街全体がエスニックな雰囲気を持つニューメキシコ州・サンタフェ(Santa Fe)。全米からアーティストたちが集まり、アドービ(日干しレンガ)風の建築物で統一されたサンタフェの風景は一般的なアメリカの町とは一線を画します。
国内外の観光客から大人気のサンタフェ、わざわざ足を運んでも後悔しない町だと思います。サンタフェの魅力、見所をまとめてご紹介します!
↑アドービ風の建築物。アメリカの町じゃないみたいですが、ニューメキシコ州では一般的にこの建築様式を見ることができます。
サンタフェ基本情報
行き方
飛行機ではサンタフェから南西に100km離れたアルバカーキ国際空港が最寄りです。空港からサンタフェまではレンタカーが一般的(車で約1時間)ですが、公共バス、鉄道も整備されています。
1km四方の小さな街、歩いて回れる♪
サンタフェのダウンタウンはほぼ1km四方の中に見所が凝縮しているので、観光にとっても便利。1日あればほぼ回れるでしょう。歴史ある教会や数ある美術館群を回ったり、アートなお土産探しを楽しんだり、エスニックフードを食べたりと楽しみ方は多様です。
要所要所に方角を示す看板もあるので観光に便利♪
ダウンタウン駐車場情報
聖フランシス聖堂の隣にあるかなり広めの公共駐車場です。1台あたり1日10ドル。路上にコインパーキングもありますが、時間制限がついていたりするので、ゆっくり過ごしたい方はこちらの公共駐車場がおすすめ。
施設見学
聖フランシス聖堂(Cathedral Basilica of St. Francis of Assisi)
街の中心部にある歴史ある大聖堂です。内装も美しいので是非中に入ってみてください。
聖堂の中に泉があるのは初めて見ました!
ネイティブアメリカンらしき女性のマリア像が正面の庭にあります。
ロレットチャペル(The Loretto Chapel)
サンタフェで一番有名な観光地かもしれません。1878年に完成したゴシック調の小さな教会ですが、ここでは礼拝堂にある奇跡の階段(Miraculous Staircase)が有名!一応、入場料が3ドルかかります。
写真左側が奇跡の階段。木製の螺旋階段ですが、不思議なことに支柱がありません。現在では安全のため手すりが付いていますが、昔は写真のように手すりがなかったので、より不思議感が強いですね。
釘が一本も使われていないことから、どうやって作られたのか謎が多いことから奇跡の階段と呼ばれているみたいです。普段、この階段に登ることができませんが、結婚式など特別な場合は、新郎新婦がこの階段の上で写真を撮ったりしている様です♪
アメリカ最古の家(The Oldest House)
13世紀初頭にネイティブアメリカンによって建てられたアドービ風のこの建物が、アメリカ最古の家だそうです。まさかアメリカ最古の家がニューメキシコ州にあったとは。現在、博物館として内部が公開されています(入場無料)。
中はかなり狭くこじんまりとしています。ここに一家族住んでいたのでしょうか。当時の道具や写真などが展示されています。
博物館にはギフトショップも併設されています。
そして偶然、アメリカ最古の家の外壁を補修する職人さんに遭遇!ハシゴに登って作業しています。バケツに入った粘土のような土を塗っていました。この天気ならすぐ乾きそう。ここに暮らす人々の日常を垣間見れて良かったです。アメリカ最古の家にしては、ラフな管理の仕方に(笑)。
個性的な美術館巡り
ニューメキシコ美術館(New Mexico Museum of Art)
実は最近100周年を迎えたという歴史ある美術館。サンタフェや南西部のアーティストたちの作品の収蔵が多いです。月曜日は休館なので注意(10:00~17:00)。
ネイティブアメリカンや大西部の風景をモチーフの作品たちに出会えます。アドービ風の建物が素敵。中庭があり、この街の軒先でよく見かけるチリ(赤い唐辛子)が干されていました。
ジョージア・オキーフ美術館(Georgia O’Keeffe Museum)
アメリカ抽象画の画家として有名な女性画家、ジョージア・オキーフの美術館です。牛の骨や花をモチーフにすることが多く、アメリカ国内の美術館ではよく見かけます。都会の喧騒を嫌いこの地に終の棲家を構えた彼女の生き方に共感する人も多い。
外装は昔ながらのアドービ風ですが、中は近代的な白い内装に。ギフトショップも充実して楽しめます。
IAIA Museum of Contemporary Native Arts (MoCNA)
聖フランシス聖堂の近くにある現代アートの美術館です。既存の概念にとらわれない個性的な作品に出会えることでしょう。外に数点オブジェの展示もあるのでお見逃しなく。
キャニオンロード(Canyon Road)
中心部から少し外れますが、十分徒歩で行けます。このキャニオンロードの通り沿いにサンタフェ在住のアーティストたちのギャラリーがずらりと並んでいます(通り自体は1kmほど)。
ギャラリーの他におしゃれなカフェも点在しているので、ギャラリー巡りと併せて休憩に最適ですね。サンタフェの美しい自然や雰囲気に魅せられてアーティストたちが移住し始めたのは1920年頃とのこと。それ以降サンタフェは全米有数のアートの発信地になっているわけですね~!
