【ダラス】ケネディ大統領の暗殺現場とシックスフロア博物館に行ってきた!

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1963年11月22日、J.Fケネディ大統領が2回目の大統領選の遊説中に暗殺された場所であるダラス。未だに陰謀説も根強いこの事件ですが、暗殺は狙撃現場である教科書倉庫の従業員であったオズワルドによって実行されたと言われています。今回はこの暗殺現場及び狙撃現場と断定されたビルにあるシックスフロア博物館について紹介します。

シックスフロア博物館(The sixth floor Museum)とは

ケネディ大統領はダラスのダウンタウンにあるディーリープラザ周辺をオープンカーでパレード中に狙撃され暗殺されました。狙撃犯とされているオズワルドは自身が勤めていた教科書倉庫6階から狙撃を行ったとされています。そのためこの博物館の名前は『シックスフロア博物館』、銃撃が行われた場所をそのまま博物館として保存している場所なのです。

こういう場所をそのまま博物館にしてしまうのはなんともアメリカらしいですね。入場料金は大人1人16ドル(2016年現在)でした。見学時間は3~4時間をみられたほうが良いと思います。

 

↑博物館はその名のとおり、このビルの6階にあります。1階から入場し、エレベーターで6階へあがります。ビルの正式名称はテキサス教科書倉庫ビルです。

博物館への車でのアクセスとチケット購入

 自動車でのアクセス&駐車場

フォートワース空港から車で1時間弱で到着します。博物館のすぐ隣に有料のPublic Parkingがあります。訪問時間によって異なりますが、週末は8ドルで半日駐車することができました。駐車券は車のダッシュボードに挟んでおきましょう。

 

チケットは博物館となりのグッズ売り場で

シックスフロア博物館の通りを挟んだ目の前に公式グッズショップがありますが、そこのレジで入場チケットを購入することができます。

↑こちらの公式グッズショップ。ケネディ大統領のポストカードやマグネットなど、スタイリッシュなデザインのグッズもたくさんあったのでオススメです。

シックスフロア博物館の見どころ

1階ゲートで音声ガイドの無料貸し出しあり

 

1階のゲートで無料で音声ガイド機器の貸し出しがあります。日本語音声もあります。これがあると理解が全然違うので借り忘れ無きよう。1階ゲート付近はケネディ大統領がダラスを訪問した際の民衆の歓迎ぶりを撮った写真等が大きなパネルで飾られていました。

エレベーターで6階展示室へ

博物館となっているビルが当時のものがそのまま使われています。博物館用に増設されたエレベーターで展示室のある6階へと向かいます。平日だというのに展示室はかなり混雑していました。展示室のある6階全体が写真撮影禁止となっています。

展示室内のルートの沿って進みます。途中、当時の映像が流れる展示はかなり混雑します。当時の時代背景や、大統領選の盛り上がり、ホワイトハウスでの生活の様子などの展示がありました。ケネディ大統領が対応にあたったキューバ危機や宇宙開発についての展示も。いかにケネディが激動の時代に大統領を務めたかがわかります。

1963年11月22日、その日何が起こったか

そして展示はいよいよ、ケネディ大統領が暗殺された1963年11月22日へ。パレードの真っ最中に銃弾に倒れたケネディ。当時現場にが多くの目撃者たちがいました。彼らの目撃情報やカメラやビデオの映像が生生しく展示されています。

それらを観終わると、この博物館のハイライトともいえる、『オズワルドが銃弾を打ったされる現場』に到着。ガラス張りで中には入れないようになっていましたが、警察が当時現場を発見したときの様子がそのまま再現されています。狙撃現場の周りには多くの段ボールが積まれていました。ただし、この段ボールと、使用された銃の本物はワシントンDCにあるナショナルアーカイブスにあるそうです。

オズワルドの最期と陰謀説

その後の展示は、暗殺犯とされたオズワルドの最期、銃弾の軌道の検証実験の様子等の展示が続きます。逮捕直後に、容疑を否認したまま銃で暗殺される衝撃的瞬間を写した写真の等身大パネルがありました。この写真はその年のピューリッツァ賞を受賞したそうです。

