【マロニエ王国の七人の騎士1巻】2018年このマンガがすごい!オンナ版1位作品。ストーリー(ネタバレ注意)&感想

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岩本ナオ先生の『マロニエ王国の七人の騎士』第1巻のストーリー(ネタバレ注意)と感想です。2018年このマンガがすごい!オンナ版でみごと1位選ばれた作品です。

岩本ナオ先生は2017年のこのマンガがすごい!でも『金の国 水の国』が第1位に選ばれています…ということで史上初の連続1位獲得!素晴らしい快挙ですね。

今度はファンタジー要素あふれる中世の騎士世界が舞台、しかも個性豊かな7人の騎士が登場ということで期待が膨らみます。

ストーリー(ネタバレ注意)

エピソード1:マロニエ王国の七人の騎士

八つの国からなる大陸の中でマロニエ王国は真ん中にあり そこには四季があり 季節ごとに咲く花があり 渡ってくる鳥がいる

マロニエ王国の女将軍バリバラには七人の息子がいる

息子たちはその個性に合わせて変わった名前が付けられていた。

長男『眠くない』次男『博愛(博愛)』三男『暑がりや』四男『寒がり屋』五男『獣使い(けものつかい)』六男『剣自慢(つるぎじまん)』七男『ハラペコ』

兄弟全員がいつものように食事をとっていると、母である女将軍バリバラから指令がはいる。

今年建国2000年となるマロニエ王国は、20年続いた近隣諸国との緊張関係を解き、外交に力を入れることとなった。兄弟たちは騎士長としてそれぞれ7つの国に親善大使として向かうこと。

彼らの大義は『いつかかっこよく我が国のお姫様を助けること!!

ここマロニエ王国のお姫様はクールビューティー。歌にも観劇にも心動かされず、自身には情緒が無いのかと悩んでいる。唯一の楽しみはペットのリスちゃん(ヌートリア並みに巨大)に餌をあげること。

冬も近づいたある日、森にリスちゃんの餌を探しにいくことに。そこで急遽、付き人に任命されたのが、四男の『寒がりや』だった。姫は身分を隠し、辺境伯の子息ブルーノと名乗る。

名前のとおり、寒がりやはとっても寒がりでよくくしゃみをする。一緒にリスちゃんの餌であるドングリやアーモンドを探す2人。秋のように餌となる木の実はなかなか見つからないが寒がりやは根気よく探し続けてくれる。

クルミを見つけるも手が届かない寒がり屋は肩車するように提案する。姫は初めての肩車から見える景色を『楽しい』と感じるのだった。姫は最後に寒がりやに首元を温めるスカーフをかける。

その日のよる再び兄弟全員で夕食をとる。長男眠くないが、兄弟それぞれ特色があるためそれに会った国に行くことになると話す。

長男眠くない→夜の長い国、三男暑がりや→寒い国、六男剣自慢→武力の国というように。それらはすべて北側の国でマロニエ王国を占領して隣国を追い込みたいと狙っている油断ならない国だ。

残りの兄弟、五男獣使い→生き物の国、次男博愛→好色の国、四男寒がりや→あったかい国、七男ハラペコ→食べ物の国になるだろう。それらの南側の国は温和な国である。

そこで長男眠くないは、いつもと様子と違う寒がりやの様子に気づく。寒がりやは兄弟たちに今日の出来事を打ち明けるのだった。

エピソード2:湖上の春

森での1件以来、寒がりやは辺境伯の子息ブルーノ様(実は姫)のことを忘れられないでいた。ブルーノ様が女であるとは気づいておらず、男であると信じていた。様子のおかしい寒がりやの様子に兄弟たちも心配する。

そんな矢先、再び子息に扮した姫が寒がりやに声をかける。リスちゃんの木登りの練習に森へ連れていくのを手伝ってほしいと頼む。

森の中でブルーノは自分がお見合いすると舟が沈んだり、火事に雷とロクなことが起こらない。きっと呪われているのだと寒がりやに打ち明ける。

そこで呪いの存在を確かめようと、湖でボートに乗る2人。すると寒がりやの周りだけ寒気に襲われ危うく意識を失いそうに。しかしブルーノが寒がりやの手を握ると、体調は戻った。

寒がりやは、ブルーノのお見合いは毎回何者かに妨害されていた恐れがあると推理する。しかしそれは必ず解決できるだとうとブルーノを安心させるのだった。

一方、長男眠くないは城の中で城代(じょうだい)と話していた。そこで城代から母バリバラの言葉を伝えられる。

バリバラは訪れる先の国で君達が生きやすいなら 皆各々の国に留まってもいいと思っているようだ

君がもうすぐ赴く国はとても静かで 夜に月の光で虹ができるような美しい国だよ

君も弟たちももうそんなに弱くないんだから 好きに生きていきなさいよ

エピソード3:エレオノーラ

夜の長い国に騎士長として派遣予定の長男『眠くない』に縁談の話が進もうとしていた。相手は城代の一人娘エレオノーラ。城代は王の不在時には代理として国の領地の管理をする重職で、国内にはもともと武力の国出身のバリバラの息子である寒くないが次期城代となることをよく思ってない領主もいるようだ。

