【ニューメキシコ】カールズバッド洞窟群国立公園で洞窟探検。世界最大の鍾乳洞とバッドフライトについてご紹介。

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ニューメキシコ州にあるカールズバッド洞窟群国立公園(Carlsbad Caverns National Park)は世界最大級の鍾乳洞、世界遺産にも登録されています。コウモリの巣窟としても有名で、夕刻には洞窟から飛び出していくコウモリたちの群れ(Bat Flight)を見ることができるんですね!

広大な洞窟なので少なくとも2時間は滞在したいですが、滞在時間に応じて散策ルートを選べます。ビジターセンターと洞窟内の見どころをご紹介。5~10月限定バッド・フライト(Bat Flight Program)の鑑賞方法についても詳しく説明します。

行き方

国立公園へ入るには、ビジターセンターでチケットの購入が必要なのでビジターセンターを目指しましょう。ビジターセンターはエルパソからU-180に乗って約3時間30分のところにあります。途中街らしい街がないので、ガソリン給油やトイレ等は事前に済ませておいたほうが良いです。

エルパソから向かう途中のU-180沿いで同じく国立公園の1つであるグアダループ山地国立公園(Guadalupe Mountains National Park)を通ります。カールズバットと比べるとかなりマイナーな国立公園ではありますが、周辺はとても美しい景観だったので時間がある方は是非。

〔地図〕

入場時間

ビジターセンターは毎日8:00~19:00(冬季は17:00)までオープンしていますが、洞窟への最終入場時間は夏季は15時半まで冬季は14時半までです。詳しくはこちらの公式HP(英語サイト)で確認してみてください。

※洞窟への最終入場時間は意外に早いので、午前中の入場がおすすめです!そして訪問の際は歩きやすい靴で行きましょう。

最寄りの宿泊施設は1カ所のみ

カールズバッド国立公園のあるホワイツ シティ(Whites City)はとても小さい町で宿泊施設もRoadway Innという小さいモーテルしかありません!ホワイツシティから30分ほど走ったところにカールズバッド(Carlsbad )という町がありますが、そこには何軒も宿泊施設はあります。

 

管理人は朝の移動が面倒だったため、ホワイツシティのRoadway Innに宿泊しましたが、外観の割に部屋設備も新しく、清掃も行き届いており快適に過ごせました。ここからビジターセンタまでは車で10分ほどです。

★ホテルの予約はTrivagoを使うと最安値で予約することができます♪

ビジターセンターまでの道のりは曲がりくねった山道。安全に配慮して進みましょう!

入場料&ツアー参加について

オープンから30分後に行ったにも関わらず、駐車場はかなり混んでいました。さすが人気の国立公園だけあります。ビジターセンター内のチケット売り場で洞窟への入場料を支払います。入場料は大人1人10ドルでした。

 

ガイド付きツアーはオンライン予約がおすすめ

別途有料でレンジャーによるガイド付きツアーに参加することもできます。管理人の場合、その日既にガイド付きツアーは売り切れており、自動的にセルフガイドツアー(個人で自由に歩いて回るタイプ)で参加することになりました。

ガイド付きツアーは当日行っても事前予約でいっぱいになってしまう場合が多いらしいので、ガイド付きツアー(英語ガイドのみ)に参加したい方はオンラインでこちらから事前予約されることをおすすめします。ルートに応じて数種のツアーがほぼ毎日催行されています。

ルートマップももらえますし、洞窟内には説明パネルを充実していたので、ガイド付きでなくても個人的にはセルフガイドツアーで十分だったかな~と思っています。ただ、ガイドツアーでしか行けないルートもあるみたいなので、散策を極めたい方は是非!

滞在時間に応じて選べる散策ルート

カールズバッド国立公園の最大の見どころは、ビジターセンターから地下深くにある洞窟内最大の空間ビッグルーム(Big Room)であり、そこまで天然の洞窟入口(Natural Entrance)から徒歩で下っていくか、エレベータを使って一気に降りるか選ぶことになります。

↑国立公園の断面図。ビジターセンターから伸びる線がエレベータです!

