【ワシントンDC】あのケネディ大統領も眠る…アーリントン国立墓地へ。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ワシントンDCの中でも有名な観光地となっているアーリントン国立墓地(Arlington National Cemetery)。アメリカ建国以来、様々な戦争での戦死者や国民的英雄など、約40万人以上の人が埋葬されてきました。J・Fケネディ大統領の墓があることでも有名です。

墓地が観光地となっていることに驚きますが、ここは戦死者を弔う慰霊の地でもあるのです。場所は、ワシントンDCダウンタウンから地下鉄で15分ほど。地下鉄ブルーライン『Arlington Cemetery』駅が最寄りです。

[アクセス]

Arlington Cemetery
開館時間
04月~09月:毎日8:00~19:00
10月~03月:毎日8:00~17:00
ワシントンDCの地下鉄の乗り方についてはこちら

毎日衛兵交代のセレモニーがあり、夏季(4月~9月)は30分おき、冬季(10~3月)は1時間おきにみること観ることができます(閉園の1時間前が最終)。

4つの見所を周ってきました。
インフォメーションセンター→(徒歩10分)→ジョン・F・ケネディ大統領の墓→(徒歩5分)→アーリントンハウス→(徒歩10分)→無名兵士の墓および衛兵交代
各移動時間の目安についても記載しています。

いざ、墓地の中へ

地下鉄を降りるとすぐ目の前に墓地へと続く道があります。きれいな青空が広がっていますが、この日11月下旬のワシントンDCの体感気温はほぼ0度。寒さに凍えながら入口を目指します。

↑入口には看板も。
入口を抜けると、すぐ目の前にビジターセンターがあります。きれいな館内でお土産を扱う売店もあり、トイレも借りることができます。
敷地内はとっても広いので、普通に歩くと見所にたどり着けずに迷子になります!ビジターセンターで敷地内のマップもあるのでもらっておきましょう。
敷地内の見所を巡ってくれるツアーモービルもありましたが、今回は歩いて回ることに!
ツアーモービルは有料で7.5ドル。チケットはビジターセンターで買うことがきます。壁がなく風通しが良いモービルなので、暑い夏場は良いかもしれません。墓地にはほとんど日影がありませんよ~。

↑敷地内には数え切れない数の墓石が。アメリカ映画で見たことのあるような光景が広がっていました。

↑敷地内にはこのような看板も。ここは多くの人々が静かに眠る場所。騒いだりしてはいけません。
緩やかなスロープを歩き、まずはケネディ大統領の墓を目指します。

ジョン・F・ケネディ大統領の墓

墓地のほぼ中心にあります。人だかりができているので場所はすぐにわかります。
1963年、ダラスを遊説中に46歳の若さで暗殺された第35代の大統領ケネディの墓石が。隣には1994年に亡くなったジャクリーン夫人の墓も。

黒い墓石の後ろには、『永遠の炎』と呼ばれる消えることのない火が燃え続けていました。墓石が意外にもシンプルな造りであったことに驚きます。

↑ケネディの墓から下を見下ろした風景。
小さい子供たちもたくさん訪れていましたが、騒ぐ人は誰もおらず静粛な雰囲気につつまれていました。

↑ビジターセンター内にあったアーリントン墓地での彼の埋葬式の様子。彼がいかにアメリカ国民から愛されていたかわかります。

↑近くには、同じく暗殺されてしまった弟で司法長官であったロバート・ケネディのお墓もありました。

↑敷地内にはこのような道案内看板も。衛兵交代セレモニーの開始時間にはまだ時間があったため、ケネディの墓のちょうど上に位置するアーリントンハウスに立ち寄りました。

↑ケネディの墓のちょうど後ろにある建物がアーリントンハウスです。ワシントンDCを見下ろす丘の上にあります。

アーリントンハウスからの眺めは絶景

↑アーリントンハウスの正面の外観。近くで見るとかなり大きく感じました。
このアーリントンハウスは南北戦争で南軍の総司令官だったリー将軍の住居であった建物です。戦争中、リー将軍が去った後、北軍がこの家の周りに戦没者を埋葬したことが墓地の始まりになったそうです。
リー将軍はこの邸宅に30年以上住んでおり、中に入って見学することもできます(毎日10:00~16:00)。中は当時の姿が再現されており、南北戦争時のアメリカの上流貴族の生活を知ることができます。

