NHL(Natianal Hockey League)はアメリカのプロアイスホッケーリーグです。
アメリカに23チーム、カナダに7チームの計30チームから構成されています。日本ではあまり馴染みのないアイスホッケースポーツですが、MLBやNBAと並び北米4大プロスポーツの1つでありアメリカでは絶大な人気を誇っています。
『氷上の格闘技』とも呼ばれるアイスホッケー。他のいかなる団体競技よりもスピードに富み、激突の迫力もすさまじいスポーツです。シーズンは毎年10月から4月の半ばまで。
2016年秋にアメリカに滞在した際、プロのアイスホッケーの試合を観てみたい!と思い立ち、ボストンブルーインズの試合を観戦してきました。それまで管理人はアイスホッケーの観戦の経験はなく、アイスホッケーといえば月9ドラマの木村拓哉さん主演の『プライド』くらいしか知りませんでしたが…笑
以下、チケットの入手方法と観戦した感想をのせます。
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チケット入手方法
管理人はアメリカ現地サイトの『チケットマスター』を使ってチケットを購入しました。日本の旅行代理店でチケット手配の代行サービスをやっているところもあると思いますが、手数料等を節約したかったので今回は自力で購入することに。
1階席だと$200を超えてきますが、3階席だと$100程度で観戦することができます。アイスホッケーの迫力を満喫するなら選手と同じ目線の1階席が良いと聞いていたので1階席を購入したかったのですが、値段の高さに断念…。初めての観戦ということで今回は3階席を選びました。
こちらがチケットマスターのトップページです。メニューのSportsからHockeyをクリックします。
そして好きなチームを選び、Buy Ticketをクリックします。
希望日程を選ぶとスタジアムマップが表示されますので、好きなエリアをクリックします。
ピンク色、青色はどちらも予約可能なシートですが、ピンク色はリセール(誰かが購入したものの行けなくなったので売った)シートです。メリットは通常の空席より安価になりやすいこと、デメリットは選べるシート数に制限があることです。例えば4席でリセールされているエリアは2席 or 4席でしか予約できません。3人で予約することはできません。
希望するシートを選択すると会計画面に移ります。なお、購入にはメンバー登録が必要となります(無料)。
上述の通り、英語サイトになりますが、購入方法はそこまで複雑ではないのでオススメです。購入が完了すると、メールにチケットが添付されてくるので、当日はそれを忘れずに印刷して会場で提示してください。
ボストンブルーインズ(Boston Bruins)について
1924年に創設されたアメリカ最古のNHLチームだそうです。地元では圧倒的な支持を集める人気チームで、チケットは毎試合完売することが多いため早めの予約をオススメします。実際に管理人が半月前に予約したときはかなりの席が埋まってしまっていました。
チームカラーは金と黒。チームキャラクターは熊。なので会場では熊の被り物をしている人が結構いて可愛いかったです。
2011年と2013年には相次いでファイナルに進出しており、2011年には39年ぶりとなるリーグ優勝を成し遂げており、実力的にも優れたチームです。
こちらはブルーインズのスター選手達です。
TDガーデン(スタジアム)までのアクセス
会場であるTDガーデンは地下鉄グリーンライン、オレンジラインの『North Station』駅の目の前にあります。試合1時間ほど前からブルーインズのユニフォームを着た地元ファンが地下鉄駅構内に溢れるので迷う心配は無いでしょう。流れにのって入場してください。入場の前にアメリカでは恒例の荷物チェックがあるので軽い荷物で観戦することをオススメします。
~ボストンの地下鉄の乗り方については、こちらのページを参照してください。
ちなみに…
TDガーデンはボストンハーバーに面したところにあり、徒歩15分ほどで『米国船コンスティテューション号(United States Ship Constitution)と博物館』に行くことができます。
コンスティテューション号は現在運航できる世界最古の木造戦艦だそうで一見の価値ありです。船内を見学できるツアーもあるので、試合観戦前に足を延ばしてみてはいかがでしょうか。ボストンハーバーも一緒に散歩できるので素敵です。
スタジアムフードを楽しむ
チケットを係員に見せて入場し、無事座席につくことができました。試合開始の45分前に到着。まだ会場はガラガラでした。
TDガーデンの観客席は3階に分かれていましたがどのフロアもピザやバーガーなどのフード店が充実していました。憧れのスタジアムフードを食べながらの試合観戦。
いろいろ迷った挙句、ポテトとビールを購入。
ビールが$9とかなりお高めでしたが、スタジアム価格なのでしょうがないですね。ポテトのケチャップやマスタードは別にブースが用意されていてかけ放題。さすがアメリカ。
ちなみに会場への飲食物の持ち込みは禁止されているの注意です。
試合前、休憩中は観客のパフォーマンスを楽しむ
チケット代をケチったため、座席は三階席の後ろから2番目の中央。かなり目線は高く、リンクを見下ろすような感じですが、全体を見渡せるのでこれはこれで良いのではと納得してます。
こちらは試合前の練習風景です。まだ観客席に座っている人はほとんどいません。
試合の20分ほど前に座席につくと、中央スクリーンに座席に座る観客の姿をランダムに映し出す演出がありました。映ったファンは照れるどころか大喜び!音楽に合わせてノリノリでダンスしちゃう人がほとんど。ユニフォームを着たり、応援パネルを掲げている観客が良く映されるようで皆アピールしまくり。普通のいい大人なおじ様が激しく踊ったりしてくれるので見ていて本当に飽きません。小さい子が映って大喜びする姿も可愛い!
