現役のNASAの施設が『KSC Visiter Complex』として観光施設となっています。1日中楽しめて宇宙とスペースシャトルに関した様々な展示が楽しめるこの施設。スペースシャトル『アトランティス』の実機の見学も可能。
パーク内は多くのツアー&アトラクションが充実。見どころや回り方のポイントをご紹介します。
Contents
アクセスなど
フロリダ州オーランドのメリット島に位置。オーランド空港からは車で約1時間。マイアミビーチからは車で約3時間です。公共交通機関での行き方は無いため、オーランドからツアーで参加するか、レンタカーを借りていきましょう。
〔開園時間〕9:00~18:00(夏季は延長あり)、毎日開演
〔休園日〕12/25
★フロリダ旅行のレンタカーについての記事はこちら♪マイアミ→オーランド間の有料高速道路についての説明しています。
フロリダを旅行するならレンタカーを借りよう!気になるSunPassについても解説
ケネディ宇宙センターは大西洋を臨む広大な湿地帯にあります。ナビがないと迷っちゃいますね。
こちらが『ケネディ宇宙センタービジターコンプレックス(KSC Visiter Complex)』の入口。
駐車場について
『KSC Visiter Complex』には巨大な駐車場があります(有料)。1日、車1台10ドルでした。
チケット購入
1日、大人1人50ドル(子供1人40ドル)です。年間パスもあります。
この他、追加料金が必要なツアーもあるので必要に応じて購入してください。宇宙飛行士の方と一緒にランチを食べるツアーなど(別途29ドル)。
ちょっと高めに感じますが、宇宙のテーマパークと思えば高くても行く価値があると思います。実際、テーマパーク並みにアトラクションだらけです。
チケットはこちらのチケットセンターで。事前購入も公式HPからできますが、管理人は昼すぎに行って予約なしで問題なく購入できました。
入場ゲートとセキュリティチェック
入場ゲートではセキュリティチェックがありますので、軽装備で行った方が無難です。飲食物の持ち込みは普通にできます。
ゲート付近には、NASAのオブジェやJ.Fケネディのモニュメントも。記念撮影を忘れずに!
周り方のポイント:半日じゃ足りない!
パーク内はツアー(アトラクション)が充実しており、催行時間が決まっているものが多いので、入口で必ずガイドブックをもらって、ツアー開始時間をチェックしてください。
全部のアトラクションを網羅するのは、とても半日じゃ足りず一日あっても回り切れるかどうか(笑)。参加したいもののポイントを絞って計画的に回るのがおすすめです!
以下、おすすめ順にツアー&アトラクションの内容を紹介していきます!
↓敷地内にあったISSの絵。協力した日本の国旗も。
バスツアー
参加必須、時間が無くてもこれだけは是非!
ケネディスペースセンターバスツアー(Kennedy Space Center Bus Tour)。
10:00~15:30(夏季は延長あり)の間、約15分おきに出発します。終了時間が他のツアーに比べて早いので早めに参加するのが良いです。
このバスツアーで、ケネディ宇宙センターの広大な施設(現役含む)の一部を周ることができます。途中下車のポイントが2つ。
①アポロ/サターン5センター(Apollo/Saturn V Center)
②シャトル発射台展望ガントリー(LC-39 Observation Gantry)
→展望台から発射台やシャトル組立棟などを360度のパノラマビューを楽しめる。
これらを見学する場合は下車してください。自由に見学できます。バスは15分おきに出ているので、再びVisiter Complexに戻りたいときはまた同じバスに乗ります。
ここで、バスツアーの内容を紹介。『アポロ/サターン5センター』まで約30分ほど乗ります。車内ではスペースセンターに関するビデオ上映がありました。
敷地内の広大な湿原を走ります。野鳥や野生のアリゲーターの姿もあり、さながらサファリパーク?(笑)
世界最大の1階建『シャトル組立棟』
スペースシャトルの組立棟(Vehicle Assembly Building)。『VAB』と呼ばれ、この内部でシャトルの組み立てが行われているんですね。
1階建ての吹き抜けとしては世界最大。ペイントされたフラッグの大きさはアメリカNo.1とのこと。
ちなみにツアーでも近くを通るだけで、中は見学できません。残念。
シャトル発射台
シャトルの発射台も見えました。テレビで見たことある~と大興奮。シャトルはVABから発射台まで数日かけてゆっくり運ばれるとのこと。
この他、周辺施設も見学。
アポロ/サターン5センター
アトラクション:アポロ発射の瞬間を疑似体験
バスツアーに参加したら、ぜひこのセンター(Apollo/Saturn V Center)で一度下車してください。あの超有名なアポロ8号発射の瞬間を疑似体験できるアトラクションに参加できます。
ゲートを入ると、5分ほどのアポロ計画に関する映像の上映があります。
ケネディ大統領が『1960年代中に人類を月に送る』と宣言した『we chose to go to the moon』の有名な演説も見た後に、アポロ計画の管制塔を再現したシアターへ。
このシアターでアポロ8号発射の瞬間を模擬体験。宇宙飛行士たちがシャトルに乗り込み、それを見守る管制塔の緊迫した雰囲気。発射時には実際の音声や振動が再現され、シアター後方の窓側から大きな振動が伝わってきてとても臨場感がありました。
アトラクション終了後は、シアターのゲートが開き、巨大なサターン5(アポロの実機)に会うことができます。
サターン5(アポロ)実機の展示
う~ん、映像を観て発車体験して、サターン5実機展示室へと誘導する、この一連の無駄のない導線(かつ気分を高揚させる流れ)が素晴らしい。このアポロツアーだけに限らないのですが、ケネディ宇宙センターは展示までの動きに工夫があって素晴らしいと思いました!ただ展示するだけの博物館じゃないわけですね。
アポロ関連の展示多数。月の石も
この巨大な展示室には、他にもアポロ関連の展示が多数。ここで是非見てほしいのが、『月の石』ですね!