個性的なサンタフェの街並み
アドービ風で統一された建物のおかげでどこを撮っても絵になる町サンタフェ!個性的なオブジェにもたくさん出会うことができます。歩くだけで楽しいとはこのこと。
街の中心プラザ(Santa Fe Plaza)
サンタフェ・ダウンタウンの中心にあたる広場です。休憩に最適です。広場には路上アーティストたちが自身の作品を売っていたり。周囲はレストランやギフトショップで囲まれ賑わっています。
ギフトショップ巡りを楽しもう
ギフトショップの数は本当に多いので、気になったお店はどんどん入って商品を見てみるのが良いと思います。牛の骨を普通に売っていたのは驚きました。家に飾るのだろうか…。
ギャラリー兼ショップという雰囲気のお店も。また、ターコイズやシルバーが基調のインディアンジュエリーを扱うお店も多く、高級店から比較的リーズナブルなお店まで様々です。高いものは本当に高くて、とっても手がでないインディアンジュエリーなのでした。
ギャラリー風の落ち着いたお店は入るのに少し勇気がいりますが、店員さんも観光客に慣れているので暖かく迎えてくれるはず。メキシコ土産と雰囲気が似ている商品も。
多種多様な料理用チリを置いているお店を発見。ニューメキシコ州ではチリがとっても有名!多くの軒先で吊るされているのを目にします。ニューメキシコ土産に最適ですね。その他、良い香りがする香草がよく売られていました。玄関に置いたりするみたいです。
総督府前(Palace of the Governors)の露店が安い
ギフトショップは数多くあれど、実はサンタフェダウンタウンで一番安いのは、総督府前の露店だと言われているようで。毎日朝から夕方までたくさんの露店が出ています。ちょうどプラザの隣にあるので目立ちます。
売り子の方はネイティブアメリカンの方が多いように見えました。インディアンジュエリーの露店もたくさんあったので是非覗いてみてください。中にはクレジットカードOKの露店もありました。売り子の方は寡黙な方が多く、ゆっくり見て回れるのが良いです。
高級ホテル&スパ(Inn and Spa at Loretto)
ダウンタウンで一番高級と言われているホテル&スパがこちら。四つ星ホテルです。アドービ風の建物が積みあがっているような、特徴的な外観で、かなりの存在感。ここに泊ったら良い思い出になりそうです。
泊らずとも外観見物だけでも是非(笑)
おすすめメキシカン料理店:Palacio Cafe
せっかくサンタフェに来たら楽しみたいのがメキシカン料理。リーズナブルで地元の方々に人気なのがこちらのお店。カフェ兼レストランといった感じでかなりカジュアルです。
店員さんはかなり強いスペイン語なまりの英語ながらも明るく元気な接客でとても感じが良かったです。定番のタコスと、店員さんおすすめの卵料理?をオーダー。
どちらも10ドル前後でした。ボリューム満点だし、かなり本格的なメキシカン料理で大満足。卵のほうがかなりスパイシーだったので、苦手な方は注意。
さいごに
アドービ風の角がなくて、素朴な造りの建築物たちの虜になってしましました。アリゾナ州のセドナとも、アーティストたちが多数集まる町と言う意味で似ているかもしれません。つまりはセドナが好きな方はサンタフェも絶対好きなはず(^^)
アメリカ南西部はネイティブアメリカン文化とメキシコ文化が色濃く融合し、よくある一般的なアメリカとはイメージが全然違って面白いなと思います。アメリカという国の多様性に改めて脱帽です。
コメント
月末からアメリカロードトリップにいくので(サンタモニカからR66を逆にオクラホマシティーまで、途中R66外れベガスにも)行くので色んな情報とても役に立ちました‼
K様
コメントありがとうございます。お役に立てたようで光栄です(^^)
オクラホマシティにはルート66ミュージアムもあります。お時間が許すようであればチェックしてみてください。
K様の旅が充実した楽しい旅となりますように!