『来世は他人がいい(第16話 無関心ならいっそ嫌われたほうがいい④(後編)』のネタバレ&感想です。
1月25日発売のアフタヌーン3月号に掲載されています。


2017年秋からアフタヌーンで連載開始、2019年5月23日に第3巻が発売されました!
霧島と菜緒
大阪のホテルにて密会中の霧島と菜緒(明らかに事後)。
塞ぎこんだ様子の菜緒。
菜緒の突然の呼びだしに応える形で再会したらしい2人。
もともとあった用事より菜緒のほうが大事だと、甘いことを言う霧島に、先に菜緒が切り込む。
…彼女より?
染井吉乃 彼女なんでしょ?
昨日たまたま見かけたの 藤都女子大学の前で
『驚いた?』という菜緒に、そのことを『知っていた』という霧島。
菜緒は逆に驚かされてしまう。
ただ連絡先まで交換するとは思わなかったと、菜緒の度胸を褒める。
わざと吉乃と菜緒を引き合わせたのか?と菜緒は問い詰めるが、
霧島は、菜緒の予定を聞いて出くわす可能性があるなと思っていただけで、どちらに転んでもよかったと考えていた。
霧島は小津健斗に脅されて菜緒が霧島を呼びだしたということも知っていて、万が一菜緒が自分に情が移っていて小津の指示を無視したりしていたら骨折り損だったと言う。
だからいっそ、吉乃と一緒にいるところを菜緒に見られたほうが良かったし、前回の密会時に菜緒が霧島のスマホの吉乃の待ち受け画像を見るように仕向けたのも彼の自作自演だった。
嵌める相手がクズだと罪悪感もわかないだろ
それに俺が言うのもなんだけど君って男の趣味最悪だから俺にはまってくれる
3年前もそうだったら俺がヤクザの孫って噂で興味持った
他に女何人かいるって言ったけど別にいいって言ったのも君
すべて霧島の思惑の中で動いていたことを知り、怒る菜緒。
最悪…!
揃いも揃ってクズすぎて死んでほしい…!
『小津くんほどじゃないよ』と霧島。
菜緒は、霧島にあったよくない噂についてもと問い詰めようとする。
噂とは、知り合いの事務所の先輩が AV 女優になって蒸発したが、その仕事を斡旋していたのが霧島だというものだ。
小津と2人でグルになって何かやらかそうとしていると疑う。
そもそも霧島と出会ってから急に小津から連絡が来るようになったわけで。
なんで気づかなかったのか…と悔やむ。
菜緒の一連の告白を聞き、菜緒が小津のいいカモになっていると涼しい顔で指摘する霧島。
意味がわからないという様子の菜緒に、霧島も噂の真相を話しはじめる。
霧島は確かに自分と菜緒が付き合っていることを間接的に小津に伝えたし、
例のAV女優になった友達の先輩とも確かに親しかった。
ただ彼女に仕事を斡旋をしたのは自分ではなく小津だという。
友達の先輩はもともと華があって才能ある女性だったが、周りの碌でもない人間にもまれて摩耗してしまった。
元々の躁鬱っぽいところがエスカレートしていき、夜中にも霧島に電話してくるようになっていった。
霧島が一度地元に帰った方がいいって話したのが3ヶ月前。
その1ヶ月後女優として売り込んでくれる事務所に行くことになったと嬉しそうに報告があったが、その事務所の社長と付き合ってるってよくある最悪の展開で…
霧島は違う事務所紹介すると説得したものの、そのまま連絡がつかなくなり、最終的にAV 女優としてデビュー、その後蒸発…と言う顛末だ。
これらすべて裏で小津が動いていた?と霧島は言いたいのか。
この1、2ヶ月の間に霧島の知り合いの女性たちに同じようなことが3度あったという。
そして4度目が菜緒というわけだ。
自身が4度目、と言われ、動揺する菜緒。
菜緒は、ヤクザと繋がりがある霧島との付き合いをなかったことにしてもらう代わりに霧島を指定した場所に連れてこいと小津に脅されていたが、
NY在留中に吸ったマリファナの件でも脅されていた。
つまり小津からすると霧島の件がなくても菜緒を脅せたことになる。
小津の狙いが最初から霧島ではなく、菜緒だ。
霧島に用事があるのは、むしろ小津のバックについてるやつらで、たまたま利害が一致して今回の呼びだしにつながったと霧島は考えていた。
小津はそいつらに使われて君は小津に使われることになる このままだとね
あいつは君の醜文聞かなかったことにしてくれると本気で思ってるの?
君このままだと一生 小津健斗の犬だぜ
恐怖の筋書きに『どうしろって言うのよ…!』と困惑する菜緒。
そもそも霧島が小津を釣るために自分を利用したんだろう、と詰め寄る。
菜緒を利用したことを認めたうえで、それはお互い様だろと言う霧島。
霧島は、男を見る目はないが野心も度胸もある菜緒を評価しており、今後一般人で終わる器でない菜緒と付き合うことは人脈構築のための先行投資と考えていた。
一方、菜緒も霧島の人脈とヤクザという使い勝手のいい暴力装置を目当てに付き合っているのだろうと指摘する。
そのとき吉乃は?
あらかた菜緒と話し終わり、
そろそろ小津の指定した場所に行こうと切り出す霧島。
自分なら菜緒の被害を最小限に済ませられると言う。
あの吉野って子はどうするの?