眠くないがエレオノーラと結婚すると聞いて、『ほんとにあのエレオノーラと結婚するのか!?』と動揺する乳母。

眠くないはエレオノーラは弟たちとも仲がいいし、『なによりあの剣自慢がまともに話せる女性は彼女しかいないだろ』と言い放つ。←眠くないはかなりのブラコン。

ママと城代は もし僕が生きやすいなら他国に行ってもいいと言うけど 僕はエレオノーラと一緒になっていつか城代になる そうすれば僕の心配はいらないだろ

自分の身の上になにか不安なものを抱えている眠くない。普段は飄々としているが、長男ゆえに、自分がしっかりしなくてはと人一倍責任感が強い。

その日、城の中庭では毎月恒例の剣の勝ち抜き戦が行われていた。城壁の上から姫(ブルーノ)も鑑賞している。そのすぐそばで眠くないも勝ち抜き戦を観戦。

まさに一番の目玉カード、六男剣自慢とエレオノーラが戦おうとしていた。エレオノーラは女性にも関わらず騎士でかなりの豪傑だった!

試合はかなりの接戦だったが、最終的にエレオノーラが剣自慢を掴み倒して勝者はエレオノーラ!

城壁の上から勝利したエレオノーラに声をなげかける眠くない。

エリー さっき聞いたよー 君と一緒に夜の長い国へ行けるなんてすごく嬉しいよ

どうやらエレオノーラも眠くないと一緒に夜の長い国の使節団に選ばれた様子。剣自慢からも『なんでも一人で解決しようとする眠くないを頼む』とお願いされる。

一方、その場にいた姫と侍女は眠くないのエレオノーラに対する告白?にすっかり赤面してしまうのだった。

そこで眠くないは、次女の一人であるアナマリーから『あまり眠らない方には関係ないかもしれないが、夜の長い国には他人の夢に入り込むまじないがあるので気をつけろ』と忠告を受ける。

エピソード4:怖いもの知らず

夕食の席で父である城代と話すエレオノーラ。その場で、眠くないと結婚する旨と、夜の長い国の使節団に補佐として同行するよう言い渡される。さして動揺する様子もなく『別にいいけど』と答えるエレオノーラ。城代いわく、眠くないも『別にいい』と答えたらしい。

夜の長い国への出発は明日に近づいていた。エレオノーラは眠くないに呼び出され、ある塔の1室へ。そこはかつて兄弟たちのパパが居た部屋らしい。幼馴染であるエレオノーラもよく出入しており想い出深い部屋だ。

そこで腕相撲をしようという眠くない。『もう両手で来てもいい』という眠くないに、イラつき『お前こそ両手でこい』とエレオノーラ。腕相撲のため両手を組んでいた瞬間、同じく夜の長い国の使節団に選ばれた騎士のヨアンが入ってくる。

ヨアンは大貴族の息子だが、騎士長『眠くない』の補佐として今回の派遣に参加する。眠くないやエレオノーラとも旧知の仲で親しい間柄だ。

僕の両親はこの国の人間ではないのに 息子の僕らにこの大役は不満が出るだろう 宰相様と国王はなぜ今こんな無茶な決定を?

ヨアンとエレオノーラに質問を投げ返る眠くない。ヨアンは、兄弟たちの母であるバリバラはかつて武力の国の最高軍師だった。立場上、各国の機密を握っていただろうバリバラの息子たちを送ることで、武力の国に圧力をかけたいのでは…と推測する。

出発前夜、城では盛大に壮行会が開かれた。エレオノーラはドレスも着ずにいつもの騎士服で出たことを乳母に叱られる。化粧もドレスもエレオノーラには苦手なものだった。

そして出発の朝、兄弟たちと別れを惜しむ眠くない。泣きながら腕をひかれて出発する眠くない。外交官も含めた使節団一行は馬でひたすら北東へ進んでいき、どんどん外気温は下がっていく。移動も馬からオオツノジカになった。

そして遂に夜の長い国に到着。予想以上の歓待に驚く一行。

足湯に浸かる3人。『もっとじめじめした辛気臭いところかと思っていたけど 食べ物うまいし部屋はあったかいしいいとこじゃん』とエレオノーラ。ヨアンも『いい温泉があるらしい』とノリ気。そしてこの国は食べ物になんでもメープルシロップをかけるらしい!

