【エルパソ】かつてのエルパソでの成功者の豪邸『マゴフィンホーム』を見学してきた。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

メキシコとの国境の町、テキサス州・エルパソの観光スポットの1つであるマゴフィンホーム(Magoffin Home)に行ってきました。ダウンタウン内にあり好アクセスです。

19世紀後半に建てられ、アメリカ南西部で良くみられるアドービ(日干し煉瓦)風建築の平屋建ての豪邸です。当時の富裕層の人々の生活を垣間見ることができる興味深いマゴフィンホーム、行き方や見どころを紹介します。

マゴフィン一族とは?

マゴフィンホームとは、いわゆるエルパソの名家であるマゴフィン家が代々居住していた家なんですね。マゴフィンホームは1875年ジョセフ・マゴフィン(Joseph Magoffin)によって建てられた家です、その後100年以上に渡ってその家族が生活しました。

ジョセフの父、ジェームズJames Willy Magoffin)はアメリカ・ケンタッキー州生まれでしたがは米墨貿易で成功を収め、米墨戦争の後、新しくアメリカの領土となったエルパソで商売を始めました(かつてエルパソはメキシコ領、1846~1848年の米墨戦争によってアメリカの領土となったのですね)。

息子ジョセフはメキシコで生まれですが、物心がつく頃にアメリカへ移住しケンタッキーやセントルイスで学校に通います。高校卒業後、父ジェームズの営むビジネスを手伝うためエルパソに引越したという経緯が。この辺はビジターセンターの展示で説明されていました。

↓ビジターセンターでの展示

その後、ジョセフは銀行家や地主として大成功を収め、今ではマゴフィンホームがエルパソの観光名所となるまでとなったのですね~。

行き方とビジターセンター

まずはビジターセンターを目指しましょう。赤い外壁が目印です。無料駐車場があるのが嬉しいですね。マゴフィンホームの特徴を知らないとこっちがマゴフィンホーム?と勘違いしてしまします(笑)。お目当てのマゴフィンホームはビジターセンターの目の前にあります。

また、ダウンタウンを循環する無料のサーキュレーター(Circulator)バスも入っており、ダウンからだと4番に乗ればマゴフィンホームまで来ることが可能です。

 

〔地図〕

マゴフィンホームへの入場料は大人1人4ドルでビジターセンターで支払うことになります!ビジターセンターにはギフトショップやマゴフィン家の歴史について展示があります。

 

マゴフィンホームの内部見学

チケットを購入したら、マゴフィンホームの中を自由に見学できます。中にはガイドさんが常駐していますが、とってもフレンドリーでした。基本自由に回れますが、『質問があったら何でも聞いて!』と言ってくれます。

外観

ネイティブアメリカンの影響が強いアドービ風の外観ですが、扉などにギリシャ復古調の装飾が見られるのが特徴だそうです。強い日差しに白い壁が映えますね。

 

玄関ホール

木造平屋建てながら内部はとても豪華、暖炉もありますね。中庭へと続く扉のステンドグラスがおしゃれです。

灯り等はさすがに電飾ですが、当時の装飾がそのまま残されています。この玄関ホールを中心に部屋が続いています。至る所に肖像画があります。

応接間

玄関ホールから見て一番手前の部屋、おそらく応接間らしきこの部屋は窓から光がたっぷりと入る明るい部屋でした。昔のピアノも置かれていますね。

プライベートルーム

玄関ホールの奥のこの部屋の奥に家族の寝室があります。プライベートな空間ですね。19世紀当時のエルパソの町の地図も飾ってありました。

更に奥に進むと寝室が。寝室には小さな洗面台も備え付けられていました。衣装箱には当時の服も飾られています。装飾品などすべて触ることはできませんが、近くでゆっくり見ることができます。

 

他、子どもたちの部屋など。1899年のカレンダーが飾ってありました。当時の化粧道具などがガラスケースに入れて展示してあります。飾られている衣装も映画やドラマから抜け出してきたようでとても可愛いです。どんな人が住んでいたんだろうと気になりますね。

 

こちらの部屋では赤ちゃんも生まれていました。赤ちゃん用のベッドにお風呂。実際にそのお風呂に入っている赤ん坊の写真も展示されていました。

バスルーム

10畳以上はある大きな部屋の隅にバスタブとトイレが設置されています。写真だと別の部屋のようですが、同じ部屋です。しかし、このトイレ、周りに壁が無くて全然落ち着かないよな…笑

 

シノワズリ(東洋趣味)の食器や調度品

食堂も当時のまま再現されていましたが、そこで使われていた皿に注目。なんと中国風の装飾がされているんですね。

 

この他にも部屋の至る所に、中国風の壺や日本の扇子など飾られていました。ガイドさんに聞いたところ、当時上流階級の間で流行していたシノワズリ(東洋趣味)の影響だと教えてくれました。シノワズリは管理人も昔歴史の授業で習いましたが、アメリカにもその流行は来ていたんですね~。

中庭

中央には大きな中庭があります。きれいに整備されています。1年のうち300日は晴れるといわれるエルパソ!ここで日向ぼっこしたら気持ち良いでしょうね。

使用人の部屋

中庭を挟み玄関ホールと対になって当時マゴフィン家に仕えていた使用人の部屋があります。現在は物置扱いみたいですが、一部公開されていました。

昔の糸車や脚ふみミシンがありますね~。

 

最後の住人だった女性

現在、マゴフィンホームに住んでいる人はいません。御子孫は現在もエルパソに住んでいるそうですが。最後に住んでいたのは女性で、玄関ホールに肖像画が飾られていました。

余談:周囲の治安は…?

ダウンタウン中心部からさほど離れていないマゴフィンホーム周辺ですが、少し横道にそれると危険そうな雰囲気の場所がけっこうあったので、不必要に歩き回らず基本車で移動したほうが良さそうです。

さいごに

その土地の豪邸が観光施設になって公開されているケースは多く、マゴフィンホームもその例にもれずといった感じですが、予想以上に再現度が高く、調度品を見て回るのが楽しかったです。アドービ風の豪邸というのも珍しいと思うので、エルパソ観光をされる際は是非訪問してみてください♪

レクタングル大
レクタングル大
おすすめの関連記事など