ワシントンDCのスミソニアンにもあった月の石。同じく、黒くてすべすべしてます。
↓アポロの宇宙飛行士たちが発射台に向かうために乗ったバス
↓人類初の月面着陸を伝える各国の新聞。日本のもありました。世界が熱狂したんですね。
↓宇宙飛行士スヌーピー。スヌーピーとNASAの関わりは深いようで。
この展示室には、ギフトショップや喫茶店(その名も『Moon Rock Cafe』(笑))もあるのでゆっくり時間を過ごせます。
展示室の外に出ると、大西洋が見渡せます。
管理人のこのセンターの滞在時間は約1時間半。バスツアー込みだと2時間程度要しました。本当はもっとゆっくりしたかったのですが、Visiter Complex内にもツアーはたくさん。焦る思いでアポロセンターを後にします。
スペースシャトル『アトランティス』
こちらが、アトランティスの展示がある施設(Space Shuttle Atlantis)です。2013年に完成した新しい施設。
アトランティス関連の映像上映
アトランティス展示室に入る前に2本の映像が上映されます。こちらもまた、シャトル実機を見せる前に、見せ方に工夫があって素晴らしい!
シャトル設計の背景や、アトランティス発射から宇宙空間に入るまでを映像で見ることができました。
アトランティス号実機。内部も見える。
映像が終了すると、スクリーンがあがり目の前にはアトランティス号実機が!歓声が起こるシアター内。この演出には感動しましたね~
アトランティス号の内部も見えるような展示が。シャトルの内部までが見える展示はここだけだそうです。内部はがらんどう?
アトランティス号は同じスペースシャトルのディスカバリー号に比べかなり小さかったです。ちなみに、ディスカバリー号はワシントンDC郊外のウドバーハジーセンターに展示されていますので、興味がある方はこちらの記事もぜひ♪
【ワシントンDC】ウドバーハジーセンター(航空宇宙博物館 別館)徹底ガイド(その1)
アトラクション:スペースシャトル発車体験
このアトランティス号展示室内にある大人気のアトラクションが宇宙へ飛び立つシャトルの発車体験ができる『Shuttle Launch Experience』。
アトラクション内に荷物の持ち込みは一切できず、全て隣にあるロッカーに預けることになる。このアトラクションが座席がほぼ水平になったり、発射時にかなりの振動、圧力がかかります。絶叫アトラクション並みの注意事項のパネルが(笑)。身長制限もあるので、小さいお子さんは乗れません。
ポケットに入れた物もとにかく良く落とすらしいので、携帯などもロッカーに預けたほうが無難です。
搭乗前に簡単な映像を観るのですが、そこにほんの少しですが、日本人宇宙飛行士の野口聡一さんが出演されていました♪そしていざ搭乗!気分は宇宙飛行士!絶叫マシーンに乗るような緊張感の中、宇宙へ発射。
さすがNASA監修だけあって、かなりリアルに作られているそうです。振動と圧力がすごかったですね。無事、発射成功して宇宙に飛び出れたときは感動しました♪
iMaxシアター
Visiter Complex内には2つのiMaxシアターがあります。時期により上映作品は違いますが、上映時間をチェックして観られることをおすすめします。各作品の上演時間は平均40分ほど。約1~2時間おきに上映されます。
規模的には普通に映画館と変わらないため、これが通常チケット代に含まれいると思うと、かなりのお得感です。3D眼鏡をかけて鑑賞するんですが、流石iMaxシアター。文句なしに美しい映像でした。
管理人は『Beautiful Planet 3D』という作品を鑑賞しました。宇宙飛行士の眼から見た地球の姿が映し出され、地球がどれだけ美しいか感じれるわけです。他、宇宙飛行士のシャトル内での日常が紹介されたり。
夜の地球は人間が作り出す灯りが本当にきれいで、都心と山間部の対比が面白いです。余談ですが、北朝鮮と韓国の光り方の対比は印象的でした(北が真っ暗、南は明るい)。映画の最後には地球の環境破壊の影響についても触れらえていて、考えさせられる内容でした。