一方、眠くないは『王都に入ってから悪寒が止まらないのは僕だけなのか 甘党じゃないのも僕だけが…クソッ』と漠然とした不安を抱えているのだった。

エピソード5:右袖のボタン

夜の長い国はほんとに夜が長くて 夕焼けもないし朝焼けもない。朝になっても鳥の声もしない。マロニエとの違いに驚くエレオノーラ。

隣の侍女を見ると具合が悪そうだ。エレオノーラは眠くないに助けを求める。幸い重病でなかった侍女は『お嬢様の旦那様になる方がお優しい方でほんとに良かった』という。

でも ほんとは僕は 君の財産目当ての 一番の子悪党かもしれないよ 

エレオノーラを試すように言う眠くない。『今更 別にどーでもいーよそんなこと』ふてくされたように言うエレオノーラに眠くないは微笑む。

その日の昼、外交官の案内の下、3人はいよいよ夜の長い国の女王に謁見することに。外交官によると、女王はあらゆる手段で眠くないをこの国に引き留める準備をしているらしい。

なぜ女王が眠くないに固執するのかは謎だが、外交日程をこなして最終的に眠くないが帰国を望めば無事に帰れるという。

そのために、エレオノーラは騎士としてではなく、次期城代のか弱い婚約者としてふるまうように命じられるのだった。しかし、その打ち合わせを陰で聞いていたこの国の女官たちの姿が。

夜の長い国の女王、ヒュロッキン 王位について17年目。女王に挨拶をする3人。女王には8人の娘がいるが、これはバリバラに対抗して8人産んだという噂。表向き、エレオノーラとの婚約を祝うが、普通ではない圧を感じる。

その後、夜の長い国の大聖堂を視察する眠くないたち。そこで実質この国のトップである大司教に会う。まだ若く人の好さそうな大司教である。眠くないがエレオノーラを『妻』と紹介すると、大司教は『なんと美しい!』と驚き、聖職者には目の毒とその場を離れる。

(美しいなんて)はじめて言われたと驚くエレオノーラ(少し照れてる?)。その様子に少し動揺した様子の眠くない。2人の結婚の報を聞いて顔色が変わったのは女王と大司教だけ…何か嫌なカンジがするという。

この国の夜は早い。この国では太陽の代わりに夜を祭っており、『寒い国』と同様の神様を祭る厳格な一神教の国。

その日の夜は城で夜会が開催されているが、エレオノーラは眠くないに帯同を止められ次女と部屋で留守番させられていた。だいぶ体調が戻った侍女に、『奥方の同伴しない夜会なんて浮気しほうだい』と入れ知恵されてしまう。

夜会での料理を差し入れにやってきた眠くないに、自分も夜会に出ると伝えるも、眠くないは『君は社交場なんて好きじゃないだろ』固くなに止める。夜会で『(エレオノーラの)黒髪はこの国では珍しく皆の興味を惹くらしい。』と言われた言葉が尾を引いていた。少し言い合いになるが、腑に落ちないままその日はそのまま床につくエレオノーラ。

翌朝、別人のように回復した侍女と眠くないが出会う。『熊いねーかな』と朝から森へ行ったというエレオノーラ。侍女は『今日は張り切ってエレオノーラに娘らしい恰好』をさせたという。それを聞いて一目散に森へ走る眠くないだった。

~エピソード6(2巻掲載予定)へ続く~

感想

童話のような世界観、そして出てくるキャラクターたちがみんな魅力的です!

さすが岩本先生、念密に作りこまれたコマがすごい。吹き出しにないギャグ調のセリフがたくさんあるので読み返すたびに発見がありますね。なんてことないセリフにも伏線が張めぐらされているような気がして…。

1話~2話は、四男寒がりやとマロニエ王国のお姫様のお話。クールな姫が寒がりやと接することで人間らしい表情になっていくのが素敵でした。寒がりやはいつ、ブルーノ様=姫ということに気付くのだろうか~。

個人的に姫が溺愛するペットのリスちゃんが可愛すぎます。巨大すぎてヌートリアと間違えられるシーンがあるんですが、このヌートリア、岡山県出身である岩本先生ゆかりのネタで、思わずクスリとしてしまいます(ヌートリアは岡山県だけに生息する固有種らしいです)(笑)

3話からは長男眠くないとその婚約者となった城代の娘エレオノーラのお話が中心でした。2巻以降もこの2人のエピソードが続きそうです。

とりあえず早く2巻で侍女におめかしされたエレオノーラが見たい!エレオノーラは18歳の若い女の子なんですけど、剣もめちゃくちゃ強いし立派な騎士なんですよね。口調も男言葉だし。そんなエレオノーラが時折見せる女の子感がとっても可愛いです。

『別にいいよ』的な感じで周りに決められるがまま結婚を決めた2人に最初『なんでこんなに飄々としているの!?』って思いましたが、幼馴染で長い絆があるがゆえの反応だった気がします。

そして表向き、社交的で優しい眠くないが時折見せる闇がなんなのか気になります。なんだか陰謀の臭いもしてきているし。

もっともっと話が進んでまだちょこっとしか登場していない個性的な兄弟たちのエピソードも出てくるかと思うと楽しみですね。兄弟たちがそれぞれ派遣予定のこれまた個性的な各国の描写も。まだ『夜の長い国』しか登場してませんが、北欧みたいな感じで素敵です。

2巻の発売を楽しみに待ちたいと思います!

さいごに

↓こちらの記事で岩本ナオ先生のおすすめ作品について紹介しています♪

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レクタングル大
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