【エルパソ】ミッショントレイルのアクセスや見どころを紹介。キリスト教伝来の道を辿る。

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メキシコとの国境の町エルパソ(テキサス州)は16世紀後半にスペイン人によって開拓された場所。エルパソ郊外にある約14kmのトレイル上にかつてスペイン人により作られたキリスト教布教のための伝道所(教会)3つを見ることができます。

エルパソ観光の定番である観光ルートですが、今回3つ全て回ってきました。メキシコとの国境が非常に近い!ことから、町の雰囲気はメキシコそのもの。トレイル観光と併せて行ったメキシカンなローカルレストランも併せて紹介します。

ミッショントレイルとは?

ミッションとは”伝道所”のこと!約14kmのトレイル上にある3つの伝道所を周っていく形になりますが、それぞれ400年以上の歴史がある伝道所なんですね。今も残っているのがすごい!

当時、アメリカにやってきたスペイン人がキリスト教布教のために設立しましたが、キリスト教とネイティブアメリカンの交わりなどが感じられ興味深いです。3つとも建築様式はこの地域に多くみられる、アドービ(日干し煉瓦)建築の影響があり木造の素朴さが感じられてとっても良い趣です。3つとも現在でも現役の教会で地元の方々から愛される存在です。

↓1つ目の伝道所から2つ目に向かう途中の高架下で見つけた壁画。

行き方と回り方

エルパソ・ダウンタウンから車で15分ほど走ると、1つめの伝道所『イエスタミッション(Ysleta Mission)』に到着します。そこから、2つめ、3つめと移動していきましょう。現地ツアー等に参加しない限り、公共交通機関で回るのは難しそうなので車移動がおすすめです。

3つとも無料の広い駐車場が併設されているので駐車には困りません。かなりローカルな雰囲気の地域なので車には貴重品などは残さないほうが良いと思います。

[ルート]

メキシコとの国境ギリギリ!

ダウンタウンから1つめの伝道所に向かう途中、バイパスを使うとメキシコとの国境(ボーダー)沿いギリギリを走ることができます。

トランプ大統領の『メキシコとの国境に壁を作る!』発言に端を発した、国境警備問題ですが、管理人が見かけたエルパソとメキシコとの国境にはすべて鉄製のフェンスがされていました。監視カメラも多数&見回りの車も頻繁に行き来していましたし、すでに結構厳重なんでは…と感じたのでした。

 

エルパソと国境を接するメキシコ側にはシウダーファレス(Ciudad Juarez)という町があります。治安があまりよくないらしいので、無暗に入国しないほうが良さそうです。メキシコに入国せずとも、エルパソダウンタウンで十分メキシコの雰囲気は味わえると思います(^^;)。

1つ目:イエスタ・ミッション(Ysleta Mission)

ダウンタウンから向かうと、最初に出会うのがイエスタ・ミッションです。1680年に建設で3つの中では一番古いですね。ここからキリスト教布教がスタートしたんでしょう。とても小さい教会ですが、シルバーのドームが素敵です。

事前情報によると、月~土、7:00~16:00まで開いているとのことでしたが、金曜日の昼訪問してみたところ門の扉は閉まっていました。

イエスタ・ミッションについての説明パネルもあります。もちろん英語・スペイン語併記!

 

内部の様子

自分たちを除いてビジターもおらず、扉に鍵がかかっていたので、内部の見学を諦めて帰ろうとしたところ、運よく教会の管理人らしき男性に遭遇。現在改修中?で開けてないとのことでしたが、どうやら遠くからここまで来たらしい私たちの様子を見て、少しだけと言って扉の鍵を開けてくれました(ご厚意に感謝)!

キリスト像や宗教画か並ぶ素朴な内装。外観だけでも素敵ですが、内部も観れてよかった…。

満足して、2つめの伝道所ソコーロ・ミッションに向かいます。トレイル上には看板がいくつも出ていて助かります。

 

2つ目:ソコーロ・ミッション(Socorro Mission)

1691年に建設されたソコーロミッション。シンメトリーな外観。お隣に墓地がありました。日本とは全く異なる墓地の雰囲気。

特に休館日はなく、毎日9:00から夕方まで開いているようです。先ほどのイエスタ・ミッションとは異なり、扉はちゃんと開いていました。

↓テキサス州の史跡の場所でよく見かける看板。

 

内部の様子

両側のランプシェードのデザインがおしゃれでした。キリスト像などは奥にまとまって置かれています。

厳かなながらもどこか温かみがある雰囲気。ギフトショップも併設されており、地元の女性たちが集まっておしゃべりしています。日本からと言うととても驚き歓迎してくれました。

 

2つめも無事内部の見学までできて、3つ目のサン・エリザリオ・プレシデオ教会(こちらは伝道所ではなく教会と呼ばれている)に向かいます。トレイル上は本当に普通の田舎道といった雰囲気ですが、地元の人々の生活が感じられて走っていて楽しいです。壁画も多いです。

 

3つ目:サン・エリザリオ・プレシデオ教会(San Elizario Presidio Chapel)

3つの中で一番新しく、1789年に建設されています。ただ元々の教会は老朽化による強度不足の問題で1877年に建て替えられ、現在の姿となっているんだとか。白で統一された外観が美しいです。

週末を覗いて朝から夕方まで開いているようです。こちらも観光客は私たちだけでした。

新しいのに加え、一番大きいという印象。隣に小学校があり平日だったので子供たちの元気な声が響いてきました。他の2つに共通してちゃんと看板等あります。

 

横からみるとこんな感じ。しっかり奥行きがあるのがわかりますね。

 

内部の様子

扉の鍵が開いていたので中へ。内部は誰もいませんでしたが、ミサなどで随時使用されている雰囲気がありました。前の2つに比べるとかなり広いですね。

 

壁には、キリストの一生を時系列順に描いた絵画が飾られています。

おまけ:ローカル感満載のメキシカンレストランへ

トレイル後、お腹が空いたので近くでレストランを探してみました。エルパソに来てやはり楽しみたいのが、メキシカン料理!地元の人気店らしレストランを発見したので入ってみます。

簡素な建物ですが、メニュー数も多く、地元の方々で賑わっていました。観光客は私たちだけでかなり浮いていましたね(笑)。店員さんも基本スペイン語しか話せない感じでしたが、何名か英語を話せる方がいて対応してくれました。笑顔で雰囲気の良い接客でした。そしてサーブがとにかく早い!

タコスを頼みましたが、値段を忘れるくらい安かったです。洗練された美味しさではなかったですが、安く早く本場のメキシカンを食べれるという点でおすすめです。

〔地図〕

さいごに

キリスト教に詳しくありませんが、個人的にアドービ風の素朴な建築様式が大好きなのでとても楽しめたトレイルでした。管理人さんの状況によって内部まで見学できるか微妙(開館時間はかなりアバウト~?)ですが、3つのうち1つでも中がみれたらラッキーと思って回ってほしいと思います(^^;)。基本的に混まなそうなのでのんびり見学できると思います。

レクタングル大
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