ボストンでフリーダムトレイル(Boston Freedom Trail)を歩こう!

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ボストンはアメリカで最も古い歴史を持った都市の1つです。アメリカ独立戦争の舞台となり歴史的名所がたくさん。そんなボストンの観光に欠かせないのがフリーダムトレイル(Freedom Trail)。これはボストンのダウンタウンを中心に独立戦争にまつわる史跡を16カ所つないだ赤いラインであり、全長約4kmあります。赤いラインに沿って歩けば、ボストンの歴史的観光ポイントを網羅できるというもの。

このトレイルは1958年に地元のジャーナリストによって発案され、アメリカで最も古いトレイルなんです。

所要時間と歩く際のポイント

現在でも観光客に大人気なフリーダムトレイル。全長4kmの道のりを全て歩くと約4時間ほどかかります。史跡の中には中に入ってゆっくり観光できる所もあるので、時間に余裕のある方は2日に分けて半日ずつゆっくり歩くといいかもしれません。

片道4kmとなめてかかると足が大変なことに!トレイルの道はほとんどがレンガでできており、気づかぬうちに足にかなりの負担が…。歩きやすい靴でチャレンジすることをオススメします!

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こんな感じで道路に赤いレンガが埋め込まれ赤いラインが作られています。途中、ラインが赤いペンキで描かれていることも。見落として迷子にならないように注意しましょう。スタート地点のボストン・コモンの案内所ではフリーダムトレイルの地図をもらうこともできます。史跡を余すことなく周りたい方は現地のガイド付きのトレイルツアーに参加することもできます。

時間が無いまたは体力に自信が無い方は、いくつかの史跡をピックアップし、地下鉄を利用して効率よく周ることもオススメです!

※ボストンの地下鉄の乗り方については、こちらのページを参照してください。

フリーダムトレイルの史跡16カ所

1 ボストン・コモン(Boston Common)

2 マサチューセッツ州会議事堂(State House)

3 パークストリート教会(Park St.Church)

4 グラナリー墓地(Granary Burying Ground)

5 キングスチャペルとキングスチャペル墓地(King’s Chapel & King’s Chapel Burying Ground )

6 旧市役所とベンジャミン・フランクリンの立像(Old City Hall & Site at Benjamin Franklin)

7 オールド・コーナー書店(Old Corner Book Store)

8 オールド・サウス集会場(Old South Meeting Place)

9 旧州会議事堂(Old State House)

10 ボストン虐殺事件跡地(Boston Massacre Site)

11 ファニュエル・ホール(Faneuil Hall)

12 ポール・リビアの家(Paul Rever’s House)

13 オールド・ノース教会(Old North Church)

14 コップス・ヒル墓地(Coop’s Hill Burying Ground)

15 USSコンスティテューション号(United States Ship Constitution)

16 バンカー・ヒル記念塔(Banker Hill Monument)

アメリカ最古の公園ボストン・コモンからスタートして、ビルの立ち並ぶダウンタウンを抜け、橋を越えたチャールズタウンが終点です。

『オールドサウス集会場、ポール・リビアの家、旧集会議事堂』の3カ所の入場券がセットになった割引チケットも4~11月のみ販売されているので、気になる方はボストン・コモンの観光案内所で購入してみてはどうででしょうか。

フリーダムトレイルの史跡見どころ

フリーダムトレイル史跡16カ所の中から管理人が選んだオススメの3つの史跡をご紹介していきます。

ボストン・コモン(Boston Common)

フリーダムトレイルのスタート地点にして、ダウンタウンのど真ん中にあるアメリカ最古の公園です。ボストンには『最古の〇〇』みたいなものが多いですが、この公園もその一つ。

まだイギリスの植民地だった時代の1634年に市民のために市が購入した土地だそう。コモンとは『共有地』みたいな意味があるんですね。独立戦争の前にはイギリス軍の訓練場となり、南北戦争の時には北軍の駐屯地となった歴史があります。

東京ドーム約4.3個分の広大な敷地を持ち、緑にあふれたその空間は現在ではボストン市民の憩いの空間になっているんですね。晴れた日にはぜひランチを持って芝生に寝ころびたいところ。舗道も整備されていてランニングにもぴったり。犬の散歩をしている人もたくさんいました。

