【ヒューストン】ジョンソン宇宙センターの見どころを紹介。管制室や宇宙飛行士訓練施設を見学できる!

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テキサス州・ヒューストンにあるジョンソン宇宙センター(Johnson Space Center, JSC)はアポロ計画やスペースシャトル計画など、NASAの主要なプロジェクトの中心となってきた場所です。

ビジターセンターSpace Center Houston”では様々な展示やアトラクションを楽しむことができます。全体を見て回るのであれば半日以上は必要になるでしょう。行き方や見どころをご紹介します!

行き方

ヒューストン中心部から車で約30分ほどです。公共交通機関で行く場合、246番のメトロバス(約1時間で到着)がありますが、平日のみ運行なうえ、本数も限られているためおすすめはしません。Uberやタクシーで行くこともできますが、帰り道分を確実に見つけられる保証はありません。やはりレンタカーを利用して行くのが無難だと思います。

駐車場は5ドルでした。入場ゲートはこんな感じです。

 

ビジターセンター入口前では、スペースシャトルの実寸大模型であるインデペンデンス号がお出迎え。元々はケネディ宇宙センターで展示していたものを移設したそうです。入場後は内部の見学もできますよ~。

チケット購入:シティパスがおすすめ♪

入場料は大人一人29.95ドルです。

窓口ではジョンソン宇宙センターを含めたヒューストンの5つの主要施設に行けるシティパス(CITY PASS)59ドルで販売されており、なんと普通に買うより48%OFFと大変お得。

宇宙センターの他、『ダウンタウン水族館 ・科学博物館 ・ヒューストン動物園 or  Kemahボードウォーク・ヒューストン美術館 or ヒューストン子供博物館』に入場することができます。9日間有効なのも嬉しいですね!

ちなみに後から知りましたが、ヒューストンエリアのマクドナルド、ダンキンドーナツ、サブウェイなどに5ドルオフのクーポンがあると聞きました。無くなり次第終了のクーポンなのでゲットできる保証はありませんが、もしこれらの店に行くことがあれば店員さんに聞いてみてもいいかもしれません。

★シティパスで回れる!ヒューストン科学博物館&美術館の記事はこちらをどうぞ♪

【ヒューストン】自然科学博物館に行こう。テキサスらしさ溢れるワイルド展示に大興奮!

ヒューストン美術館の見どころを紹介。モネ・ゴッホなど印象派の巨匠がズラリ。

営業時間

季節によって変わります。大雑把に言えば、夏季は9時~19時冬季は10時~17時です。

行く日が決まったら、事前に公式HPで確認しておきましょう。開館時間はトラムツアーに参加する上でとても重要になってきます。

回り方

施設内ではビジター向けのアトラクションは30分~1時間間隔で行われています。到着したら入口でもらえるパンフレットでその日のアトラクション時間を確認しましょう。ちなみにパンフレットには日本語版もあります。

トラムツアー:開館と同時に行くのがおすすめ

トラムツアーはレッドツアーとブルーツアーの2種類あります。一番人気のアトラクションなので、開館と同時に行くことをおすすめします。

レッドラインの方が人気が高いように感じたので、両方参加する方はまずはレッドラインに並ぶと良いかもしれません。

ちなみにトラムは下の写真の通り吹き抜けの乗り物です。移動中のそよ風が気持ち良い♪

トラムで行く途中の道にはテキサスロングホーンがいます。ロングホーンプロジェクトで飼育されている牛達です。角が長くてかっこいいですね。鹿も見つけることができました。意外にも自然豊かな宇宙センター(笑)

レッドツアー:宇宙飛行士訓練施設を巡る

レッドツアーは宇宙飛行士訓練施設ロケットパークを周るツアーです。ガイドさんも一緒に降りて、説明しながら進んでくれます(英語ガイド)。

宇宙飛行士訓練施設では、ソユーズ、きぼう、カナダアームズなどISSで使用されている宇宙船を2階のガラス張りの見学通路から見学することができます。週末だったため訓練生などを見ることはできませんでしたが…。天井が高くて、内部はとっても広いです。

映画やドキュメンタリーで見たことあるような光景に大興奮!NASAが誇る最先端の設備です。

 

下の写真右奥に見える、”Logistics Module”の下にある部分がきぼうです。きぼうはISSのなかで最大の宇宙実験棟です。見学通路からは見えませんでしたが、ロボットアームも付帯しているんです。

続いてトラムはロケットパーク前で停車。こちらではアポロ計画やスカイラブ計画に使用されたサターンVロケットを見学することができます。現在、展示されているサターンVロケットは3台あり、この他の2台はケネディスペースセンター、マーシャルスペースセンターで展示されています。

展示機は圧巻のサイズで写真に収まりきりませんでした。

倉庫の壁側にはアポロ計画の歴史がズラリ。1号から17号までの宇宙飛行士と任務内容についてのパネルが展示されています。人類初の有人月面着陸を果たしたアポロ11号と、映画などでも有名なアポロ13号のパネルがやはり人気でした。

その他、パーク内には屋外にロケットが展示されて自由に写真撮影を楽しむことができます。

 

ブルーツアー:NASAの管制室を巡る

ブルーツアーでは管制室ロケットパークを周ることができます。管制室がある建物にトラムが横付けされるのですが、一般的なビルと変わらない外観で、ここで歴史的な任務が数々行われたと思うと感慨深いです。

週末に訪問した管理人は現在実際に使用されている管制室を見学することができました。映画オデッセイで観たような近代的な管制室です。宇宙飛行士訓練施設と同じく、週末なので誰も人がいません(笑)。

