長閑の庭(のどかのにわ)第26話
著者:アキヤマ香
掲載誌:Kiss2018年7月号掲載
出版社:講談社
『長閑の庭』は隔月連載です♪前回までストーリーが気になる方はこちらをどうぞ♪
以下、ネタバレ含みます。
☆最新6巻は2018年7月に発売予定です!
ストーリー(ネタバレ注意)
樹里ちゃんとパジャマパーティ
何度ふられても諦めずにいた榊教授と付き合えることになった元子。
永遠に繋がっていたいから大学では今まで通り“ただの学生”として過ごしている。
ゼミの時間、普段通り榊教授の講義を受けるもどうしてもニヤけてしまうときもある。ゼミ終了後、なんとなく元気のない様子の樹里ちゃんに元子が声をかえると、樹里ちゃんに『パジャマパーティーしない?』と誘われた。
行事以外のお泊り会は初めてで、友達らしい響きに感動する元子。
夜の7時に待ち合わせして、樹里ちゃんとスーパーで一緒に夕食の買い出しをする。元子はお店でたくさん買い込んだり、映画を観たり他愛もないお喋りをしたり、友達の家でのホームパーティにするのにずっと憧れていたのだ。
そして樹里ちゃんの家でパジャマに着替える元子。
元子の普段のパジャマは、外での自分と180度違うメルヘンでファンシーなもの(ピンクにレース)。
元子は勇気を出して普段のパジャマを持ってきたのだ。いつもとのギャップに驚く樹里ちゃんだったが、『ふたりの秘密』と受け入れてくれた。
そのまま2人でたこ焼きパーティを楽しんだ。
そこで元子は樹里ちゃんに榊教授と付き合うことになったと打ち明ける。手を繋いだことを照れながら報告する元子。『プラトニックすぎて逆に恥ずかしい』と樹里ちゃん。
年の差にはびっくりだが応援すると笑顔で言ってくれた。
一方、樹里ちゃんはその日の夜布団の中で、田中さんと別れたことを元子に報告。
『私のせい?』と一瞬考える元子だが、おこがましい考えと何も言えないでいる。
しかし元子が発言するよりも前に、樹里ちゃんからは前向きな言葉の数々が。
私負けず嫌いなの!田中さんが後悔しちゃうくらい 良い女になるよ
留学の勉強も頑張るという。
そんな樹里ちゃんに元子は、樹里ちゃんはもう十分、外見も中身も良い女だと言葉をかけるのだった。
“諦める勇気”がずっと持てなかったという樹里ちゃん。今日もひとりで寝るのが寂しくて元子を誘った。今日楽しかったことで、本当の意味で区切りがつけられたようだ。
パジャマパーティで更に友情が深まった様子の元子と樹里ちゃんだった。
榊教授と朝霧さん
とあるバーで榊教授は元妻、朝霧さんに元子と付き合うことになったと告げる。
『ただの恋愛ごっこじゃない』と辛辣な言葉を残す朝霧さんに、榊教授は『今の自分に正直になってみようと思った』とこたえる。
それを聞いた後、お酒をグイっと飲みほし、すっきりした顔の朝霧さん。
本当は泣いて騒いで策略を練って陥れて 貴方を困らすこともできる でもしない美しくないもの
貴方の“理想の未来”がアップデートされた そこに私はいなかった ただそれだけ
さっそうとその場を笑顔で去っていくのだった。
月夜の公園で
後日、夜教授と一緒に公園を歩く元子。久しぶりに女性と手を繋ぐことに緊張するという榊教授。それが元子のような若い女性だと思いもしなかったと。
『僕たちは揶揄されるような関係であるかもしれない』という榊教授。
しかし元子は『私は幸せですよ?』と返す。
何が正解かはわからないが、ただこうして2人でいることが幸せだと。
そのまま夜の公園を静かに歩く。
そこへ榊教授に電話が入る。留守電が入るだろうと教授はその電話に出なかった。
電話は大学病院から。
外科の医師からだった。検査結果が出たとのこと。この留守電が聞いたらいつでの良いからなるべく早く連絡をくれ、というものだった。
~次回第27話~ Kiss 9月号( 7/25発売予定)に続く~
感想
無事に付き合うことになった2人。お互い身近な人たちへ、報告をするという回でした。
女友達とパジャマパーティという名のお泊り会、そしてたこ焼きパーティと、女子大学生の醍醐味ですよね。お互いの恋愛を打ち明けて、また距離が縮まった元子と樹里ちゃん。
朝霧さんとはもうひと悶着あるか!?と思われましたが、さすが朝霧さん。大人の女性の対応でした。
2人の時間を大切に、これからというところで、ラストの病院からの電話!
こういう展開はまったく予想していなかったので、これはかなりショックでした!
電話の内容から緊急を要する状態なのか…。まさかいきなり余命宣告なんてないですよね!?
不穏な空気です。
と、読者を心配させておいて実はなんともありませんでした~なら安心なんですが、こればっかりは次回を読まないとわかりません(泣)次回を楽しみにしたいと思います。
どうか最悪な展開だけは避けてほしいです。