ブルーピリオド(28話)はじめての課題に葛藤する八虎。講評ではトラブル発生!【感想ネタバレ注意】

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『ブルーピリオド(第28話 ガツーン)山口つばさ先生』ネタバレ&感想です。

11月25日発売のアフタヌーン1月号に掲載されています。

前話&最新話のネタバレ&感想はこちらから♪

大学のパソコンルームで一人、履修登録をする世田介くん。

先日の、油絵科の作品紹介での憔悴した八虎の様子を思い出し…

矢口さん もしかして俺が思ってたより自己評価が低いのか…?

あんな… 俺より下手な教授の言葉なんかに ショック受ける必要なんかないのに 

ネットで槻木教授の作品を観ながら、この感想。

そこへ八虎登場!『授業何取んのー? 体育が必修なのなんかウケるよねー』と世田介くんに話しかける。

前話のラスト、駅のホームでの落涙は一切感じさせない、いつものチャラい感じの八虎だ!

世田介くんも『余計な心配か』と呆れ顔。

課題製作開始!

油画科の教室に行くと、助手の夢元さんからアトリエの場所の振り分けと、最初の課題について詳しい説明がされた。

課題は、前回説明あったように『自画像』で最終講評が5月12日。

当日は、学生は作品の前で待機。教授3人が順番に回って講評される。

学生側が1分間作品のプレゼンテーションを行った後に3分間講評がもらえるのだ。

サイズや支持体の指定はなく、展示室に搬入できて臭いや液体など周りに迷惑をかけないならOKとのこと。

八虎は前回のクラスでの作品紹介でのことを思い出していた。

みんなすごかったな…

上手いっつーか みんな難しい話してて 

自分がレベル低いことが不安じゃなくて確信になった

— 結局 あのとき世田介くんが言ってたことが正しかったってことかな…

暗い思念にハマりそうになる八虎だが…『ま 悩んだってしょーがないんだけど』と切り替えようとする。

1次試験と同じ課題で、”受験絵画”と”作品”の違いを見せろということなら

今までと同じような絵ではなく 描いたことない感じに挑戦しなければいけない

1次試験では”自分の多面性”をテーマに描いた八虎。

それなら逆に”人から見た自分”を描いてみよう

とテーマを決める。

しかし、1週間たっても 全然筆が動かないのであった…

今までも筆が重かったし、蕁麻疹が出たことはあったけど

今まで1日2枚とか描いていたのが 1か月に1作品になって調子がおかしくなっているのか

もっとちゃんと考えないと周りとの差が更に開いてしまう、と焦りはじめる。

槻木教授との邂逅

猫屋敷教授の大講義室での講義を終え、イーゼルのある教室へ戻ると、そこには槻木教授が!

製作途中の作品を巡回しているようだ…

時間はまだあるのだから気にするな…と自分に言い聞かせる八虎。

初心に戻って普通に自画像をデッサンをしようとする八虎の背後に、足音もたてず近づく槻木教授!

槻木教授の目の怖さにビビるが、教授は『どんなのにするか決まった?』と普通に話しかけてくる。

教室には八虎以外だれも学生がおらず、『みんな来ないよねぇ…学校 最初の数日は来ないけど 学校っていろいろできるところなのにねぇ…』と教授。

もしかして思ったより優しい? と若干緊張がとける。

受験の時とは逆で今度は”他者から見た自分”をテーマにしようと思うと説明すると、

これ絵画でやる意味ある?

と一言。

どういう意味か?と八虎が聞くと、そのままの意味だよと言う。

油絵の具で 平面で 手仕事で このテーマでやる必要性とか 考えたことある?

更に困惑!何を言ってるのか全然意味がわからなくなる八虎… 立体作品を作ってみろってことなのか!?

とりあえずアドバイス?をくれた教授にお礼を言い、この前の自己紹介のときに言われたように、もっといろいろ勉強していろんな挑戦をしたい…と八虎が言いかけると、

…はは 僕そんなこと言ったっけ? 

…君 どんな絵描いてたんだっけ?

