【シカゴ】フィールド博物館で世界最大のTレックスの化石に会ってきた!

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シカゴにあるフィールド博物館(The Field Museum)。2,000万点という膨大な収蔵品を誇る全米屈指の自然史博物館です。ここでは、動物のはく製、植物・昆虫の標本、アメリカ大陸の歴史、宝石、そして恐竜の化石を見ることができます。最大の見どころは、世界最大のTレックスのほぼ完全体の化石!

ゆっくり周れば一日中楽しめますが、時間が無いという方は3~4時間ほどの滞在で見どころを見学できます。子ども向けの展示も多くファミリーにもおすすめ。入場料金は大人18ドル、子どもは13ドルです。

〔アクセス〕CTAバス146番『Soldier Field& Field Museum』下車徒歩3分。

必見展示を紹介~1階:Ground Level~

フロアは3階まで東館と西館に分かれています。エントランスでマップをもらい効率よく回りましょう。

動物園にいた人気ゴリラのはく製『ブッシュマン』

東館入口付近にいました。シカゴのリンカーンパーク動物園にいたローランドゴリラのはく製。かなりのビックサイズ。当時は動物園では大人気のゴリラで、亡くなってからもシカゴの博物館でシカゴ市民を見守ってくれています。

古代エジプト内部、ミイラの展示(Inside Ancient Egypt)

4,500年ほど前の古代エジプトの墓の内部を再現しています。本物の墓の中を探検している気分に。

本物のミイラです。大人のミイラだけでなく、子どもや動物(鳥や猫)のものもありました。棺やミイラと一緒に埋葬された副葬品の展示も充実しています。

ミイラの作り方が順にジオラマで再現されていて興味深かったです。写真は腐りやすい内臓を身体から取り出している様子…。

ピラミッド建設の際に人々が運んだ石でしょうか。実際にひっぱることができましたが、とても重く(300kgくらい?)、一人では運べる気が全くしませんでした。ものすごい重労働。最近の説ではピラミッド建設は公共事業であったともいわれていますが、設備も無い中で全て人力で巨大なピラミッドを作ったのは本当にすごいと思います。

必見展示を紹介~2階:Main Level~

世界最大のTレックス『スー(Sue)』の化石

 

スーはこれまで発掘されたTレックスの化石の中でも世界最大、また最も完璧な状態で発掘された化石ということで有名。骨の回収率はなんと90%以上!スゴイですね。ちなみに、スーの名前は発掘者であるスーザンの名前に由来。このスーはかつて日本にも来たことがあるみたいです。

なお、Main Levelに展示されているTレックスの頭部は本物ではありません。重量が重すぎたため、骨組みに搭載することができなかったそうです。本物の頭部はUpper Levelに別途展示されているので、忘れずに見に行きましょう。

同じくフロアには、スー単独のギフトショップも。人気ぶりが伺えます。

巨大な象のはく製も

スーの近くに展示されている象2体のはく製。迫力がすごかったです。はく製の前で、はく製や骨標本の作り方を説明するイベントが実施されていました。常にやっている様子ではなかったですが、機会があれば見てみてください。

ツァボの人食いライオン(Lion of Tasavo)

西館の動物のはく製が多く展示してあるエリアにあります。19世紀末、ケニアのツァボ川付近で多くの人々を襲った人食いライオンのはく製です。イギリスから訪れた鉄道建設のための技師や現場作業員など約135人もの人々が犠牲になったというから驚きです。

考えるだけで鳥肌が…。その後、2頭の人食いライオンは射殺され、現在ではフィールド博物館で展示されています。ライオンの体長は3メートルほどあるとのこと。

アメリカ大陸の歴史を学べる(Ancient Americas)

東館にはアメリカ先住民の文化を紹介する展示が充実しています。古代アメリカ大陸ではとうもろこし栽培をして暮らしていました。当時の暮らしぶりがわかります。日本の稲作の歴史と比較してみると面白いかも。

 

アメリカ中西部に暮らしていたパウニー族の家を再現したもの。中央に炊事場があります。そのほか、先住民のカラフルな衣装の展示も素敵でした。アメリカの博物館ならではの展示だと思います。

必見展示を紹介~3階:Upper Level~

Tレックス・スーの本物の頭部はこちら

中央に展示してあるのですぐわかります。こちらが本物の頭部です。600ポンド(300kg弱)と非常に重いです。本物の頭部は左側の歯が欠損しています。Main Levelに展示されている頭部(人工)は、右側の骨格を基に左側の骨格を製作しているそうです。

惑星と生物、進化の歴史(Evolving Planet)

 

3階東館にある人気コーナーです。惑星の誕生から現在まで、生物の進化の歴史を膨大な数の化石を見ながら学べます。恐竜はもちろん古代の大型哺乳類の化石も圧巻でした。

大人の女性に大人気、宝飾品の展示(Grainger Hall of Gems)

宝飾品の展示でいうとワシントンDCの自然史博物館が有名ですね。その規模には劣りますが、フィールド博物館にも宝飾品の展示があります。西館の南端にあるのでお見逃しなく。

中国の宝石、翡翠の置き物。当時から中国の加工技術は素晴らしかったことがわかります。

 

ルビーやダイヤなど石ごとに原石と加工後の宝石の展示もありました。ガラスからはりついて動かないっ女性の姿も(笑)。

 世界の珍しい植物の展示も

東館に南端にあります。他と比べるとあまり人気はありませんでしたが、世界の珍しい植物の断面が見れます。砂漠に生きる植物の展示もあり、なかなか貴重な展示だと思いました。

さいごに

さすがアメリカ第3の大都市であるシカゴには素晴らしい自然史博物館がありました。当初、ワシントンDCやNYの自然史博物館と比べると見劣りするのかな~?となめていましたが…全然そんなことありませんでした。すみません(笑)。やはり世界最大、ほぼ完全体のTレックスは一見の価値ありだと思います。1日いても飽きることはない、大人も子どもも楽しめる博物館だと思いました。

↓ワシントンDCの自然史博物館の記事もあるので、興味のある方はぜひ♪

【ワシントンDC】圧倒的コレクション数!スミソニアン国立自然史博物館~観るべき展示品ベスト3~

レクタングル大
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