パリ旅行と一緒に世界遺産モンサンミッシェルまで足を伸ばしたいという方へ。今回は公共交通機関TGV列車を使って自力でパリ中心地からモンサンミッシェルまで行く方法についてご紹介します。
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大まかな行程・所要時間
パリ中心地⇒モンパルナス駅⇒レンヌ駅⇒モンサンミッシェルという流れとなります。乗り換えを含めなければ合計3時間30分の移動です。モンパルナス駅からレンヌ駅までは列車で約2時間半、レンヌ駅からモンサンミッシェルまではバスで約1時間です。
日帰りで楽しむこともできますが、せっかく移動に長時間かけるのであればモンサンミッシェルで一泊することもおすすめ。モンサンミッシェル一帯が観光地になっているので島内・島外に宿泊施設は充実しています。
まずはモンパルナス駅を目指す
パリは電車の開発が進む前に街が完成してしまったという歴史的背景から、東京駅のような一括集中したセントラルステーションはありません。パリにある主要な駅は全部で7つもあるのです!
モンサンミッシェルを目指すにはモンパルナス駅に行く必要がありますが、地下鉄を利用すると便利です。例えばパリ北駅からであれば、地下鉄4番に乗り、モンパルナス駅(Paris Montparnasse)で降りましょう。
↓モンパルナス駅外観
なお、地下鉄の乗車はカルネ(乗車10回分セット売り)やモビリス(一日券)がお得です。カルネは有効期限も無いので、使い勝手が良いです。乗車券は改札付近の券売機で購入できます。
モンパルナス駅(地下鉄⇒SNCF)の乗り換え
地下鉄4番でモンパルナス駅に到着したらTGVの発着駅であるSNCF(フランス国有鉄道)を目指します。”SNCF”の看板を頼りに歩いていくことになりますが、距離がかなりあります。普通に歩いても10分以上かかりますので、乗り換え時間には余裕を持って行きましょう。
モンパルナス駅からレンヌ駅へ:TGV異動
チケットの受取り
まずは事前予約したチケットは窓口もしくは券売機で受取りましょう。受取りの際は予約確定時にメールで送られてくるConfirmationと支払いに使ったクレジットカードが必要となりますので忘れずに。
なお、チケットの予約は公式HPのReservationから行うことができます。日時によって料金が結構異なってくるのでいくつか比較検討することをおすすめします、
電光掲示板でホームを確認
フランス語でホームはVoie(下写真赤印)です。乗車予定の電車がどのホームに来るのか電光掲示板で確認しましょう。残念ながら出発ホームは直前になるまで表示されません。電光掲示板付近のベンチで表示されるのを待っている人が多いです。
表示されたらすぐに出発ホームに移動しましょう。時間帯によっては出発時間数分前にドアが閉まってしまうことがあります。
座席指定されているので、指定の座席に座りましょう。TGVの座席は日本の新幹線同様、広い座席にリクライニングもそれなりにあり乗りごごちは良かったです(車両にも寄ると思いますが)。
レンヌ駅の治安について
パリのモンパルナス駅に比べると小さいですが、地方の駅としては大きくそれなりに賑わっています。ホームにはカフェや売店も充実しており、便利です。ただ夜になると一気に人通りも減り、地元の若者?が駅構内にたまっていたりするので長居はおすすめできません。駅周辺にレストランなどもなく、夜は閑散とした印象でした。
レンヌ駅周辺は宿泊施設も多いので夜レンヌまで移動して、朝バスでモンサンミッシェルを目指すプランも可能ですね。
レンヌ駅からモンサンミッシェルへ:バス移動
レンヌ駅からモンサンミッシェル行きのバス停までは徒歩5分ほどで到着できます。チケットは公式HPから予約可能です。時刻表も公式HPから確認できますが、本数は決して多くなく、1日数本の日もあるので余裕をもって計画しましょう。
乗り場は下の地図の場所にありました。出発時刻15分前くらいになるとQuai 1(1番乗り場)にモンサンミッシェル行きのバスが現れ、運転手にチケットを見せて無事乗車しました。ちなみに席さえ空いていれば現金で当日購入もできるようで、運転手に現金を払って乗る方もいました。
バスは普通の観光大型バスといった感じです。トランクなどの大型荷物はバスの下に乗せるように言われます。座席指定も特になかったので、好きな席に着席できました。
モンサンミッシェルまでの道程、バスの窓からは長閑な田園地帯や牧場を見ることができ、パリでは見ることのできないフランスの田舎の風景を楽しむことができます。
モンサンミッシェルのバス停は島外にあります。バス停付近から島内までは無料のシャトルバスが随時運行しているので、それを利用して島まで行けます。もちろん島内と島外を結ぶ道路(片道約2km)を歩いて島まで行くこともできますが、暑い夏や寒い冬などかなり体力を奪われるので、シャトルバスが絶対便利だと思います(笑)。
参考:シャルルドゴール空港からレンヌへ
管理人は利用しませんでしたが、シャルルドゴール空港からレンヌ駅へTGVで直接行くこともできます。
最初は便利で良さそうに思いましたが、入国審査や手荷物受取りにかかる時間が読めないですし、うまく乗り継げるかいまいち自信が持てませんでした。
また、運行本数が少ないため、乗り過ごしてしまうと次の電車まで空港で立ち往生となるのも避けたかったという事情があります。
気になる方は公式HPでシャルルドゴール空港⇒レンヌ駅で料金や時刻表は確認することができますのでチェックしてみてください。
さいごに
モンサンミッシェルは古城や大聖堂が好きという方なら絶対楽しめる場所です!一部ではがっかり世界遺産などど言われていると聞いたこともありますが、個人的に全くそんなことはなく。
2014年に10年間に渡る河岸工事も完了し島内までの道も景観を損ねることなく整備されています。島外から島を眺める風景もとても幻想的で美しく、パリから長時間かけて行った価値があったと思いました。パリからモンサンミッシェル行きを考えている方の参考になれば幸いです!