その後、普通に帰宅する八虎。

いつもの夕食の食卓で。

母が家族を美術館に誘う。

八虎は『今週はずっと課題やってるわ』で申し訳なさそうに断る。

部屋でスケッチブックを広げ、鉛筆を握った。

更に1週間後…

母が八虎の部屋に近所のお絵かき教室ののチラシを持って入ってきた。

スケッチブックの紙が部屋中に散らばらせていた八虎。紙は真っ白なままだ。

母は、絵画教室の先生から藝大に現役合格した息子がいるなら是非、バイトとして働いてほしいと言われたため、チラシを持ってきたのだ。

教えられるほどうまくないからな~』と八虎が軽く断ると、母も『またまた~』と何も気づかく出ていく。

お絵かき教室のチラシにある『楽しいお絵かき』という文字を見て、八虎の眼からは突然大粒の涙が…ぼろぼろと…

教授だって 自己紹介の日 50人も見てるんだから 覚えてないのなんて当たり前じゃん

なんで油絵で描くのか考えてこなかった自分が悪いんじゃん

教授の言ってることが理解できないくらい低レベルってだけじゃん

俺が下手な受験絵画しか描けないのが悪い… と葛藤する。

俺下手なのに 藝大生って嘘ついてるみたいだな…

涙は止まらない。

下手なら人の何倍も描かなきゃいけないのに この2週間少しも手が動かない自分の不甲斐なさに打ちひしがれてしまう。

現役生 VS 浪人生?

油絵科1年の助手3人組、花陰・夢元・櫻井が揃う一室。

1年生 全然課題進んでないね~』と笑顔でワンカップ酒に手を伸ばす花陰さん。

データマンの櫻井さんによると、今年の1年生は例年に比べ出席率は1.24倍でまぁまぁやってるほうらしいが…

現役合格していた櫻井さんいわく、『1年生のときは一番辛い想い出が多い』という。

現役で入れるのって作家としては必ずしも良いわけじゃないですからね~』と花陰さん。

以下、助手3人による現役、浪人年数別の考察がはじまる。

やはり毎年2、3浪あたりが作家としてのバランスがとれている

浪人期間は自分の作品と向き合う時間が多く、考え方や勉強もしている。

苦労と決断の時期を経て合格をしてきている。

4、5浪は、粘り強いというかのんびりしてるというのか、ぶっとんでるのが多いのもこの辺り。

6浪以降は人によるが、社会人経験があったり 作品作りとは別の要素を持っている人が多い。

1浪が一番マトモ 1度は不合格になっているが、それを補う努力で合格してる成功体験があるため、ちゃんとコミュニケーションを取れる人が多くてやりやすい。

そして現役生

勘が良くてここぞというときのパワーを出せる人が多い。けど単純に受験期間が短いから技術も知識も最初のうちは多浪には敵わない。

よくわからないまま入学してそのまま卒業しちゃう人が多いよね~とのこと。

お金とか社会的には絶対現役生が良いですよね~』という花陰に対し、『そのギャップが辛い』と櫻井は言う。

こないだまで高校生だったやつが そんな簡単に割り切れねぇだろ』と夢元。

インスタレーションとの出会い

課題の〆切まで残り1週間。

今日こそは何をやるのか決めないといけない…と教室へ向かう八虎。

体は重いのに手足は妙に冷えていて気持ちがわるい

俺このまま死ぬんじゃ? と八虎。

教室に入ると、誰かのキャンパスの前に骨格標本が!

驚く八虎のところに、三木さんが登場!

インスタレーションをするための骨格標本が置き忘れられている、と教えてくれた。

インスタレーション』という言葉を初めて知った八虎。

インスタレーションは現代アートの表現方法の一つで、室内や屋外にオブジェを置いてそれ単体だけじゃなくてそれを演出する空間全体が作品 だと三木さんが教えてくれた。

1970代から増えてきた手法で、それ自体がもつ意味とかを利用していろんな素材を駆使する

わかりやすい本を今度貸してくれるという!

三木さん優しい!

インスタレーションがどういうものなのか完全には理解していないが、今までやったことのない作品をつくるのは、この方法しかないのでは?と八虎は考えつく。

このまま普通に描いたとしても煮詰まっていてうまくいかない。完全に手探りだけどやってみよう!

そうと決まれば早速、東急ハンズで材料の調達だ。

”人から見た自分”を描こうと思っていたが、あえて1次試験と同じテーマで違うことをしたほうが差を見せつけられるかもしれない。

1次試験の”多面的な自分”は短冊状にしたことで多面性を表現したが、

それを塩化ビニールみたいな透明な素材に自画像を描くことによってレイヤー状に多面性を見せることができる。

そして一番奥に血肉の色の赤い紙を置いた。

講評開始!トラブル発生

インスタレーションの手法を選択し、なんとか課題を完成させた八虎。

矢口さん 今回は油絵じゃないんだな』と自身の作品の前でため息をつく八虎を見る世田介くん。

いよいよ教授らによる講評がはじまる!

自分の作品が良い作品がどうかはわからないが、使ったことのない素材を使うのは楽しかった。

ただ思ったより塩化ビニールが重かったため、テープが展示中に耐えてくれるかが気になる。

心配は的中!

教授が八虎のところに来るまであと2人、というところで

なんとビニールがべりべりと剥がれてすべて床に落ちてしまった!!

教授がもう来るタイミングでこれはやばい!