陰謀説についても当然触れられており、検証結果の展示の後、近年行われた『ケネディ大統領暗殺はオズワルド単独の犯行ではなく、陰謀であったと思うか?』のアンケートの結果が紹介されていましたが、約6割のアメリカ人が『YES』と回答していたという結果に驚きました。今も謎に包まれたケネディ大統領暗殺事件ですが、2039年に暗殺に係る極秘情報が公開される予定となっているそうです。まだまだ先の話ですが、なんでも関係者全員が亡くなってから公開する必要があるため、このタイミングなんだとか…。

展示の最後は、ケネディが意外にも短い大統領時代に残した多くの功績についてでした。亡くなった今なお彼が多くのアメリカ国民から愛されているのが伝わってきました。

7階展示室からは暗殺犯と同じ目線が体験できる…?

6階メイン展示室の見学を終えると、そのまま階段で7階に上がることができます。7階については写真撮影OKだったので、写真でご紹介します。

7階は広々とした空間にスクリーンがあるだけですが、6階の狙撃現場とされる場所のすぐ上の階から暗殺現場の道路を眺めることができます。6階の狙撃現場はガラスで覆われており、外を見ることはできないので、7階からでも外の道路を見学されることをオススメします。

↑7階から暗殺現場の道路を臨む風景。当時は今よりも木々が高くなく、視野が広かったんだそう。

↑周囲にあまり高い建物もなく、デイリープラザ全体を見渡すことができます。

↑ケネディ大統領夫妻の巨大なポートレートも。

見学時間は約3時間ほどで終了。内容が内容だけに、見学後は重苦しい気持ちになりますが、ネットで調べた情報以上の情報量があり、見応えがある展示の数々にとても満足しました。

あわせて巡りたい周辺スポット

ケネディ大統領が撃たれた道路

テレビの映像などでこの道路に見覚えのある方も多いのではないでしょうか。

だいぶ薄くなっていましたが、ケネディ大統領が撃たれた場所2箇所には白い×印がついています。奥にはシックススフロア博物館が。現在でも現役の自動車道路上なのでむやみに横断すると危険ですが、一方通行ですのでタイミングを見計らえば目印の上に立つことも。ケネディ大統領が見た最期の景色を見ることができるのです。

ディーリープラザ(Dealey Plaza)

ケネディ大統領暗殺事件のあったディーリープラザの広場一帯は、National Historic Landmark(国指定歴史景観)に指定されており、事件当時の景観がそのまま保持されているそうです。

 

↑ディーリープラザ内には、解説パネルも多数設置されています。写真左の石碑には、暗殺当日ケネディが読むはずだったスピーチの原稿が刻まれており、皆静かに立ち止まって読み返していました。

 

↑シックススフロア博物館のこちらの噴水当時のまま。事件後、広場内は大統領を悼む花束で埋め尽くされた。

JFKメモリアルプラザ

 

ディーリープラザから徒歩5分ほどのところにでJFKメモリアルプラザがあります。プラザの中心には、巨大なモニュメントが。設立から時間が経過し、だいぶ黒ずんではいましたが威厳はそのまま。

↑モニュメントの中心部には黒い石碑が。シンプルなデザイしンのこのモニュメントはケネディ家と親交の深かった建築家によるデザインなんだそうです。

おまけ

 

ダラスのあるテキサス州はカーボーイの文化が残り、JFK関連の史跡以外にも見所はたくさんあります。写真左はJFKメモリアルパーク付近にあったテキサスの歴史的なログキャビン。写真右はダウンタウンを走っていた観光バスです。

まとめ

ボストン、ワシントンなどアメリカを旅行していると数多くのJ・Fケネディ関連の史跡に出会うことができます。特にJFK終焉の地であるダラスには多くの史跡がありました。謎に包まれた暗殺事件の全貌は未だ明かされないままですが、どれも見応えのある史跡ですのでダラスを訪問される際はぜひ見学されることをオススメします。

→ 興味のある方はこちらの記事もご覧ください。
【ワシントンDC】あのケネディ大統領も眠る…アーリントン国立墓地へ。

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