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↑紅葉がきれいでした。

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↑偶然市民マラソンが開催されていました。

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↑南北戦争の記念碑がありました。

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↑アメリカの公園や大学敷地内には必ずといっていいほど居る野生のリス!ここにももちろんいました。秋冬仕様なのか冬毛がふさふさしていて可愛かったです。

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↑公園はパブリックガーデン(アメリカ最古の植物園)と隣接していて、ガーデンの中の池ではスワンボートも楽しめます。ただし、夏季限定。

春夏は公園内の緑を楽しみ、秋には紅葉。冬場は公園内にアイスリンクもできるので1年を通して楽しめる公園です。ボストンを訪れた際は、是非訪れたい場所の1つなんです。

ただし、ボストン・コモンは暗くなってからは危険とされているので注意してください。アメリカの中では治安が良いとされているボストンですが、夜の公園は街灯も少なく暗くなるので歩かないように気をつけましょう。

ファニュエル・ホール(Faneuil Hall)

フリーダムトレイルの折り返し地点に位置するファニュエルホール。1742年に裕福な貿易商ファニュエルが市に寄贈し、町の集会場用のホールとして使われてきたそうです。ホールの前にはアメリカ独立の立役者サミュエル・アダムスの銅像があり、彼はこのホールで独立のために演説を行ったんだとか。管理人が訪問時、1ドルで当時の衣装を着て銅像と記念撮影できるというイベントもやっていました。

ボストン生まれの大統領ケネディもかつてこの場所で演説をしたことがあるんだとか。植民地時代から現在まで自由な討論の場、アメリカ革命発祥の地として有名な史跡なんです。4階には砲兵隊博物館があります。

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さて、ファニュエルホールと併せて必ず立ち寄りたいのが、ホールのすぐ裏手にあるクインシーマーケット(正式名称:ファニュエルホール・マーケットプレイス)。ショップやフードコートが充実していて1日中地元民や観光客で賑わっています。

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クインシー・マーケットの周辺には大道芸人の姿もチラホラ。クリスマスシーズンには豪華な飾りつけとイルミネーションが見所です。ボストン土産の店も充実。

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クインシー・マーケット内のフードコートではボストンの定番メニューのシーフードをローコストで楽しむことができます。ボストン名物のクラムチャウダーは是非トライしてみてください。ところで、マーケット内には『ユニクロ』が出店していました。さすが世界のユニクロ。ボストンの一等地に出店してますね!クインシー・マーケットで存分にお腹を満たしたところで、再びトレイルに出発しましょう。

USSコンスティテューション号(United States Ship Constitution)

こちらはチャールズタウン・ネイビーヤード(歴史公園)の中にある、現在運行可能な世界最古の木造戦艦です。独立戦争の際に船の横腹に何度も砲弾を受けても沈没しなかったことから、『オールド・アイアン・サイド=鉄の横腹を持つ彼女』と呼ばれているんだとか。

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戦艦内を見学できるツアーが毎日15時半まで30分ごとに催行されていたので(予約不要)、参加してきました。軍の所有となっているこの軍艦、セキュリティーチェックは厳重に行われました。なお、パスポートの提示も必要だったので、お忘れなく。

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ガイドのお兄さんの案内で甲板から中へ。意外に広くて驚きました。天井はわりと低く、背の高い男性がぎりぎり立てるような感じ。柱から何まで全て木造なのでこれが現役で動くというのはすごいですね。英語のツアーにはなりますが、ツアー自体は30分ほどで終了するので時間がある方は是非。

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船の隣にはミュージアムもあります。入場料は寄付でOK。中にミュージアムショップもあったのでお土産を買うこともできます。

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遠くにはフリーダムトレイルのゴール、バンカー・ヒル記念塔も見えます。ゴールはすぐそこですね。

さいごに

いかがでしたでしょうか。ボストンフリーダムトレイル。個人的にオススメな3つの史跡についてご紹介しました。史跡を訪れる際は、事前に史跡の歴史的背景について勉強していくと訪れた際の感動が大きいと思います。

フリーダムトレイルは片道4kmですが、ボストンのレンガの道は足にけっこうな負担がくるので、歩きやすい靴で臨みましょう!

レクタングル大
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