シカゴ美術館の見所を紹介。門外不出のスーラの名作は必見。

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シカゴ美術館は、アメリカ三大美術館の1つ(他は、メトロポリタン美術館・ボストン美術館)に数えられ、シカゴに来たら必ず訪れてほしいスポットの1つです。30万点以上の収蔵品数を誇り、じっくり回ると丸1日かかっても終わらない巨大な美術館ですが、見どころをご紹介します。

フランス以外の美術館では世界屈指の印象派コレクションを持つと言われています。このほかアメリカ近代美術や現代アートも充実しています。

アクセス&チケット

Clerk/Lake駅からだと、グリーンラインかブラウンラインで行くことができ、約5分で着きます。Adams & Wabash駅で降りてください。

開園時間:10時30分~17時(木曜日は~20時まで)
毎週木曜日の夕方5時以降の入館は無料!なので入館料を節約したい方は是非♪
休館日:サンクスギビング、12/25、1/1

ポイントを絞って回ろう!

シカゴ美術館といえば、エントランスに佇む2頭のライオンの像。記念撮影におすすめです。このライオン、Xmasシーズンには飾り付けされることも。

 

シカゴ美術館の建物ですが、本館はシカゴ万博(1893年)の時に建てられたもので歴史があります。2009年には近代棟(モダンウイング)が併設。近代棟は現代アートの展示が中心で、ミアムパークに面しています。このように増築を繰り返されているので館内はけっこう複雑でした。

ありがたいことに、館内で貰えるマップに著名な収蔵品の写真と部屋番号が記載されているので、時間が無い方はそれだけ観るのを目的にしても良いと思います(2時間程度で回れるらしい)。管理人も当初、その予定でしたが結局滞在時間は4時間ほどになってしまいました。

館内にはクロークもあるため荷物を預けることもできます。

本館:印象派コレクション

ルノワール『姉妹』

華やかな色彩が美しかったです。

門外不出の名作スーラ『グランジャット島の日曜日の午後』

点描画で知られるスーラ最大の傑作と名高いこの作品。完成まで2年を要したそうです。寄贈者の遺言により、他の美術館に貸し出すことは許されず、シカゴ美術館でしか観ることができません!ということで、これは絶対に観て置きたい作品です。

かなり大きい作品です。この絵の前はいつも混雑していました。

↓このグランジャット島~ですが、習作も多数制作されており、近くにミニサイズの作品もありました。NYのメトロポリタン美術館にも習作がありましたね。

ロートレック『ムーラン・ルージュにて』。ロートレックの傑作として有名。退廃的で享楽的なパリのイメージ。青白い顔の女性の顔が印象的ですね。

この他有名な作品としては、ゴッホの『アルルの寝室』カイユボット『パリの通り、雨』など。一度は目にしたことがあるような名作の収蔵がたくさんあるのでこちらもお見逃しなく!

近代棟:ヨーロッパ近代美術コレクション

これらは近代棟にあります。ピカソやマグリット、シャガールなど巨匠らの作品が充実。

ピカソ『老いたるギター弾き』

ピカソの青の時代の作品の1つ。この頃のピカソは社会の恵まれない人々を青の色調で暗く描き出したそうです。死さえ予感させる男性の表情に注目。

老人の頭上に薄く女性の顔が見えるんですが(近づいて目を凝らさないとわかりません)、これはこの絵の下に描かれたもの。当時のピカソ自身も新しくキャンパスを買えないほど困窮してそうです。

近代棟:アメリカ近代美術

ホッパー『ナイトホークス』

↑静まり返った深夜のダイナーの情景から、都会の孤独感がにじみ出ていますね。構図が印象的で光と影のコントラストが見事です。

ウッド『アメリカンゴシック』

↑タイトルの由来はゴシック様式の窓枠から。固い表情の農夫とその未婚の娘(妻とも?)。管理人は初めて知りましたが、アメリカ国内では有名な絵画らしく、パロディの題材によく使われるそうです。地方主義者と言われるウッド、家庭と家族を守るアメリカの伝統的価値が象徴されているそうです。

近代棟:現代美術コレクション

ポップアートの巨匠、アンディ・ウォーホル作品『リズ#3』

この他にも、ウォーホールに作品がたくさんあったので、ファンの方は必見だと思います。『スープ缶』や『マリリン・モンロー』等の展示も。

↓ウォーホルと並んでポップアートの巨匠の1人、ロイ・リキテンスタインの作品。

村上隆に草間弥生、日本アーティスト作品も

↓村上隆さんの作品はすぐに彼のものだと気づけますね。

↓非常に細かい描きこみで近づかないとわかりませんが、草間彌生さんの赤いドットの作品。

さいごに

紹介した以外にも東洋美術の展示も有名です。日本ギャラリーは安藤忠雄さんの設計として有名なので是非とも訪れたいところです。本館と近代棟はがらっと雰囲気が変わります。ぜひ1日かけてゆっくり鑑賞されてください。

余談ですが、このような巨大な美術館の場合だと、見所を公式マップで事前に教えてくれるのは非常にありがたいですね。素人にも優しい!ワシントンDCのナショナルギャラリーはそういったものがなくて非常に苦労しましたから(笑)

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