【デンバー】世界最大規模のビール工場クアーズビール工場見学ツアー。参加方法と見どころを紹介。

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デンバー郊外のゴールデンという街にあるクアーズビール(Coors)工場。単一工場では世界最大の規模であり、無料の工場見学ツアーでは嬉しいビールの試飲つき!ゴールデンはデンバーダウンタウンから車で30分ほどの小さい街ですが、自然が美しく歩いて楽しい街なので是非足を運んでみてください。

クアーズビールとは?

日本ではあまり馴染みのないビール名ですよね。ですがアメリカではバドワイザーなどと並んで超有名なビール会社です。定番のラガーから白ビールまで幅広い銘柄を作っています。

会社の正式名称はMiller Coorsです。銘柄としては社名を冠した『Miller』と『Coors』が有名どころ。そのクアーズの発祥の町がコロラド州ゴールデンだったわけです。

クアーズは1873年にゴールデンの町でドイツ系移民アドルフ・クアーズ氏により設立されました。バドワイザーもドイツ系移民のブッシュ氏により設立された会社ですから、アメリカのビール会社のルーツは本場ドイツから来ていることが多いんですね。

アクセスとツアー参加方法

ゴールデン(Golden)の町までは、デンバーダウンタウンから車で30分ほどで到着します。とても小さい町ですが、クアーズのお膝元ということで賑わっており活気があります。工場見学の後はダウンタウンを散策してみるのもおすすめですよ~。

↓ゴールデンのダウンタウンの様子。

ツアーに参加するには見学者用駐車場からシャトルバスに乗って工場へ移動する必要があります。シャトルバス乗り場のある、駐車場は以下の場所です。

ツアーは火・水曜日定休なのでご注意。ツアー時間は朝の9:00~16:00まで(日曜のみ12:00~開始)。詳細は公式HPからご確認ください。

シャトルバスは約10分おきに来ますが、だんだん混んでくるのでなるべく早い時間のほうがおすすめです。

↓シャトルバス乗り場のある巨大駐車場。

厳しい手荷物制限:カバンは持ち込み不可

そして意外に厳しかった手荷物制限。カバンはセキュリティの都合で一切、持ち込めません。iPadより小さなポーチすら不可だと言われたので、ポケットに入る財布や携帯のみで参加しましょう。カメラや水の持ち込みはOKです。

バスに乗る前に待合所でスタッフからIDの提示を求められるので、試飲希望の方は忘れずにパスポートを持参してください。21歳以上であればビール試飲引換券をもらうことができます(意外にもお酒を飲める年齢が日本より1歳厳しいアメリカ)。

 

専用シャトルバスで出発!

クアーズ製品のロゴが描かれたおしゃれな小型シャトルバスで出発します。

 

バスに乗ると駐車場からすぐのビール工場へ直行!とはいかず、バスでゴールデンのダウンタウンをざっと走り、ドライバーさんが簡単に街の紹介をしてくれます。ダウンタウンで使える割引クーポン券もくれるので、欲しい人は貰いましょう。こうした地元との連携が素敵ですね。

ビール工場見学ツアー

工場外観

さて、いよいよ工場へ到着。出発してから10分といったところです。工場前のバス停で降ろされるのでそこから入口へ向かいます。帰りはまた同じバス停で待っていれば同じバスが駐車場まで行ってくれます。

The工場といった感じの外観。こちらはビール工場として、単一工場では世界最大の規模だと説明がありました。

入口前の巨大なタンク。記念撮影にぴったりです。

↓入口に掲げられた看板。

見学ツアー受付:音声ガイド付セルフガイドツアー

入口にあった看板。クアーズはロッキー山脈の湧き水を利用して作られているビールということで、それがイメージされています。

オーディオガイドの貸出しあり、セルフガイドで進めるツアーです。まずは受付でIDを提示した後、オーディオガイドを借りましょう。残念ながら日本語の機械はありませんでした。

ツアーは1人1回だよ!と注意書きが。試飲目当てに何回も参加しようとする人がいるんでしょうね(笑)

注意書きの下の写真の男性は創業者のクアーズ氏の孫(三代目)で64年間も役員を務めたビル・クアーズ氏です。なんと2016年で100歳を迎え現在も大きな影響力を持った人物なんですね。

ビールの原料たち

最初にビールの原料を実際に触れる展示があります。特にホップからは芳醇なビール臭がしますね。ビールのあの匂いの元はホップだったのか…。その他、ロッキー山脈の湧き水を利用してビールを作っていると説明。そりゃ美味しいビールが作れるわけだと納得~。

 

製造工程について説明

順路に従って進みます。実際に稼働している機械をガラス越しに見学が可能。この他、製造方法について詳しく説明したパネルや動画を見ることができます。

クアーズの工場見学コースはビール製造工程について詳しく説明されていました。

 

