され、慌てて脱ぎだすすず。お祝いの料理は当時の御馳走が机いっぱいに並べられていました。すずの兄要一は出征していて式には不参加でした。

式の間ずっと、周作さんは無口で料理にも手を付けていませんでした。式の後、周作の義姉から「わたしは周作にはもっと慎重に相手を選ばしたかった」とくぎをさされるすず。お義姉さん、顔が周作さんとそっくりです。

その日の夜、義両親に挨拶するすず。お義母さんはどうやら足を怪我してしまい、そのため周作が早く嫁をとることになった経緯があるみたい。優しそうな義両親に安心するすず。その後、風呂に入り周作の待つ夫婦の部屋に入ります。緊張した面持ちです。

そこに周作が「傘を持ってきとるかいの」と聞きます。祖母の教えを思い出し、「はい」と答えるすず。すずの傘を取り出し、貸してくれと言う周作。そのまま廊下に出て、傘を使い干されていた干し柿をとってきます。2人で干し柿を食べ緊張がほぐれます。

周作に「昔どこかで会ったことがあるか」と尋ねるすず。「あんたは覚えとらんじゃろうが、 えらい小さい頃に会ったことがある」と答える周作。そしてすずの顔のほくろに触れながら「よう来てくれたのう」と礼を言い、唇を重ねます。

次の日の朝、さっそく北條家の嫁として家事にとりかかるすず。水を汲んだり、米を炊いたり。新しい生活が始まりました。

すずのお婿さんの周作さんが素敵な人で良かったです。不器用で落ち着いている感じが昭和の男性って感じです。初出のときは全然気付かなかったんですけど、最初の『冬の記憶』に出てきた少年がなんと周作さんだったんですね!そのときからすずのことを想っていたんでしょうか。だとしたら素敵な話だ~!

おばあちゃんの教えは、初夜を迎える夫婦の定型文句みたいなものだそうです。こうやって親から子へ代々口頭で受け継がれてきたんですかね。2人の場合は、周作さんが柿を取ってきてくれたおかげで、なんとも微笑ましいシーンになりました。これからすずの呉での新生活が始まります。

その3に続きます。

レクタングル大
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