シカゴ歴史博物館へ行こう。シカゴ大火やリンカーン最期のベッドなど必見展示の宝庫。

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アメリカ第3の大都市シカゴ。博物館や美術館も多く見所の多いこの街で、観光客からは意外とマイナーはシカゴ歴史博物館。シカゴの見事な高層建築群の契機となったシカゴ大火やリンカーン大統領最期のベッドなど、目玉展示がたくさんあることをご存知でしょうか。

シカゴ歴史博物館で必見の展示をご紹介します!

行き方・チケット

North Dearborn Dearborn Streetを通る22番バス “Howard”に乗ります。Loop内からだと約25分で行くことができます。Clark & Burtonのバス停で降りてください。チケットは一人16ドルです。

[アクセス]

↑ここから入場します。

展示①シカゴ大火:なんと〇〇が原因!?

1871年10月8日の夜、シカゴで火事が発生しました。その日は風が強くとても乾燥しており、また当時の建築物が木造だったことから、火事はどんどん広がります。その被害状況は250人が死亡、市内中心部の建設物17,000件が全焼するという大変なものでした。

 

これだけの被害、いったい何が火元と気になりますよね。なんと、牛がランプを蹴り倒したことが原因だと言われています。なんとも切ない。その様子を描いた絵画の展示も。

その後シカゴは復興を始めますが、木造建築物が火災を拡大させた一因ということから、行政は木造建築物を禁止してしまいます。そこから鉄製等の高層ビルの建設ラッシュが始まり、今のシカゴの美しい高層ビル群の発展に繋がったといいます。もしかすると、この大火が無かったら今のシカゴの姿はなかったかもしれません。

展示②:CROSSROADS OF AMERICA

蒸気機関車Pioneer号が展示されています。1848年製と歴史を感じますね。機関室に乗車することもでき中の様子を近くで見れます。

ウォータータワーの模型も。シカゴ大火でも焼け落ちなかった貴重な建物でシカゴ復興のシンボルになったそうです。今でもダウンタウン北部にあるので、街散策の際に実物を見てみてください。

『暗黒街の顔役』といわれ、世界的に有名なギャング、アルカポネ。彼が暗躍したのもシカゴの街です。禁酒法が発令され市民の不満が爆発する1920年代、彼は酒を密造し市民に提供することで大成しました。そのほかにも賭博や売春宿など人間の欲望に訴えるビジネスを数多く手がけました。シカゴで1929年起こったギャングの抗争、『聖バレンタインデーの虐殺』に係る展示も。

シカゴのあるイリノイ州旗の成り立ちに関する展示。4つの星がありますがそれぞれ意味があり、左から「ディアボーン砦の大虐殺(1812年)」、「シカゴ大火(1871年)」、「シカゴ万博(1893年)」、「シカゴ万博(1933年)」を表しているそうです。万博のたびに星が増えとる。こりゃ将来的に5つになることもあるかもですね(笑)。個人的にスカイブルーにレッドスターでお洒落で大好きですイリノイ州旗のデザイン。

そのほか、ジャズやスポーツに関する展示もあり、見ていて飽きませんでした。クイズコーナーもあり、「レッドソックスのホーム球場で売れたホットドックの数は?」などユニークな質問もありました。答えは博物館で確認してみてください。

↑シカゴのジャズ&ブルースクラブが再現された部屋。

展示③:LINCOLN’S UNDYING WORDS

リンカーンは大統領になる前、イリノイ州議員を務めていました。彼にスポットを当てた展示があります。

当時の大統領選挙を振り返る:対極の両大統領候補

当時、リンカーンと大統領選を争ったダグラスとリンカーンの肖像画と演説。奴隷禁止の拡大を望むリンカーンとアメリカ人の奴隷を持つ自由を唱えるダグラス。当時、アメリはこの2つの意見で真っ二つに分かれていました。

リンカーン大統領の顔型と手型

リンカーンの生前に作られたというライフマスク。大きい!自分の手や顔と比較することもできますね。隣にはリンカーンが斧で薪を割る姿を描いた等身大絵画も。リンカーンは薪割の名手であったそうです。庶民的な一面もあったんですね。

リンカーン大統領最期のベッド

リンカーン大統領はワシントンDCのフォード劇場で観劇中に銃撃され、そのまま劇場の向かいのホテルの一室で処置を受けました。そしてそのまま息を引き取ってしまいます。

そのリンカーン大統領が最期を迎えたベッドの実物が展示されています。この博物館の目玉ともいえる展示ですね。当時を再現した絵画も。

ほとんど傷もなく状態が良かったので驚きました。リンカーン大統領は身長193cmと背が高く、斜めにしないと横たわることができなかったそうです。

ワシントンDCのフォード劇場で彼が亡くなった最期の部屋を見学することができますが、そこに置いてあるベッドはレプリカ。本物は、シカゴ歴史博物館に展示されているというわけです。どういう経緯でシカゴに来たのか気になりますが、リンカーンがかつてイリノイ州の議員であったことが関係しているのでしょうか。

★ワシントンDCフォード劇場の見学ツアーに関する記事もあるので、興味のある方はこちらをご覧ください。【ワシントンDC】リンカーン暗殺の地…フォード劇場見学ツアー徹底ガイド

展示④:THE GREAT CHICAGO ADVENTURE FILM

一通り見学した後は、シカゴの歴史に関するショートムービーを観ましょう。少年と少女が突如過去のシカゴにタイムスリップし、シカゴ大火やウィリスタワー(シアーズタワー)建設の時など、シカゴの歴史を映像で振り返ることができます。けっこう完成度高いです。

このムービーは30分おきに上映しており、エンドロールを見なければ25分ほどで観賞できます。

さいごに

シカゴ観光においては意外とマイナーな歴史博物館。ガイドブックでもあまり取り上げられることのない博物館ですが、シカゴの様々な一面が学べて、とても楽しめる博物館になっています。博物館を満喫した後は隣接するリンカーンパークを散策するのもおすすめです。

レクタングル大
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