すごい…これがアメリカの国民性か…となんとも楽しませてもらいました。
ちなみにこれ試合の休憩中やゴール後なども頻繁に行われます。最終的に一番面白かった観客のMVPを決めて賞品をあげたりしているので試合観戦の大事な演出の一つになっているようです(笑)。この日は流れていた曲のサビを見事に踊り切った女の子がMVPでした。
いざ観戦。試合を楽しむ。
試合直前までガラガラだった会場も選手入場のタイミングでほとんど席が埋まってきました。会場の盛り上がりも最高潮に!会場はボストンブルーインズのホーム試合だったため、会場はほぼブルーインズファンで占められていました。『Let’s go Bruins !』の掛け声に合わせて皆応援します。
こちらは試合開始直前の様子です。
アメリカのプロリーグでは必ず試合開始前に国歌斉唱があります。プロの歌手の方が来てリンクで歌うのですが、今回はカナダのチームとの対戦だったため、カナダの国歌も聞けました。国歌斉唱の時は、選手も観客も起立して胸に手をあてて国家を歌うのです。会場全体が厳粛なムードに包まれて感動的でした。
そして試合開始。
1ピリオド×3で構成され、1ピリオド20分。リンクに出れるのは1チーム6名。
一番後ろの座席だったため、選手とパックの動きが見えるのか心配でしたが、試合の動きは十分わかりました。ただパックの動きは本当に早くたまに見逃すこともありましたが(笑)
選手の速さは平均50km/h。身体もすごく大きいし、もはや車並みですね。そんな選手ががんがんリンクのパネルにぶつかるので、1階席の方は本当にすごい迫力を感じることができると思います。
スティックから放たれるパックの速さは時速190~210kmほどになるそう。いやほんと目で追うのが大変でした。ショットを放った時の衝撃でスティックを折ってしまう選手も。
『氷上の格闘技』と言われるのが納得なほど選手同士のあたりも激しく、この試合だけで乱闘みたいになることが2、3回ありました。乱闘になると観客も一緒に盛り上がって、むしろもっとやれ!みたいな感じに。
ファールをした選手はリンクの横に設置された『お仕置き部屋』?みたいな個室に隔離されて5分間試合に出ることができません。その間補充も許されないのでかなりのペナルティですよね。
途中まで全然気付けなかったのですが、選手たちは試合中何度も入れ替わっていました。なんでもアイスホッケーは数分でどんなプロ選手もヘロヘロになってしまうのでそういうルールなんだとか。確かにあのリンクの中は居るだけで疲弊しそうです。
製氷されてピカピカだったリンクも選手たちの動きであっという間に真っ白に。10分おき程で製氷タイムが設けられています。ですので試合時間は全部で60分ほどですが、試合開始から終了までは2時間ほどありました。
ゴールキーパーは防具も大きくて、パックをがんがんはじくので、なかなかゴールが入らないんですよね。だから得点が入ったときには一気に盛り上がります。試合を観るまではあんな小さなパックすぐにゴールに収まるんじゃ…と思ってましたけど、ほんとに大変なんですゴール。
この日は3対1で見事ホームのボストンブルーインズの勝利!良い気分で帰路につくことができたのでした。
試合終了後の地下鉄状況
試合開始は夜7時でしたが、試合が終わりTDガーデンを出たのは夜9時半頃に。最後まで観戦したので地下鉄は大混雑するのではと心配していましたが、大混雑というような事態にはならず。帰りはオレンジラインのダウンタウン行に乗車しましたが、座席に座って帰ることができました。会場にあれだけいた人々はどうやって帰ったのだろうかと逆に不安に…。ボストンは都市部ですが車社会でもあるので、皆さん自家用車で帰宅しているんでしょうね。きっと。
ボストンは滞在中特に治安に不安は感じませんでしたが、やはり日本とは違います。駅にはホームレスの姿もチラホラ…。こちらのホームレスの方は日本とは違い、積極的にお金を要求する声かけをしてくるので毎回驚かされます。
帰宅時間がどうしても遅くなってしまう試合観戦後の宿泊先は、TDガーデン最寄り駅沿線、利便性の高いホテルに宿泊することをオススメします。ボストンの街に限った話ではありませんが、夜は一気に人通りが少なくなります。なるべく大通りを通るなど、気を抜かず安全にホテルまで戻りましょう。
さいごに
初めてのNHL観戦でしたが、予想していた以上に楽しめました。詳しいルールがわからなくても選手たちの動きを観ているだけで大興奮です。会場の熱い雰囲気を体感できたのも良かったですね。アメリカを訪問される際はぜひオススメしたいアクティビティの1つです。
以上、長くなりましたが大満足のNHL観戦記録でした。読んでいただきありがとうございました。