時間が無い方:エレベータで一気に!

滞在時間が2時間程度しかなく、時間がない!という方は迷わずエレベータを使って地下まで降りた方が良いでしょう。最深部まで一気に降りてからも洞窟内の遊歩道を徒歩で散策することになります。エレベーターはビジターセンター内にあります。

時間&体力ある方:徒歩で洞窟内を下ってみよう!

滞在時間が3時間以上ある方&体力に自信のある方は、是非Natural Entrance(天然の入口)から歩いて最深部まで歩いて行ってみましょう。最深部までは約2kmほど遊歩道を歩くことになります。けっこう長い上に、基本的に急な下り道なのでかなり疲れますが、地下深い洞窟に歩き降りていく感覚はとてもワクワクするのでおススメです!

↓ビジターセンターからNatural Entranceまでは徒歩5分ほど。

こちらがNatural Entranceです。遊歩道を歩いて地下へ。この天然の入口から夕方コウモリたちが飛び出してくるわけですね~。

行きのみ徒歩で下って、帰りはエレベータを使って地上まで戻ることもできます。おそらく復路は疲れ果てているので、エレベータが良いでしょう!

ビジターセンター内の展示

鍾乳洞が出来るまで…

ビジターセンター内の展示エリアでは、この巨大な鍾乳洞窟ができるまでの過程を学ぶことができます。洞窟の形成は約2.5億年前にも遡り、当時この辺りは海だったそうです。貝殻や藻の残骸が沈殿し鍾乳洞の元となる石灰岩の地層を形成したとか。

巨大な洞窟の模型もあり、ビジターセンターとの位置関係や洞窟の全景が見れて興味深いです。エレベータもしっかり再現されてます。

コウモリたちの住処としての一面

非常に長い年月をかけて形成された鍾乳洞窟ですが、意外にもこの洞窟の存在が知られたのは19世紀に入ってからで、開拓民が夜外を飛び回るコウモリの大群の住処を調べたことが発見に繋がったそうです。

 

洞窟内に住むコウモリたちの生態などショートムービーも観ることができます。現在、この野生のコウモリたちの数は減少の一途をたどっているようで…保護が呼びかけられていました。

ギフトショップ

洞窟探検グッズから、絵葉書までかなり充実したギフトショップがあります。ビジターセンター付近に飲食店はありませんが、センター内にバーガーショップがあります。

Natural Entranceルート

地下へと続く遊歩道

コウモリ劇場のある天然の入り口をどんどん下って洞窟内へ入っていきます。ここからメインのビックルームまでは約2km

どんどん暗くなる景色に洞窟探検気分が高まっていきます。遊歩道の各所にライトがあり、個性的な鍾乳石の姿が浮かび上がります。

遊歩道は急ですし、とにかく薄暗いのでけっこう疲れます。至る所にベンチが設置されているので、休み休みいきましょう。

Whales Mouth(クジラの口)

中には名前の付けられた鍾乳石も。クジラの口と名付けられた鍾乳石。髭のところがそっくりですね。また、天井からからツララのような垂れ下がった鍾乳石が何本も垂れ下がったりしています。

 

なんとか最深部まで降りてきました。薄暗い中にもルートの案内パネルは多いので迷うことはありません。

ビックルーム(Big Room)ルート

高さ80mにもなる洞窟内で最大の空間になっています。このビックルームをぐるっと回るルートは1.2kmあり、散策には1時間ほど要します。

広い空間の中に、巨大な鍾乳石の姿が浮かび上がりなんとも神秘的な姿を創り出しているのでした。天井が高いっ!

