ニューメキシコ州の小さな田舎町、ロズウェル(Roswell)。かつてUFOが墜落したとして、世界中を騒がせたロズウェル事件が起こった小さな町です。
この町の見どころはなんといっても街の中心部にあるUFO博物館(International UFO Museum & Research Center)、そして町中に溢れるUFO&宇宙人。ここまでくると、もはやUFOで町おこし?な感も否めませんが、見どころをご紹介します。
Contents
世界で最も有名なUFO事件、ロズウェル事件とは?
ロズウェルに来る前に知っておきたいロズウェル事件。今からもう半世紀以上も前の出来事なんですね。
1947年7月、ロズウェルから75マイル離れた牧草地に謎の飛行物体が墜落したという事件。墜落した飛行物体はロズウェル陸軍飛行場の米軍に回収されますが、多くの目撃者証言によると円盤型の飛行物体だったとか、宇宙人が乗っていたとか様々な憶測が飛び交いました。現場には、UFOの残骸とされる物体や宇宙人の死体!?と思われる証拠品が残されていたとの発表もあり、今なお、真実は謎のまま…。
本当にロズウェルにUFOは落ちたのか!?信じるか信じないかは貴方次第です…。ちなみにロズウェル事件、真偽のほどはわかりませんがWikipediaがかなり詳しいです(笑)。
↑映画にもなっていたロズウェル事件。
町の観光名所!UFO博物館
このUFO博物館の正式名称は『International UFO Museum & Research Center』。リサーチセンターとあるからには、現在も何らかのリサーチをしているということなのでしょうか?しかも『国際』と銘打っているしハードルあげすぎ、期待が膨らみます。
オープンは1992年。事件から20年以上たっての開館なんですね。
行き方や入場料
ロズウェルの町のダウンタウン中心部にあり、隣に無料の駐車場が併設されています。基本的に主な祝日以外、毎日開館しており、9:00~17:00まで開館しています。
入場料はひとり5ドル。安い!
え?これ著作権的にいいの?とつっこみたくなる博物館の壁に描かれたイラスト。どう見てもE.Tですよね(笑)
入場すると宇宙人がお出迎え!
恐る恐る中へ…。
博物館に入るといきなり、宇宙人をかたどった人形が。宇宙人が持ったパネルには『最初にチケットを買うこと、バックパックは持ち込み禁止』だと書かれています。ご親切にどうも。
受付でチケットを購入し中へ。受付は年配の女性、とても感じの良い方でした。この方はUFOのリサーチ研究もされているんでしょうか…。
世界各国から集まるUFOマニア達
受付前にあるアメリカ全土の地図と世界地図。訪問客たちが、自分の出身地にピンを刺すシステムです。うわ~ほぼ全米から来てる~と驚き。更に驚くべきは世界地図!ほぼ全世界から来てんじゃん!!当然日本にもピンがたくさん、新たにピンが刺せないほどでした。
普通であればニューメキシコ州の小さな田舎町、そんな場所に世界中の人を集まらせるなんて、本当にすごいと思うのです。UFOとは宇宙人とは…こうも世界中の人々を引き付けてやまないのか…。
怪しさ満点の展示物たち
さて本題にうつって、肝心の展示内容を紹介します。展示うんぬんより、個人的にその訪問者の数に驚愕しました。
半世紀も前の出来事、そしてUFOという摩訶不思議な事件を扱う博物館に現在どれほどの訪問者がいるのか。閑古鳥が鳴いているに違いないと高をくくって、入館したものの、子どもから大人までめちゃくちゃ賑わっている!訪れたのが土曜日だったということも大きいとは思いますが、それにしても普通に混んでいる!!
来ている方々はほとんどがアメリカの方のようでした。アメリカの人って本当にUFO好きなんだ…そんな意外な国民性を知ることに。
ロズウェル事件に関する展示
前半はロズウェル事件についての展示が中心。手作り感満載で新聞の切り抜きをそのまま貼ったような展示も多かったんですが、食い入るようにみつめる訪問客の皆さま…。
ロズウェル事件を当時の写真や声明文などで振り返ります。
↓UFO墜落のイメージジオラマ!?そして、残骸を回収する人々のイメージイラスト!?
↓ロズウェル陸軍飛行場に並べられる宇宙人たち(墜落により死亡)のイメージイラスト!?
