ヒューストン中心部のミュージアムディストリクト内にある自然科学博物館(Houston museum of natural science)。全米に科学博物館は数ありますが、ここヒューストン自然科学博物館ではワイルドさ満載、テキサスならではの展示に出会えるのも魅力の1つです。
アメリカの博物館では定番の恐竜やエジプト関連の展示だけでなく、原油等エネルギー関連の展示も見ることができます。さすがは全米有数の原油産出州テキサスです。
特に宝石や鉱石の展示は全米博物館の中でも評価が高い展示。子どもたちに大人気の温室内に数百匹の蝶が飛びまわるバタフライセンター(別途有料)もあるため、家族ずれにも大人気のスポットです。
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行き方
自然科学博物館はミュージアムディストリクトと呼ばれる広大な公園の中にあります。その他、ヒューストン動物園や美術館などがあり、市民の憩いの場となっています。
市内を走るメトロレイルのレッドラインでもアクセス可能で、ダウンタウンから10分ほど、『Hermann Park Rice University』駅で下車してください。
駐車場について
もちろん車でもアクセス可能。
専用の有料駐車場が併設されていますが、非メンバーの場合は20ドルもかかってしまいます。
色々探してみるとパーク内には最大3時間まで無料のパーキングロットがいくつかあることがわかりました。ただ、どこも満車でなかなか駐車できる場所を見つけることはできません。
科学博物館に一番近いパーキングロットはParking Aです。グーグルマップではHouston Zoo Parkingとなっています。駐車できるかは運次第ですが、管理人は5分ほど回遊していると駐車することができました。
かなり大きな科学館なのでゆっくり回ると半日以上かかりそうですが、急ぎ目で回れば3時間でも十分だと思います。
チケット料金
一般入場券は25ドルと少し高いです。他にもヒューストンを観光する予定の人にはシティパスの購入がオススメです。スペースセンターや美術館を含む全5施設を回れて59ドルです。
ちなみに一般入場券では見れない展示もあるので、気になるものがある人は別途チケットを購入しましょう。バタフライセンターのチケットを購入している人が多かったですね。
その他、別途有料で4Dシアターも併設されています。時期によって上映内容は変わりますが、映画館以上の画面クオリティということで大人気でした。
Mapping Texas テキサス領地の歴史
テキサス領地の開拓者時代、西洋文明化時代、メキシコ領土時代、独立時代(テキサス共和国独立~ローンスターステート)、近代について学ぶことができます。
テキサスってもともとアメリカの領土だったわけではないのですね…激動の流れを感じ、テキサス州の独立精神の根幹に触れるれた気がします。
フーコーの振り子
吹き抜けフロアには、有名なフーコーの振り子の展示がありました。地球の自転によって少しずつ軌跡が時計回りに動いていきます。一周回るのにかかる時間は1日かと思いきや、緯度によって地球の自転で受ける力が異なるため、ヒューストンでは約2日(48時間強)ほどかかるみたいです。ちなみに東京では42時間弱です。
太古の生物:Morian Hall of Paleontology
ネアンデルタール人などの骨から人類の進化を学ぶことができたり、太古の恐竜の骨があったりと大人気のホールです。アメリカの科学博物の恐竜展示のすごさには本当に驚かされます。
これらの化石、本物なのか模型なのか説明書きがなく真偽は不明ですが、ガラスケースに入っていないものは模型のように感じました。
大人気のTレックス!
特に斬新で面白かったのが、化石模型を当時のイメージ写真に倣って展示しているこれらの展示!
原始の生物たちと活き活きとした姿が浮かび上がります。基本的にバトル形式で展示されているのも面白い!
↓マンモス?が巨大な顎のサメに食べられそうに!サメは顎のみの展示でした(笑)
昔はほんとにこんなファイトが地球のあちらこちらで起こっていたのかなぁ…
↓ワニに襲われそうになる恐竜
想像上の生物かと思う程、個性的な生物たちがたくさんいたんですね地球には…。
古代エジプト:Hall of Ancient Egypt
ミイラ関連の展示もかなり充実しています。
本物のミイラも3、4体あるんです。髪の毛がしっかり残っていたりと、かなり衝撃を受けました。日本じゃなかなか見れないですよね。その他、棺なども本物です。
ミイラを作るさいに、取り出した内臓を補完する容器たち。ミイラと共にお墓に葬られました。中心には美しい青いスカラベが。
もちろんレプリカですが、有名なネフェルティティの胸像も!本物はベルリンの博物館にあるそうです。
エジプトだけでなく、メキシコ文明の展示ルームもありました。マヤ文明を彷彿とさせるオブジェが。
16世紀ごろ、メキシコ、ユカタン半島に実在したという文明都市。かなり高い文明を誇っていたことがわかります。
テキサスの自然:Farish Hall of Texas Wildlife
こちらは何ともテキサスらしい展示。おびただしい数の毛皮やはく製が展示されていました。さすが銃とカーボーイの国。日本ではなかなかお目にかかれないはく製もありますので、よく見て周ってください!
動物愛護団体から猛クレームが来そうな部屋ですよね(笑)
こちらはテキサスの自然界に生きる動物たちの展示。ちょっとした動物園みたいです。
テキサスにも様々な地域があって、多種多様な生物が生存しているんですね。湾岸エリアにはワニもいるそうです。
煌びやかな鉱石たち:Cullen Hall of Gems and Minerals
個性豊かな鉱石にたくさん出会えました。展示数はかなり多いです。どれも高級品ですよね。みとれてしまいます。
↓ウニみたいにとげとげしい鉱物。
↓1つの石に様々な鉱石がのっています。
化学を学ぼう:Welch Hall
化学系の展示もあります。お子さんの理科の勉強にぴったり!
元素周期表の展示の仕方が面白かったです。それぞれの棚には該当する元素で構成される物質が展示されているんですが、例えば銀だと銀塩フィルムや銀の延べ棒が置かれているんですね。各元素が実生活でどのように活用されているのか勉強になります。
↓金属の種類の違いによる重さの差、水と油が分離する様子などを見れる展示。
お目当ての原油関連の展示”Wiess Energy Hall”は…
ヒューストンの主産業である原油産業やエネルギー関連の展示。この展示を見たいがために訪問したといっても過言ではないWiess Energy Hall!
なんと展示変更準備のためやっていませんでした。楽しみにしていたのに残念。日程の都合がつく方であれば、2017年11月20日グランドオープン予定ですので、それ以降のご訪問をおすすめします~。
別途有料のバタフライフライセンター
通常チケットとは別に別途有料ののバタフライセンター(Cockrell Butterfly Center)。ガラス張りの温室になっています。
熱帯の気候を再現した温室内に数百匹の蝶が放し飼いされているということで、子どもたちに大人気の展示です。
さいごに
特に楽しみにしていたWeiss Energy Hallに行けなかったのは残念でしたが、その他の展示もとても楽しめます。
さすがテキサス州の大都市ヒューストン。圧巻の科学博物館クオリティでした!