 

↑部屋にはピアノがありました。一家の家系図も見ることができます。

↑アーリントンハウスの裏側です。手前の建物はアーリントンハウスで働いていた奴隷が住んでいた小屋です。ハウスと比べるとなんとも粗末な造りでした。

 

↑そしてこちらがアーリントンハウスから臨んだワシントンDCの景色。街全体を見渡せるように位置しており、なんとも絶景でした。小さいですが、遠くにワシントン記念塔が見えます。

↑ペンタゴン(アメリカ国防総省)の方に目を向けると、うっすら遠くにペンタゴンの姿も見えました!こんな近い位置関係だったとは。
ドナルド・レーガン空港も近いので、飛行機の姿も良く見えます。
時間が無い方も、この絶景だけは観ていかれたほうが良いでしょう!

威厳溢れる!衛兵交代セレモニー

↑開始10分前に衛兵交代セレモニーが行われる無名戦士の墓(Tomb of Unknowns)の前に到着。本日最終の回でしたが、開始10分前でかなりの人々が集まっていました。日もだいぶ陰ってきており、皆寒さに耐えながらも待ちます。毛布持参の方もいました。

↑後ろに鎮座する白い大理石が無名戦士の墓(Tomb of Unknowns)です。第一次世界大戦からベトナム戦争まで身元の確認ができなかった戦死者のための墓石なんですね。
ワシントンDCを訪問した日本の首相はここで献花するのがしきたりになっているようで、
ビジターセンターに写真もありました。
墓の前に敷いてある黒いシートの上を、銃を持った衛兵の方が厳しい表情で行き来しています。なんと24時間365日、どんな悪天候の中でも行われているというから驚きです。歩く手順も厳格に定められており、必ず21歩で歩き切っているんだとか。墓の前を向き21秒間静止、また歩く、を交替までひたすら繰り返す…(21という数字は最高名誉の礼砲が21回であることに由来)。

寒い日も大変だけど…真夏なんてもっと辛いんでしょうね。だから夏季は30分おきの交替なのかと勝手に納得。
以前、台湾でも蒋介石の像の前で衛兵を見たことがありましたが、台湾の衛兵さんは微動だにせず『人形⁉』と間違うほどでしたが、こちらは常に動きがあります。

衛兵の方の装備を見ると、厚手のコートに耳あて付きの帽子と防寒対策もバッチリな感じ。日差しが強いのでサングラスも必須です。とてもかっこいいです。
この衛兵になることは非常に名誉なことで陸軍の中で非常に厳しいテストがあるそうです。

↑ついにセレモニーが始まりました。時間になると、後ろの白い建物から交代する衛兵の方と見守り役の衛兵2名が出てきました。観客は一斉に立ち上がり、セレモニーを見守ります。セレモニー中は衛兵の方のコツコツとした靴音と銃を動かすカチャカチャと言う音が響き渡ります。非常に静粛な雰囲気で緊張感がありました。セレモニー自体は5分ほどで終了。シンプルですがとても威厳があって観る価値があるものだと思います。

余裕のある方は海兵隊戦争記念碑(硫黄島記念碑)の見学もぜひ

管理人は時間の都合とあまりの寒さに負け見学を断念しましたが、アーリントンハウスから徒歩15分ほどで海兵隊戦争記念碑(硫黄島記念碑)を見ることができます。この記念碑は日本軍との激戦の末占領した硫黄島に、アメリカ兵士たちが星条旗を打ち立てている姿を表したブロンズ像で造られています。2006年公開の映画『父親たちの星条旗』でも有名になりました。訪れた人はその大きさと迫力に驚くそうです。時間に余裕のある方はぜひ。

さいごに

全体の工程としては2~3時間で見学することができます。アメリカならではの体験ができると思うので、時間を割いての訪問をオススメします。ほぼ屋外での見学になるので天候に恵まれた時に訪問するのが良いですね!

★ワシントンDCの観光地別に所要時間をまとめていました♪
【ワシントンDC】スミソニアン博物館群など…観光地別所要時間の目安一覧

★ダラスにあるケネディ大統領暗殺に関する博物館についての記事はこちら
【ダラス】ケネディ大統領の暗殺現場とシックスフロア博物館に行ってきた!

レクタングル大
レクタングル大
おすすめの関連記事など