早く直さないと、と焦るも

これはこれで今の俺を表している感じあるな…』と動きが一瞬止まる。

すぐに我に返り、教授が来る前になんとかしなければと思うが、時すでに遅し…

これはこれで 意味汲み取ってくれたりします…?』とわずかに望みを託すが…

槻木教授から容赦のない一言。

ひどいね 講評しなくていい?

八虎…思わず顔が引きつる。

猫屋敷教授が『展示の仕方 これからちょっと考えたほうがいいよ』とすかさずフォロー。

八虎、『はい』としか応えることができない。

すべての講評が終わり、 三木さんがインスタレーションの本を貸そうと八虎を探すも、八虎の姿はもう教室には無かった。

その日の夜 とある居酒屋

八虎の誘いでお馴染みの高校時代の不良仲間が終結していた!

どうなの 藝大は?』と聞かれ、

煙草の煙をくゆらせながら応える八虎…

全然ダメ

どうしたらいいか わかんなくなっちゃった

八虎 、荒み&ヤンキーモード 突入か…!?

槻木教授からの連続打撃で もうヒットポイントはゼロ!

やさぐれが発動してしまった!!

~第29話につづく~

感想

今月号の表紙はブルーピリオド!

覇気あふれる八虎がとってもかっこいいんですが、本編は全然そんな感じじゃなかったですねーーー(泣)

最初のパソコンルームでのシーンですが、

世田介くんが『槻木教授は自分より下手』って思っちゃうところ。

入学して数日で、担当教授に対してこの感想はすごい(笑)!!大物すぎる!

また新たに与太介くんの闇を垣間見た気が…

ただ最後で『余計な心配か』との言ってたので、世田介くんなりに八虎のこと気にして、心配してたんですね(笑) 

教授講評の時も、八虎がどんな作品つくるか密かにチェックしてたり。

世田介くんは周りの環境とか、人から影響を全然受けない印象ですけど、唯一八虎にだけは関心を示してますよね。それってある意味すごいのかも。

個人的には、その後、助手の皆さんが考察してくれた『藝大生の浪人年数別の特徴』が読んでて面白かったです。

浪人が大多数、2浪3浪が当たり前の美大あるあるなのかな~と。

ただ、『よくわからないまま入学してそのまま卒業しちゃう人』多いっていう言葉がひっかかりましたね。芸術家としては大成しないよって意味なんでしょうか…。

八虎にはそうなってほしくないな~

自己紹介のときのダメージを全然払拭できてない八虎。

自分は周りよりも劣ってるって決めつけてしまっていて、自分は下手と責めてるシーン、

読んでいて辛かったです。

新章はじまって、2話連続泣いてしまっている八虎です…

藝大生で現役合格ってことが逆にプレッシャーになっちゃってる気がします。

でもそんな自分への負の感情とか葛藤を、周囲に一切悟らせない八虎ってすごいですよね!

今回、八虎が槻木教授に打ちのめされるシーンが2回あったと思うのですが、

『君 どんな絵描いてたんだっけ?』のところと、『ひどいね 講評しなくていい?』のところ。

どちらも効果的に 教室の窓から見える外の景色が描かれていましたね。校舎と遠くにスカイツリーが同じ構図で昼と、夜。

槻木教授の『それ絵画でやる必要ある?』って言葉は、まったく美術素人の私でも『なるほどな~』と思うセリフでした。

創作してる人はそういう気持ちで作品に向き合っているんでしょうか。

先に何か表現したいものがあって、それを表現するのに何が最適か考えた結果、絵画だったから絵画でやりました そういう説得力を求められているのかな。

三木さんからインスタレーションという新しい表現方法を教えてもらったこともあって、八虎も新しい表現に挑戦することができたのは良いこと!と思ったのですが、

不運が続きますね~

まさかの講評直前に作品が壊れてしまうとは…

未完成のままでも読み取ってくれるかな?なんて八虎の甘い考えをバッサリ切り捨ててくれるあたり、さすが百戦錬磨の教授だなっ感じしました。

今回の課題は、ほんとに試行というか、八虎自身 満足のいく作品を作れたって実感のないまま出してしまっているので、次の課題では 自信作をというか、納得のいく作品で教授たちに講評してもらえるといいですね。

ともあれ、ラストであったように、八虎もやさぐれモードに突入してしまいました…

ここまでの流れをみたらしょうがない気がします。

昔っからの気のおけない仲間に愚痴でもいって いろいろふっ切れてほしいです。

高校時代の仲間たちがどんな新生活を送っているかも気になりますし♪

ただ、このまま創作活動からフェードアウトってのは読者の誰も望んでないですけどね!(笑)

八虎の復活を願って、来月号も楽しみに待ちたいと思います。

レクタングル大
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