コロラドスプリングスのダウンタウンにあるアメリカ・オリンピック・トレーニングセンター(U.S Olympic Training Center)、現在もしくは未来のオリンピック選手たちが練習に励む総合施設ですが、ビジター用に見学ツアーに参加することができます。
実際の練習風景を間近で見学することができ興奮すること間違いなし。また、アメリカのオリンピック選手への充実した施設に驚かされます。
Contents
行き方とツアー参加について
行き方
コロラド州ではデンバーに次ぐ中核都市であるコロラドスプリングス(Colorado Springs)のダウンタウンにあります。デンバーからは車で1時間ほど。
コロラドスプリングスは豊かな自然に囲まれた小さな街ですが、そこに全米から優秀なオリンピック選手(候補生も含む)たちが集まってきているとは驚きですね。アメリカのオリンピック委員会本部もこの街にあり、『Team USA』のホームタウンとして全米でも有名です。
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ビジター用に広めの駐車場があります。
入場料金、開館時間やツアーについて
開館時間は、月~土:9:00~16:00、日:11:00~16:00です。最終のツアー開始時刻は閉館1時間前になる(夏季は30分前)ので、注意しましょう。
入場料金は大人12ドル、子どもは8ドル(4歳以下無料)です。
ビジターセンターで入場料金は支払い、ツアーに参加したい旨伝えれば、ツアー開始時間を教えてもらえます(おそらく1時間ごとに開催)。ツアー参加しないと、実際の練習エリアには入れないので、絶対に参加したほうがよいです!
ツアー参加にあたって、バックの持ち込みが禁止されているので、注意です。写真撮影は意外にもすべてOKでしたが、練習中の選手の方の迷惑にならないよう節度を持って見学しましょう。
ビジターセンター内
ツアーまで20分ほど時間があったので、ビジターセンターの展示エリアを見学。アメリカのオリンピック代表団は『Team USA』として一丸となって次のオリンピックに向けて日夜練習に励んでいます。
競技ごとの公式ユニフォームなどの展示。キリリとした表情の選手たちの姿がかっこいいです。
中央ホールではアメリカのオリンピック競技の歴史がプロモーション風ショートムービーで流れます。有名プレイの数々で大興奮。流石の完成度の高さで、鑑賞後はかなりテンションがあがり、やっぱり五輪って良いなぁ!って気持になりますね。
アメリカ代表チームのスノーボブスレー用のソリ。実際に乗って記念撮影ができます。アメリカらしいデザインですね~。
公式ギフトショップ
ビジターセンター内に『チームUSA』の公式グッズショップが。
Swatch時計のチームUSA限定タイプが!その他、アディダスやナイキ製品とのコラボも。オリンピック選手たちとお揃いが着れると思うと嬉しいですよね!
終わったばかりのリオ五輪Verの商品たちが割引販売されていました(笑)。2020年の東京五輪Verが出ていたら欲しかったのですが、残念ながらまだ店頭に並んでいませんでした。
ツアー内容
ツアーではまずシアターで最初に15分ほどのムービーを観ます。実際にここで寮生活を送っている選手のたちの1日を追うことができます。近代5種競技の女性選手と、ボブスレーの男性選手が出演していました。毎朝のランニングにプログラムに沿った練習、栄養がとれた食事など規則正しい生活を送って日々努力していることが伺えます。
ムービーの後はガイドさんに従ってビジターセンター屋外の練習施設エリアへ。ストリートには世界各国の国旗がズラリ。日本もちゃんとありました~。
トレーニングルーム
いきなり巨大なトレーニングルームへ。え!こんな至近距離で見ていいの!?と驚き。様々な種類の機械がズラリです。ガイドさんは気軽に質問に応じてくれ、誰がどの競技の選手か教えてくれました。左で柔軟をしているのはレスリングチームだと教えてくれました。
こんな感じでガラス越しに見学できます。こんなふうに見学ツアーで1時間おきにジロジロ見られている選手たち…落ち着かないんじゃないかな…とそればっかり気になりました(笑)
治療ルームや高地トレーニング用施設
次に別の建物へ移動。ここでは怪我をした選手の治療、リハビリ用のフロアが。こちらもガッツリ公開。実際にリハビリを行う選手の姿もありました。