他にも、『Journey to Space 3D』という作品もiMaxシアターで上映。時間の都合で断念しましたが、観たかったなあ…。
宇宙飛行士に会える:Astronaut Encounter
『Astronaut Encounter』という施設内で行われるアトラクション(ツアー)。ここでは、シアター内で実際に宇宙飛行士の方から体験談を聞いたり質問したりすることができます。
アメリカ人にとって宇宙飛行士はヒーローであり憧れの存在。お子さんも大興奮間違いなしなんですね。1日数回時間が決まって開催されるので、事前にチェックしておきましょう。
また、同施設にはシアターもあり、30分程度の3D映像作品も上映しています。
ロケットガーデンツアー
Visiter Complex内に入ってすぐ左側に見えるロケットガーデン。展示されているロケットは一部を除いてすべて本物!ガイドさんが丁寧に説明しながらガーデン内を周ってくれるツアー(Rocket Garden Tours)があります。
時間は約20分。1日6回程度開催。英語のみのガイドになるので、英語がわからないと難しい部分があるかもしれません…。ロケットガーデンはツアー以外でも自由に回れ増す。歴史的に貴重なロケットばかりなので、近くで回って見てみてください。
その他の施設
宇宙飛行士の殿堂(Heroes and Legends)
ゲートを入ってすぐ左。2016年にできた最も新しい施設です。もともと外にあった建物だったが、Visiter Complex内に移設されました。
宇宙飛行士たちの功績を称え、宇宙飛行士関連の貴重な品などが展示してあります。
宇宙飛行士記念碑 (Astronaut Memorial)
宇宙探査で命を落とした宇宙飛行士を追悼する記念碑が敷地の奥にあります。
世界一大きい宇宙関連ギフトショップ
看板に大きく、『The World’s Largest Space Shop』の文字が。宇宙を扱うギフトショップは数あれど、ここまで大きいのはここだけなんでしょうね。
訪問の記念にぜひ。子供用のNASA服が大人気なようで。やはりお子さんにとって宇宙飛行士はヒーローなんですね♪他にも宇宙食などが人気のお土産みたいです。
別途有料ツアーについて(要事前予約)
入場チケットとは別に別途有料ツアーも多数あります。。公式HPから事前予約が必要になります。人気の2つをご紹介。ただ、どちらも英語力を必要とするものになるので、英語に自信がある方はぜひ…!
宇宙飛行士との昼食
『Lunch with Austronaut』約1時間 のツアー。別途大人1人29ドル。
本物の宇宙飛行士の方のトークを聞きながらのランチ(ビュフェ形式)が食べれるツアー。ステージのスクリーンに宇宙飛行中の生活の様子を上映しながらその説明や実体験について話してくれる。質疑・応答の時間もあり、日頃の疑問を直接宇宙飛行士に直接問いかけることにできる貴重な体験ができます。
宇宙飛行士トレーニング体験(ATX)
『ATX (Astronaut Training Experience)』約3~4時間のツアー。別途1人150ドル。※体重や年齢制限あり
実際に日々宇宙飛行士たちが行っている訓練を体験できるというもの。かなり本格的で、無重力状態を体験できる宇宙飛行トレーニング(実際の装置を使用)や、シャトル内のシミュレーションができます。最後には記念Tシャツや宇宙飛行士との写真撮影も含まれている充実した内容。
こちらも英語力必須になってしまいますが、ここでしかできない貴重な体験ですよね。
おわりに
見どころ盛りだくさんのケネディ宇宙センター!1日あっても足りないくらいの充実ぶりなんですが、ポイントを押さえて効率的に回ってください。ただ見学する博物館というよりは体験型のアトラクションも多いのでテーマパークという感じです。大人も子供も楽しめて大満足間違いなし。
★ケネディ宇宙センターの他、オーランド観光の定番『ディズニーワールド』についての記事はこちら♪
【フロリダ】滞在期間たった1日。ディズニーワールド4パークのうち1つを選ぶなら!?
【フロリダ】ディズニーワールド『ハリウッドスタジオ』滞在記&各ライド感想