遊んで学べるシカゴ科学産業博物館。ドイツの潜水艦U-505など必見展示を紹介。

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シカゴで人気の観光地、シカゴ科学産業博物館

第二次世界大戦中にドイツ軍から拿捕した潜水艦U-505など必見展示も多いですが、実際に体験できる体験型アトラクションもあるため、大人だけでなく子どもも飽きることなく楽しむことができます。館内はとても広いので滞在時間は4時間以上かかると考えた方が無難です。

アクセスとチケット

North State Streetを通る6番バス “79th/South Shore”に乗ります。State/Lake駅のバス停からだと約40分で行くことができます。”S Hyde Park & 56th Street”のバス停で降りてください。

この博物館のあるシカゴサウスエリア治安が良くないと言われています。管理人は日中、かつ博物館~バス停しか歩いていないためか、特別危険な目には遭いませんでしたが、博物館エリア以外の散策は避けて、安全に配慮して旅行しましょう。

〔開園時間:9時半~16時、休館日12/25〕

チケットは大人18ドルですが、別途有料の館内アトラクションもあります。チケットは全て受付で購入できますが、有料館内アトラクションで人気の高いもの(U-505艦内見学ツアーなど)は数に限りがあるため、早めに売り切れてしまう場合もあるので、午前中から早めの観光をおすすめします。

1階:Lower Level

第二次世界大戦期に暗躍:ドイツの潜水艦U-505(ユーボート)

ユーボートは第二次世界大戦中にドイツが開発した潜水艦で、アメリカ~イギリス間を往来する商業船を撃沈するなどアメリカ含む連合国側を悩ませていました。アメリカ軍はエニグマの暗号の解読のため、拿捕することを計画します。

展示されているユーボートU-505は、1944年6月4日、西アフリカ沖でアメリカ軍に攻撃され、拿捕されましたものの実物です。U-505の乗組員は暗号漏洩を防止するため自らユーボートを沈没させようとしますが、乗りこんできたアメリカ軍によって阻止されたそうです。

現在、15分おきにガイド付きの『U-505内部見学ツアー』が行われており(別途有料)、中に入って見学することができます。大人気ツアーなので開館直後に行かないと売り切れになることも。

展示室に入ると、まず巨大なU-505の姿に圧倒されます。見学ツアーでは艦内の計器やの乗組員の簡易ベッドなど間近で見ることができ、意外な狭さに驚くはず。

周辺の展示では、大戦中ユーボートがいかに猛威をふるっていたか解説されています。U-505の拿捕作戦に成功した乗組員たちも英雄として写真が展示さえていました。

ドイツ軍が誇った解読難解な暗号機:エニグマ

第二次世界大戦中、ドイツ軍が誇った暗号機エニグマ(本物)の展示もあります。ちなみに、エニグマという名前は英語で「謎・不可解なもの」と言う意味があるそう。

展示室にはエニグマのシミュレーターがあり、名前等を入力するとエニグマ式暗号に変換することができます。やってみましたが、同じ言葉を入力しても全く違うアルファベットになって返ってきます。う~ん暗号の規則性が全くわからない…。

このエニグマの解読プロジェクトに関わった天才数学者の映画もあるため、ご存知の多い方もおおいはず。

イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密 [Blu-ray]
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ミニチュアの世界:フェアリーキャッスル(Fairy Castle)

女優コリーン・ムーアから寄贈されたミニチュアの世界。ミニチュアサイズのお城の中には1,000を超えるミニチュア家具があり、これらは世界中から寄贈されたものだそうです。

ドールハウス好きには是非行ってほしいですね。小さな女の子が目を輝かせて見入っていました。

宇宙関連も充実:ヘンリークラウンスペースセンター

こちらはアポロ計画で使用された宇宙服やローバーなど多くの本物が展示されています。見どころはなんといってもアポロ8号!こちらは人類史上初、月を周回した宇宙船です。

ちなみにアポロ8号はヒューストンではなく、フロリダにあるケネディ宇宙センターから発射されています。ケネディ宇宙センターについて興味がある方はこちら(作成中)をご覧ください。

2階:Main Level

物理実験の装置の宝庫:サイエンス・ストーム(Science Storms)

フーコーの振り子の展示がありました。これは、地球の自転の影響で少しずつ振り子の軌跡がずれていく実験装置です。ずっと見ていると少しずつずれていくのがわかります。

竜巻や津波、雪崩に関する実験も体験することができます。特に竜巻は実際に風の渦の中に入ることができるので楽しめました。

物理法則を実際に装置を使って体感できるので、お子様の勉強にもなるはず。大人も改めて知り感動することが多かったです。

ヒヨコのふ化の瞬間を見学:Baby Chick Hachey

人気コーナーで周りには子供たちの人だかりができています。ケースの中には、今にも孵化しそうなひよこの卵がたくさん。

中からくちばしで殻を少しずつ割り、必死に殻から出ようとするヒヨコの姿が。殻から出たヒヨコはよたよた歩きながら水場に行き水を飲みにいく…。観ている一同、生命誕生の神秘に感動すること間違いなしです。

 

リアルな鉄道模型:グレートトレインストーリー(Great Train Story)

シカゴからシアトルまでつなぐ鉄道をジオラマで再現。精巧に作られた2つの街の間には鉄道模型が実際に走っています。知っている町のジオラマって観るの楽しいですよね。シカゴダウンタウンの高層ビルやループもよく再現されていました。

3階:Balcony Level

グロいのが苦手な人は無理かも!?:You the experience

3階の目玉展示としては、人間の標本のコーナーです。胎児の24の発育過程や人体の輪切り(凍らせてカットしたそうです…)など展示されていました。どれも本物の人体を使っての標本ということに衝撃を隠せませんね。人体について勉強するには最適の場所ですが、グロテスクなのが苦手な人は見学が難しい展示かもしれないです…。

さいごに

科学産業博物館はダウンタウンから少し離れていますが、見どころ満載の博物館です。上記の他にアメリカの農業や炭鉱などの展示もありますので、興味がある人は見てみてください。ゆっくり回れば1日必要になると思います。

アメリカ第3の大都市シカゴには流石の文化水準。この他にも素晴らしい博物館や美術館の宝庫です。興味がある方はこちらの記事もどうぞ♪
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レクタングル大
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