2階には平地に居ながらにして、高地トレーニングと同環境で走れる専用ルームが。酸素レベルも自由に調整できるみたいです。ハイテク施設ですね~。
体操・バレー競技用体育館
次は大きい体育館へ。入口の天井には『練習ではあなたが一番下手だと思ってプレイし、本番ではあなたが一番上手いと思ってプレイしなさい』との格言が。ううむ…なるほど。選手たちはこの言葉を見るたびに気持ちを引き締めているんでしょうね。
筋肉ムキムキの体操選手たちが何人もマット練習していました。目の前で繰り出されるバク転やひねりに大興奮です。マットがでかいので、かなり近くまで見学者に選手が近づいて演技するんですけど、選手の方は全く気にする素振りもありません。コーチらしき人が演技のたびにアドバイスをしていました。
そして驚くべきは、ガイドさんも含め見学者たちが普通に土足で体育館に入ること!日本じゃ考えられないですよね!体育の先生にぶっ飛ばされそうだ…。こっちではさして気にしないようです。
体操エリアの隣はバレーコートでした。この時間には誰もおらず。体育館の壁の上にも格言がたくさん。きっと名言に違いないので、ゆっくり読みたかったんですが、小さすぎてよくわかりませんでした(笑)
でもこういう風に練習場に格言を貼るのって良い効果を生みそうですよね。日本でも取り入れたりしてそうですが。しかし、ここまで貼るのはどうかな~(笑)。きっと格言好きな監督の仕業に違いない。
水泳プール
ガラス越しで中に入ることはできませんが、水泳プールも見学できます。オリンピックの公式プールと同じサイズなんだそうです。
日本でも有名な、マイケル・フェルプス選手も練習したんだとか。そう思うとすごいな~。壁の横には歴代のオリンピック開催地の国旗が。ブラジルの隣には既に『Tokyo 2020』の日の丸が!もう選手たちは2020年に向けて動き出しているわけですね!
アメリカでは夏季4回冬季4回の計8回開催。国別では最多です。アメリカがオリンピック大国であることがわかりますね。
射撃場
射撃場も見学できました。入口にかなりの数のトロフィーが。アメリカチーム強豪なんですね。
ガラス越しに見学できます。小学生くらいのお子さんが撃っていて驚きました。特に年齢制限とかないんですね。的が書かれたパネルとの距離がかなり近いですが、あえて的の大きさを小さく作ることで既定の距離で射撃しているように調節されているんだそうです。
レスリング練習場
そして日本のお家芸、レスリングの練習場も。この日は小中学生を対象とした練習会が開かれていました。未来のオリンピック候補生たちでしょうか。皆真剣な表情です。
子どもたちもオリンピック選手たちと同じ場所で練習できるなんてやる気でますよね。コロラドスプリングスの子供たちの運動神経は他の街よりも高いに違いない…。英才教育だ。
選手たちの寮
中には入れませんが、選手たちが生活を送る寮の施設も前まで行けます。もちろん食堂もあり、選手たちは毎日栄養バランスのとれた食事を取ることができます。レベルの高いメンバーと共同生活を送るのは選手にとって良い環境なんでしょうね。
その他展示物
施設内は随所にオリンピックを意識する展示ばかりです。オリンピックで金メダルをとった選手たちの名前が書かれた壁。
歩道には各オリンピック競技の紹介がされています。見学者に優しいですね。
このマッチョな男性は、おそらくレスリング選手かと思われます。選手のブロンズ像も随所にあります。
ツアー自体は約1時間で終了!そこまで入っていいの?とこっちが不安になるほどの大満足のツアーでした。
ちなみに、ビジターセンターの隣にある地球儀型のオブジェ。管理人は時間の都合で近くで見れませんでしたが、トレーニングセンターのシンボル的オブジェなので時間のある方はぜひ近くでご覧ください。
さいごに
まさか実際に選手たちが練習している風景まで間近で見れるとは思わなかったので、とても貴重な経験でした。
こんなにガッツリ外部に公開してしまっていいのか!?と不安になるほどのオープンさでしたが、理由を考察するに、なんとこのトレーニングセンターはすべて外部からの寄付で賄われているとのこと。だから見学ツアーもここまで充実しているのではないかと…。
しかし普通の一般人が、オリンピック選手のためのここまで立派な複合施設を見学できる場所も世界でここくらいしかないのかな…?と思うので(逆に日本にはあったりするんでしょうか)、コロラドスプリングスに来たら必見の場所だと思います。そしてツアーには絶対に参加しましょう~。