ここまですべてイメージでお送りされていますが、当時の熱狂ぶりがわかって良かったです。
世界中のUFO写真やミステリーサークル
なにもイメージだけの展示ではありません。UFO博物館らしく世界各地で見つかった謎の飛行物体たちの写真がズラリ。現在だったら、謎の飛行物体があればドローンかな?と考えるでしょうが、ドローンも無い時代の写真です。
ミステリーサークルについての展示も。これは確かに不思議です。
度肝を抜かれる展示ばかり…
こっから先は…『真面目なのかふざけているのかもうわからん。』という展示をまとめてご紹介(笑)。フロアの中心に、地球に降り立った宇宙人のジオラマが。そしてなぜかこの宇宙船、定期的に光ります。
↑光っている最中、周りに人が続々と集まります。子供たちが大喜び。ぜひ記念撮影してみてください。
宇宙人ジオラマはこれだけじゃありません。ホルマリン漬けにされた宇宙人など…。これ自分の部屋にあったら嫌だな~。
人類と宇宙人の歯並びの比較模型が。宇宙人はアゴが狭いんですよね。現代人もこれに近づきつつあると前ニュースで聞いたことがありますが…。
最後に一番パンチ力のあるやつ。ロズウェル事件で、墜落死したとされる宇宙人の司法解剖の様子のジオラマ。この光景は昔何かテレビや雑誌の写真で見たことある気がします…。けっこうグロテスクでぎょっとします。
宇宙人アート!
博物館にはアーティスト名は不明なものの、宇宙人を描いた現代アート風なイラストも多数あり、こういう宇宙人ばかり集めたアートは返って新鮮でよかったです。おしゃれでセンスが良いのもあったりして。
まさかの満室!?入室待ち!?のショートムービー
展示室の一角に、ロズウェル事件も含めたUFOについてのドキュメンタリーチックなショートムービーを流す小さい暗室があります。30席程度あるんですが、最初のぞいたら既に満室という盛況ぶり(笑)。
誰か人が出るのを待って見てみましたが、いったいいつ作られたのかな?という感じのCGでUFO墜落の様子が再現されていました…しかしちゃんと専門家らしき方のインタビューがあったり、かなり真面目に作りこまれた内容です。
お土産にはUFOグッズを!
UFO博物館にはかなり大きめのギフトショップがあるので、そこにも立ち寄ってみてください。あれやこれやUFO&宇宙人グッズに出会えます。
雑におかれる宇宙人人形たち。シュールだ。このキャップを被っているのが宇宙人だったので驚きました。
町に出没する宇宙人たち…これはもう侵略レベル!
ロズウェルに来たら、町のあちこちに目を向けてみてください。街自体は特にいたって普通なアメリカの田舎町と変わらないのですが、至るところに宇宙人が出没しています。
↓こちらはお土産屋さんなのでよりUFO感が前面に出ています。
↓コカ・コーラを飲む宇宙人。これはロズウェル限定なのでしょうか。
町で見つけた宇宙人たち…写真集
その他、表向きは普通でも探せばけっこう出会えます。『宇宙人、歓迎』なんて看板出してる店もあったりして、いつか宇宙人が来店してくれることを首を長くして待っているんでしょうか。
ドミノピザやチェーン系ホテルにも。
街全体がUFOを押しちゃっている感じ。嫌いではありません。一見、普通の街灯も宇宙人仕様にされちゃっています。
↓かといって町のすべてが宇宙人に占領されているわけではありません(笑)。こういう普通の建物もあります。町のあちこちに突如現れる宇宙人を探してみるのもロズウェルの町の楽しみ方の一つではないかと(^^)
さいごに
50年以上も前のUFO事件が、今なお人々を惹きつけてやまないことに驚きです。当初、絶対閑散としてるはず!と舐めていたUFO博物館もまさかの盛況ぶりで、本当に驚かされました(失礼!)。展示内容については賛否両論あるとは思いますが、あれはあれで…あの手作り感溢れるチープさが良いんだと思います。もう少し工夫のしようはあると思いますが…(^^;)町全体でもっと投資してお金かければ良いのにな~。まあ入館料も安いのでぼったくり感は無いです。
博物館自体の質は別として、町のあちこちで観られる宇宙人探しは単純に面白かったので、近くを通る用事がある方は是非行ってみてください。
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