あの子もう先に向かってるわよ?
菜緒にそう言われ、霧島の動きが止まる。
菜緒は、小津に霧島と一緒に吉乃も連れて来いと約束させられており、
話したいことがあると吉乃に連絡したのだという。
霧島は、そんなメッセージは吉乃に送られていないと断言する。
それは霧島が吉野の ID でログイン済みのスマホの複製を作っていたため自信をもってそう言えるのだ(もし菜緒から吉乃に連絡があれば霧島にもわかるようにしていた)。
しかし、菜緒が吉乃にメッセージを送った先の媒体はスマホではなく、タブレットだという。
吉乃自身が昨日友達申請してきたときにタブレットを指定してきたのだ。
すぐに霧島が自身のパソコンで吉乃のGPS情報を確認すると…
吉乃は『ホテルシュベリユール大阪』といることになっている。
驚いた様子の霧島に、なんと吉乃から着信が!
すぐに応答して
『なぜそんなところにいるのか?』と吉乃に問いただす。
まあ聞きなさいよ そこに汐田菜緒って子いるわよね?
どうせわかってると思うけどその子が指定してきた場所 小津健斗いないから
完全に霧島の計算外のことが起こっている…?
『…どういうこと?』と問う霧島に、
今私の目の前にいるってことよ
キレッキレの様子の吉乃が応えるのだった。
今回ページ数は少なめでしたが…
霧島がいろいろと語ってくれたおかげで(全部じゃないんでしょうけど)
だいぶ事の真相がわかってきたのかな?
菜緒が吉乃と出会うあたりはやっぱり霧島の思惑どおりで。
霧島としては、さっさと菜緒に吉乃の存在を知ってもらって、自分のことをちゃんと裏切ってほしかったんですね。
ここまで読んでる限りだと、霧島と小津って直接の面識はないんですかね?
ただ小津のバックに付いてるやつらが霧島と敵対してるってことはわかりました。
小津も一見、爽やかな大学生なのにやばいやつと付き合ってるな~。
霧島の話を信じるならば、小津が女性たちにやってることも相当やばいですね。
それにしても菜緒は霧島に『男の趣味最悪とか、男を見る目ない』って散々な言われようですけど
確かにハタチそこそこで過去に霧島と小津みたいなやばいやつ2人と付き合ったことがあるって相当ですもんね(笑)
それも彼女の野心と度胸ゆえなんでそうけど、そのせいでこんな危険に巻き込まれてしまうことに…。
さぁこれから小津のところへ行こう!と、霧島の思惑どおりに事が進んでいくと思いきや…
吉乃にまんまと出し抜かれて動揺する霧島が見れて満足です!
ほとんど顔には出てませんが。
スマホ複製してるから、まさか吉乃が別の媒体(タブレット)で菜緒と連絡とりあっていたとは思わなかったんだろうな~。複製していたからこその油断(笑)
霧島の中では全くこの件に吉乃を関わらせる気はなかったんでしょうかね。
少なくとも小津の呼びだしに吉乃を連れていこうなんていち1ミリも思ってなかった感じかな?
吉乃に先回りされたうえ、指定場所が違う!?
それはなんでなんでしょう。
霧島への指定場所には、小津のバックのヤクザたちが待ち伏せしている?とかでしょうか。
そして吉乃はどうやって小津の居場所突き止めたのかな~。
吉乃の目の前に小津がいるということなので、今2人がいるのは大阪のホテル。
あれ?神戸じゃないの?
ラストページのアオリの『危険な相手にはみずから迫っていく主義。』というのに笑いました。
キレッキレの吉乃の表情もよかったです。
次回が気になりますね!!
★小西先生の初連載作品『春の呪い』の感想をこちらの記事で紹介しています♪
2017年の『このマンガがすごい!』が発表されました。オンナ版の第2位に輝いたのは、小西明日翔先生の『春の呪い』。発表されるまで未読だったの...
↓第1巻には1話~3話が掲載♪

コメント
黒霧島、登場!
小津君のしてる事はもちろん、バックの人間も分かってるようですね。
吉乃の存在まで利用してるし。
吉乃、怒るよ~!
今号で思った事。
『人脈』がテーマなのかと?
霧島と菜緒は、お互いの人脈に価値を感じた。
小津君は人脈作りの為に女の子を利用した。
吉乃は地元の人脈。
まだ詳細は不明だけど、その人脈を使って調べたんだろうなぁ。
菜緒と知り合ったのは吉乃にとっては偶然…ですよね?
そこから1日程度で、菜緒の事だけでなく、小津君も、そのバックの呼び出そうとしてる奴らも、全て分かってるっぽい吉乃。
どんな人脈持ってるん!?
霧島の華麗なる人脈について前フリあったけど…
吉乃がそれを余裕で上回る人脈を、大阪のオバチャンと会話するようなノリで使いこなしてたら…面白いんだけどなぁ。
早く答え合わせさせて下さ~いι(`ロ´)ノ
ぴよぴよさん こんにちわ
そうですね!なにかと『人脈』という言葉が頻出していますね。
うんうん、そして吉乃の把握能力がすごい。
よく小津がいる場所わかりましたよね。どうやったんだろ。
菜緒が指定している場所が違うことも知っているなんて!
来月号で答え合わせできるとよいですよね♪
わくわく(^▽^)