どこを見渡しても不思議な光景。見どころの地点では説明パネルが設置されています。

 

Lions Tail(ライオンの尻尾)

ライオンの尻尾と名付けられた鍾乳石群。天井から垂れ下がっているところはソックリですね。また周辺の粒々はポップコーンと表現されていました。このポップコーンは様々な地点で見かけます。

Rock of Ages

ぽたぽた石灰成分を含んだ水が垂れる。この積み重ねにより完成した鍾乳石。ここまで大きくなるまで、どれだけの時間を要したのかと自然の神秘を感じますね。

Dolls Theater & Chinese Theater

↓Dolls Theaterと名付けられたエリア。確かに人形劇が開演されそうな雰囲気。小さいです。

↓こちらはChinese Theater。由来はLAのチャイニーズシアターから来ていると思うのですが、なぜその名前にしたのかはわかりませんでした(^^;)

昔の探検の後…

途中、大昔の洞窟探検に使われたという縄ハシゴが残されていました。このようなハシゴを使って洞窟の形状が明らかにされていったんですね。

基本的に洞窟内に水は張っていませんが、一部水が残っているところもありました。水がある光景もまた素敵です。

 

地下にも休憩スペースはあり

地上と地下を結ぶエレベータがある地点に、トイレやショップがある休憩スペースがあります。帰りにエレベータで地上へ戻る場合は、こちらがゴールになりますね、お疲れ様でした!

※戻りのエレベータが動く最終時間は事前にビジターセンターで確認しておきましょう。

夕方必見!コウモリの大飛翔Bat Flight Programを見よう!

Bat Flight Programとは?

夕暮れ時になると洞窟内に生息するコウモリ達が餌を求めて洞窟から一斉に飛び立っていきます。その数はなんと30万~40万匹ともいわれているんですね。すごい数です。

洞窟への入口であるNatural Entranceにある“コウモリ劇場”からその様子を見学することができます。

このBat Flightのときは、コウモリの保護のためカメラを含む全電子機器の使用は禁止されているので、肉眼で楽しみましょう。

Bat Flightを観るには?

Bat Flightは5月中頃〜10月限定イベントで、無料で参加することができます。席は予約できず、早い者勝ちシステムとなってます。開始は日没の時間となっていますが、時期によって異なるので、事前にビジターセンターに問合せするように…と公式HPに記載されていました。電話での確認が難しい場合は、日没時間よりも早めに、余裕をもって到着したほうが良さそうですね。

洞窟散策の終了時間はバッドフライトよりも早い(冬季は戻りのエレベータの最終が4時、夏季は6時半に修了)ので、洞窟散策後にBat Flightを観ようとすると日没前まで数時間待つこととなります。

★効率の良い観光の仕方としては、夕方カールズバッド国立公園まで移動し、Bat Flightを鑑賞後、最寄りのホワイトシティRoadway Innに宿泊するのが良いのではないでしょうか。そして翌朝再び洞窟内散策をすると。Roadway Innからビジターセンターまでは車で10分ほどです。

ちなみに…夕方洞窟を飛び出していくコウモリたちは、夜通し餌を探し、早朝4~6時ごろに再び洞窟内に帰っていくそうです。流石に朝早すぎて洞窟内へ戻るコウモリたちを見るのは難しそうですね。

↓ビジターセンターにあった洞窟からコウモリたちが飛び出していく様子を撮影した写真。

さいごに

ここまで巨大な鍾乳洞窟を散策できる体験は他ではないと思うのでわざわざ遠出する価値ありだと思います。エルパソ観光と併せて行かれる方が多い観光地ですね。

また、UFO墜落事件で有名な街、ロズウェルまで車で1時間半なので、ロズウェル観光も旅程に入れてみてはどうでしょうか。★ロズウェル観光についての記事はこちら♪
【ロズウェル】ロズウェル事件で有名な町のUFO博物館へ行ってきた。UFO&宇宙人であふれる町に驚愕!

カールズバッドと同じく人気のホワイトサンズ国定公園も、エルパソ観光とセットで周ることをおすすめします。★ホワイトサンズ国定公園についての記事はこちら♪
【ニューメキシコ】一面真っ白の砂嵐、遭難の危機だった『ホワイトサンズ国定公園』体験記。

レクタングル大
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