【コロラドスプリングス】エアフォースアカデミー(空軍士官学校)の見どころを紹介。未来の士官候補生の学び舎!

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デンバーからコロラドスプリングスに向かって車で一時間、I-25沿いの広大な敷地にU.Sエアフォースアカデミー(Air Force Academy、空軍士官学校)はあります。 そこは未来の空軍士官候補生たちの学び舎であり、厳しい規律と訓練で知られる士官学校の日常をビジター用に一部公開しているのです。入場料等はなく無料です。

その他、アカデミーのシンボルであるカデットチャペル(Cadet Chapel)は必見の美しさ。近代的ながら荘厳な佇まいに圧倒されます。

エアフォースアカデミーとは?

空軍士官の養成を目的とした4年制の大学です。1949年設立と比較的新しいです。日本の防衛大学校のような存在でしょうか。卒業生は空軍少尉の位が与えられるそうです。

敷地はとても広く、寮やキャンパスだけでなく、候補生たちのための映画館やレストランなどもありちょっとした町のようになっているみたいです。

ちなみ陸軍と海軍にもアカデミーがあり、陸軍士官学校はニューヨーク州ウエストポイントに、海軍士官学校はメリーランド州のアナポリスにあります。

行き方

デンバーからコロラドスプリングス方面(Colorado Springs)へ車で1時間、I-25沿いにあります。デンバー観光を終えてコロラドスプリングスへ向かう途中に行くと効率が良いと思います。

I-25は道幅も広く運転しやすいです。これで無料なのがすごい。

↓アカデミーの入口。

アカデミーの敷地内

入口でIDの確認あり

アカデミー敷地はすべて軍の所有なため、入口で身分証の確認武器の所持確認後部座席の目視確認が実施されました。忘れずにパスポートを持参しましょう。

さすが軍の施設ということで、国立公園のゲートの受付の人のようなフレンドリーさは全くなく(当たり前)、厳しい雰囲気の中チェックは進みます。

敷地内の様子

アカデミーの敷地とは思えないほど、広い敷地です。途中、飛行機が展示があったりもします。

 

あまりに広いので進んでいて不安になりますが、ビジターセンターを目指して一本道を進みます。途中、高台の休憩スポットがあるので降りてみました。奥にアカデミーの校舎やチャペルが見えます。

ビジターセンター

ゲートから車で10分ほど走るとビジターセンターの看板が見えてくるので入ります。

 

学校の歴史や授業内容のパネル

↓ビジターセンター入口。インフォメーションセンターの上の写真はアカデミー卒業式の様子。卒業生が帽子を空に投げるのが恒例です。かっこいいですね!

必見のムービー:候補生たちの生活

ビジターセンター内のシアターで、アカデミーでの生活について20分程度のムービーが上映さえているので、これは必見です。

ムービーは新入生が入学するシーンから始まり、一般人であった彼らが軍人の常識に戸惑いながらも必死に適応しようとする様子を見ることができます。
新入生は上官に対して7つの返答(seven basic resposes)しか許されておらず、入校初日にその言葉を叩きこまれます。全部は忘れてしまいましたが、基本の返答は『Yes, sir』か『No, sir』…。き、厳しい(笑)。映画で観たような光景です。

 

髪型についても男子候補生はバリカンで丸刈りに、女子はきっちりとまとめることが条件。寮生活では早朝から上級生が部屋のドアを激しく叩きます。ドアが叩かれる中、候補生たちは急いで朝の準備!ここまで煩く叩く必要あるのかな?(笑)これも最初の洗礼なんでしょうね。

その後、厳しい実施訓練の様子や、候補生たちの念願である飛行訓練の様子など。最後に親御さんを招いての卒業式の様子は感動しました。皆さんきちっと制服に身を包みかっこいいです。

写真展示など

ビジターセンター内はパネル展示など充実しているので楽しめます。

 

↓学年ごとに学科の内容について説明。こちらは2年生(sophomore)

↓こちらは3年生(junior)

↓こちらは4年生(senior)。卒業後候補生たちは空軍士官として各舞台に旅立っていきます。

アカデミーに入学するのは厳しい適性検査があり狭き門であるとのこと。入学後も厳しい訓練が待っているのです。訓練の他にも学業分野で経済や宇宙航法など様々な専門分野を学ぶそうです。

 

↓候補生たちの出身地別マップ。人口分布に比例している感はありますが、やはり地元コロラドの方が多いみたいですね。海外からの留学生も受け入れており、日本の防衛大からも留学生が来ているようでした。

↓候補生たちの正式な場での制服。真ん中は女性です。1976年以降女性の入学も始めり、いまでは多くの女性士官候補生が学んでいます。

候補生たちの寮の部屋が再現

中央のフロアに実際に寮生たちが生活している部屋が再現されています。天井の黄色い飛行機は実際の訓練機でしょうか。

基本は2人部屋みたいですね。簡素な部屋ですが、広くて小さい洗面台もついていて快適そうです。ベッド下の収納も充実。

ギフトショップ

かなり広めのアカデミー公式グッズショップがあります。ロゴ入りTシャツなどは主にアカデミー生徒たちがこぞって着ているもの。この日は閑散としていましたが、長期休み前など地元にお土産を買う生徒たちで混雑するそうです。

この他、キーホルダーや飛行機の模型など。小さいお子さんが喜んでいました。

 

カデットチャペル(Cadet Chapel)

ここに来たら、是非内部まで見学してほしいのがガデットチャペルです。ビジターセンターから徒歩で行けるトレイルコースもありますが、近くまで車で行くこともできます。

 

個性的な外観

こちらはチャペル外観。かなり個性的な外観ですよね。飛行機の翼をイメージして設計されていうようです。

 

横からみてもかっこいいデザインです。

ステンドグラスが美しい内部

青を基調としたステンドグラスのおかげで青く光る教会内部。プロテスタント系の教会になってます。自然光でこの美しさなので驚きます。

 

ミサが行われていない時間なら自由に見学可能です。時に一般参加者も見学可能なセレモニーが行われることもあるらしいので、気になる方はビジターセンターで聞いてみてください!

 

後ろには大きなパイプオルガンがあります。本当に美しくて、コロラドスプリングの途中…寄り道してでも来たかいがありました。

 

プロテスタント様式のメインのフロアの下に、プロテスタントを信仰する生徒以外(カトリックや仏教徒など)のために、別のフロアが設けられていました。2タイプあるなんてすごいですね。

 

こちらも美しい部屋でした。

教会前のアカデミー校舎

教会は少し高台になっており、前からアカデミーの校舎を見下ろすことができます。機体の展示も。この日は平日だったので、敷地を歩く候補生たちの姿を見ることもできました。

 

教会裏の広場

教会の裏は広場のようになっていて、飛行機やパイロットの銅像が点在しています。

 

詳しい方はゆっくり見て楽しめるかもしれません。

 

さいごに

飛行機自体の実機の数はワシントンの航空宇宙博物館に遠く及びませんが、士官候補生たちの日常が垣間見れたということで貴重な体験になりました。

特にチャペルが良かったです。こんな素敵なチャペルがあるなんで学生たちからしたら誇りなんだろうな~。歴史的なゴシック様式などのチャペルも素敵ですが、こういう近代的な建築のチャペルも素晴らしいですね。コロラドスプリングスを訪れる際は、ぜひお立ち寄りを♪

レクタングル大
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