チャールズ川を挟んだボストンの対岸には、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学(MIT)などがあるケンブリッジ市があります。誰もが知っている有名大学ですが、特にハーバード大学はアメリカ最古の大学として多くの観光客が訪れる観光地でもあるのです。
隣にあるMITにも足を延ばして世界有数の学園都市を散策、見どころをご紹介します。
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ハーバード大学
アクセス
〔アクセス〕
出発地点のハーバードスクエアまでは、地下鉄レッドライン『Harvard Square』駅下車。駅の真上がすぐハーバードスクエアになっています。ハーバードスクエアからはすぐにハーバード大学の正門が見えます。
大学構内散策
ハーバード大学はアメリカ最古の大学として伝統と高い教育水準で知られ、アメリカで最も有名な大学といえるでしょう。
8人のアメリカ大統領、50名近くのノーベル賞受賞者を生んでいます。著名な卒業生をあげると、Facebookの創設者のマーク・ザッカーバーグやビル・ゲイツ、故J.F.ケネディ大統領やオバマ大統領など枚挙にいとまがありません。
学生や職員も含めると約3万人の人が世界各国から集まっています。敷地内には73の図書館に、7つの博物館や美術館、研究所など約460もの校舎があります。
ハーバード大学と言えば映画ハリーポッターのロケ地に似ているという食堂が最近有名になっていましたが、食堂はハーバードの学生にしか公開されていないとのこと。残念ですね…。
↑ハーバード大学の正門です。意外に小さいので驚きました。
ハーバードスクエアの近くには『案内所』もあり、日本語のパンフレット(2ドル)やキャンパスツアーの受付もあります。ただし、大学の休暇期間はやっていないことが多いので事前に確認を。なお、現役のハーバードの学生さんが説明してくれるキャンパスツアーもあるようなので気になる方はぜひ案内所に聞いてみてください(冬期の催行はなし・時間70分・料金12ドル)。
↑正門をくぐってハーバードヤードへ。ちょうど紅葉がきれいです。歴史がありそうな建物がズラリ。中は公園のような雰囲気。芝生で寝ころぶ人の姿も。キャンパスツアーで中を周る団体客もたくさんいました。
↑ハーバードヤード内でひと際人だかりができていたのは、ユニバーシティホール前の『ジョン・ハーバード』の銅像の前です。ハーバード大学内散策のハイライトかもしれません。平日でこの観光客の数。さすが世界のハーバード大学。
ジョン・ハーバード象:イケメンだが実は…
↑『ジョン・ハーバード』は名前のとおり、ハーバード大学の寄贈者にして大学の名前にもなっている人物。観光客は銅像のつま先に触って写真を撮るのが定番。だから銅像のつま先はピカピカになっていました。
この銅像、ガイドブックなどでは『3つの嘘の像』と呼ばれているのですが、気になったので理由を調べてみました。なんとこの銅像に3つの嘘が隠されていることからそう名付けられたとのこと。
嘘①:銅像のモデルは『ジョン・ハーバード』本人ではない。銅像が作られた当時、ハーバードの顔をわかる者がおらず、当時人気があった学生の顔をモデルにした。
おいおい…それで良いのかよって感じで笑っちゃいますね。確かにこの銅像かなりのイケメンです。
嘘②:銅像の下の台座には『John Harvard Founder 1638』と書かれているが、『ジョン・ハーバード』は『Founder=創設者』ではなく寄贈者である。
嘘③:大学の創設は『1638』ではなく『1636』年である。
…とのことでした。なかなか適当な銅像の製作者だったようです(笑)。これだけエピソードがあればキャンパスツアーのネタも尽きませんね。
ワイドナー記念図書館:あのタイタニック号沈没と繋がりが…
↑ハーバードヤードでひと際大きな建物。ワイドナー記念図書館です。1912年にタイタニック号沈没事故で死亡した男子学生の両親が、本を集めるのが趣味だった彼を偲んで大学側に図書館の建設費用を寄贈して建てられた図書館とのこと。
↑図書館の入口にその旨記載がありました。300万冊ほどの蔵書があり世界最大級の大学図書館だそう。それが個人の寄贈から始まったというのはすごいですね。
↑ちょうどワイドナー記念図書館の真ん前にあるメモリアル・チャーチ。こちらは世界大戦で亡くなった学生のために建てられた教会です。
ハーバードヤード内の建物はどれをとっても歴史的に価値のある建物なようです。こんな環境で送る学生生活には憧れてしまいますね~。
管理人は時間がなかったため、ハーバードヤード内の散策で終了しましたが、時間があれば大学構内の『ハーバード自然史博物館』や東洋美術のコレクションで名高い『アーサー・M・サックラー美術館』など訪れてみてはいかがでしょうか。
お土産探しに最適!生協ショップ
ハーバードヤードを抜け、再びハーバードスクエアに戻り、ハーバード大学の公式の生協ショップ(The Coop)へ。
↑生協の入口前のショーウィンドウにはハーバード大学のスポーツチームのグッズがズラリ。実際生協の中に入ってみると、書籍の販売の他にロゴの入ったTシャツや帽子、ボールペンや公式手帳などが売っていました。公式グッズを購入してハーバード学生気分に浸ってみるのもいいかもしれません。
なお、生協周辺のお土産店にも大学をモチーフにしたお土産が非公式ではありますがたくさん販売されていました。
マサチューセッツ工科大学(MIT)
アクセス
ハーバード大学のあとはMITを目指しましょう。ハーバード大学とMITはちょうど地下鉄1駅分離れています。頑張って歩いても良かったのですが体力に自信が無かったため、地下鉄を利用し、MITの最寄りのレッドライン『Kenda/MIT』駅で下車。
[アクセス]
MIT周辺散策
MITはハーバード大学に並ぶ全米きっての名門大学で、ノーベル賞受賞者の数だけでいえばハーバード大学を上回っています。理系の天才たちが集まるイメージですね。余談ですが、マッドデイモン主演の映画『グッドウィルハンティング』はこの大学を舞台にしています。日本の月9ドラマ『やまとなでしこ』で数学者となった男性主人公が留学したのもMITでした(ネタが古くてすみません 笑)。
本来であればMITのシンボル的建物である白亜の『Great Dome』を拝んでおきたかったのですが、時間の都合で断念。今でも悔やまれてなりません!
駅から降りてすぐMITの生協(Coop)を発見。
↑ハーバードの生協よりもグッズにバリエーションが!マグがおしゃれでしたね。MITらしく物理・数学・化学の公式を模したキーチェーンも売っていました。
↑奥の不思議な現代風の建物。こちらはMITの『State Center』。かなり存在感がありました。
↑MITの校舎群。さすが学園都市。だいぶ日が陰ってきましたが人通りはかなりありました。歩く人みんな賢く見えるから不思議です。
周辺のおすすめ。世界一と名高いトスカニーニ・アイスクリーム
『Kenda/MIT』駅から歩いて約15分。NYタイムズから世界一のアイスクリームショップと評価されたトスカニーニ・アイスクリームに行ってみました。バニラアイスが格別です。
興味がある方はこちら:【ボストン】定番から地元民が通う名店まで。おすすめレストラン4選+デザート1選。をご覧ください。
さいごに
いかがでしたでしょうか。有名大学の観光だけでなく、散策を兼ねて世界一のアイスを食べるのもおすすめです。この行程は半日ほどで可能です。観光だけでなく美味しいものも食べたいという方は是非!