次の写真は砕いた麦芽を茹でる釜です。そのせいでとても暖かい室内でした。中央にコントロールルームがあります。窯は銅製のようにも見えますが、内側にはステンレスらしき釜が見えました。

続いて砕いた麦芽を茹でて造られる濃縮された麦汁を濾過(ろか)する機械。どうやって動くのか全く想像できませんが…。

こちらは製品ビールの品質試験室です。中には実際に働いている方もいらっしゃいました。毎日大勢の人に見られながら仕事をするのは少し嫌な気もしますが…。慣れるのでしょうか。

1回目の試飲♪

ルートの途中ですが、ここで小さなカップ1杯分出来立てビールの試飲ができます。キンキンの冷えたビールが飲めますよ。ここにはクアーズ氏(三代目)の現在の写真が。若い頃と面影がありますね。

 

箱詰め行程の見学

続いて完成した缶ビールが箱詰めされる行程です。ほとんど全自動でパッキングされて、ところどころオペレーターの数人が調整を行っているくらい。すごい速さでレーンが動いていて迫力でした。ここから全米中に出荷されていくわけですね。

現在は当たり前になっているアルミのビール缶ですが、全米で初めてアルミ缶販売を行ったのはクアーズなんだそうです(1959年)。

その他パネル展示

移動中の廊下にも、クアーズにかかるパネルの展示があって見学者を楽しませてくれます。全米にクアーズの工場はこれだけ拠点があるんですね。

 

クアーズにかかるミニクイズがあったり、昔の出荷風景の写真など。

 

歴史あるビール工場ならでの展示ですね。

2回目の試飲♪まるまる一杯

すべてのコースの見学を終えると、かなり広いラウンジでお好きなクアーズ製品のビールを1杯飲むことができます。別途有料でスナックの自販機もあるので、一緒に楽しめばもうバーにいる気分に…。

黒板に選べるビールの種類はかかれています。

 

壁中にはおしゃれなクアーズ製品の古い看板やアートが。昔の工場の写真もありました。今の外観よりもレトロで素敵です。

 

オフィシャルグッズショップも必見

ラウンジを出ると、オフィシャルショップがあるので是非立ち寄ってみてください。ここでしか買えない限定グッズがたくさん。

ビールのロゴをあしらったTシャツに。グラスなど。どれもおしゃれでお土産に買いたくなっちゃいます。

 

見学コース自体は、1時間ほどで回れると思います。後は最後のラウンジでどれだけゆっくり過ごすかですね(笑) 見学終了後は再び行きと同じシャトルバスに乗って駐車場まで帰れます。

ゴールデンの街並みについて

ゴールデンのダウンタウン周辺はとても小さく1時間もあれば回れてしまうので工場見学と併せて観光してみてください。ダウンタウンはレストランや商店が充実していますし、自然がとても美しい町です。

ビジターセンター

デンバーダウンタウンの端にあります。中に入ると親切にこの町の見どころについて教えてくれました。

 

ビジターセンターの隣にクリーク(小川)が流れていて散歩するのに最適なので是非歩いてみてください。

クリークを歩こう

ビジターセンターの隣を流れている小川。両端に遊歩道がついていて散歩するととても気持ちがよいです。地元の方も犬の散歩やランニングをしていたりととっても健康的。

町のシンボル、キャッスルメサ

ゴールデンのどこからも眺めることができ、シンボル的な存在が『キャッスル・メサ』と呼ばれる岩。小高い丘にたっているので、本当にこの街のお城みたいです。

↓町から見えるキャッスル・メサ。場所は全然違いますが、モニュメントバレーを連想しますね。

 

↓ゴールデンの町からみえるコロラドの山々。気になるのが山の斜面に大きく描かれた『M』の文字。これはかつての鉱山であったことを表す『Mining』の『M』だそうです。

さいごに

アメリカのビール工場を見学するのは、セントルイスのバドワイザーに続いて2回目でした。

 

個人的な好みをいうと、外観や内装の美しさは、赤煉瓦が美しく昔ながらの外観を維持しているバドワイザーの工場に軍配(そもそも工場に美しさなどいらないという議論は抜きにして(笑))、ただ作業工程やこだわりなどの展示面ではクアーズのほうが丁寧で詳しかったと思います。

★バドワイザーの工場見学についてはこちらの記事をどうぞ♪
【セントルイス】生産量同社No.1のビール工場・バドワイザー工場見学ツアーに行ってきた。

デンバーからもアクセスも良く、無料でこれだけ充実した時間を過ごせる場所は他に無いと思うので、デンバーへお越しの際は是非行ってみてください!

レクタングル大
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