ガイドさんが見学者の質疑応答にも答えてくれます。アポロ計画の際は、ケネディ大統領からのNASAへの圧力がすごかったとの裏話も…。

平日の場合、今は使われていない古い管制室を見学することになります。そちらの管制室はアポロ13号を地球に帰還させるプロジェクトが行われた、そしてチャレンジャー号の爆発を目の当たりにした…歴史的な管制室です。できたらそちらも見たかったなですね。

ロケットパークはレッドツアーと同じなので上で紹介したとおりです。両方のツアーに参加するとロケットパーク前で2回停車することになりますが、トラムを降りずに待っていればそのまま宇宙センターに戻ることができます。

メモリアルツリーの見学

両トラムツアーの途中、過去の任務で亡くなった宇宙飛行士を追悼するメモリアルツリーを見ることができます。このエリアにトラムが通りかかると、アメリカ国歌とともにブッシュ元大統領の追悼の言葉が流され厳粛なムードに包まれるでした。

↓1986年のチャレンジャー号爆発事故や2003年のコロンビア号空中分解事故の犠牲者たちのメモリアルツリーも存在しています。

火星の神秘に迫る展示:Mars Mystique

2015年、マッドデイモン主演の映画『オデッセイ』のヒットで少しだけ身近に感じるようになった火星。(管理人だけでしょうか?)こちらのMars Mystiqueの展示では火星について学ぶことができます。

ちなみに邦題は『オデッセイ』ですが、原題は『The MARTIAN』。火星の人という意味ですね(笑)

面白かったのがこの展示。火星の重力は地球の3分の1ということで、この重力差を重りを背負うことで体感することができるのです。

 

火星は地球より外側に位置していて、太陽を一周するのにかかる時間が地球より長くかかります。そのため、地球の一年は365日ですが、火星の一年は687日(24時間基準)となるそうです。

厳密には火星の一日は24時間37分で、単位もDAYではなく、SOL(ソル)といいます。映画:オデッセイのシーンで、日にちをなぜDAYではなくSOLと数えていたのか謎が解けました。

火星の石に触ることもできます。月の石もそうですが、あまりに無造作に置かれているので、本物なのか疑いたくなりましたが(笑)

宇宙映画史ドキュメンタリー:Star Ship Gallery

Star Ship Galleryシアターでは宇宙開発の歴史を辿るムービーを観ることができます。アポロ計画やチャレンジャー号爆発事件など当時の様子を臨場感あふれる映像で体感。ムービー自体は20分程度でしょうか。

宇宙での暮らしぶりを学ぶ:Living in Space

シアター見学後は、ジェミニ5号やアポロ17号の司令船など多くの宇宙船の展示を見ることができます。

更に進むと”Living in Space”。宇宙での暮らしを見て学ぶことができます。ベッドもシャワーブースもとても狭いのですが、宇宙環境に適応するための様々な工夫が見て取れました。

 

ビジターセンター入口前にあった、スペースシャトルの実寸大模型であるインデペンデンス号内部も公開されていて自由に見学できます。ジェット機の上にシャトルが乗ってますが、このジャンボジェットはいわゆるシャトル輸送機の役割を果たしているみたいです。初めてみた時は驚きました。

↓シャトルの管制室の内部なんかも見れました。

 

この他にも展示は多岐にわたり、1日過ごしても足りないほどの施設かもしれません。余裕をもってじっくり見学を楽しんでください。

↓歴代の宇宙飛行士の写真が飾られた壁。日本人宇宙飛行士の写真もチラホラ。

番外編:余裕があれば近くのドーナツ屋に寄ってみよう

余裕があれば宇宙センターの近くにあるヒューストン発祥のドーナツ屋、“Shipley Donuts”に寄ってみてくはどうでしょうか。アメリカ南部を中心に300店舗以上のフランチャイズ展開しているそうです。

店の雰囲気はダンキンドーナッツのようないわゆるチェーン店とは異なり、地元のドーナツ屋さんのようなどこか懐かしい感じです。おすすめはシナモンシュガードーナツです。ふんわりもちもち・甘さ控え目でとても美味しかったです。もちろんこれ以外にもたくさんの種類のドーナツがずらりと並んでいました。

ちなみに管理人訪問時は現金オンリーだったので、10ドル札以下小額の現金も持っていくことをおすすめします。こういう小額商品を扱う店では高額紙幣はあまり好まれません。

テキサス州では、このドーナツ店があるおかげで全米展開のドーナツチェーンが流行らないなんて噂も聞きます。南部でしか出逢えないお店なので、テキサス州を訪れた際はぜひ♪

さいごに

NASAに興味がある方は是非、フロリダはオーランドにあるケネディ宇宙センターにも行ってみてください。管理人は両方体験しましたが、ケネディ宇宙センターが宇宙をテーマにしたテーマパークというならば、ヒューストンは実際の現場を見学できる施設といった印象です。歴史的な施設も多いですから。お子さんが喜ぶようなアトラクション(シャトル発射体験など)の数はケネディ宇宙センターのほうが多かったですね♪

訪問を検討されている方の参考になれば幸いです。

↓ケネディ宇宙センターについての詳しい記事はこちら♪
【オーランド】ケネディ宇宙センター徹底ガイド!行き方や観光の見どころを紹介。

※ジョンソン宇宙センターの日本語ガイドツアーなど、現地ツアー予約サイトで取り扱っています。日本語で手続きできますし、ポイントも付与されるのでおすすめですよ~♪

レクタングル大
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