【映画】グッドウィルハンティング 悩める若者を一歩前進させる名セリフ(英語)をご紹介

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「グッドウィルハンティング」といえばマット・デーモンとベン・アフレックが共同で脚本を書いたヒューマンドラマですよね。当時2人は全く売れていなかったのですが、この作品でアカデミー賞(脚本部門)を受賞しました。すごいですよね。

どんな話?

マット・デーモン演じるウィルはMIT(マサチューセッツ工科大)で清掃員として働きながら、昔からの悪友と楽しく暮らしていました。ウィルは読書が好きで天才でしたが、大学にも行かずその才能を活用することもありませんでした。それどころか、日々喧嘩して警察にもお世話になったことも多々あります。

ある日、数学の課題が廊下に掲示されており、ウィルはそれを解き、解答を書き残して行きます。ウィルの才能に気付いた数学教授ランボーは彼を研究室に招こうとします。ちょうどその時、ウィルは暴力事件で警察に拘留されており、ランボーは保釈金とセラピーを受けさせることを条件にウィルを引き受けます。

ウィルはセラピストをからかうため、彼のセラピーを続けてくれるセラピストはなかなかいませんでした。そんな時、ランボーの学生時代の友人であるショーンにウィルのセラピーをしてくれるよう依頼します。ここからお互いそれぞれの悩みを抱えたウィルとショーンの心のふれあいが始まります。

今回は、人生に悩むウィルを一歩前進させる名セリフ、ベンアフレック演じるチャッキー(ウィルの悪友のひとり)から、ロビン・ウィリアムス演じるショーンから発せられた言葉について紹介します。

※この映画の舞台となったMIT・ボストンに旅行で行きましたので、気になる方はこちらへどうぞ。

自分の才能を活用しないウィルに…

英語セリフ

解体工事現場で休憩中、ウィルはチャッキーに「ずっとこの仕事でいい」と言います。「職業に優劣はない」と。それに対してチャッキーはウィルにこう言います。

But you know what the best part of my day is? It’s for about ten seconds from when I pull up to the curb to when I get to your door. Because I think maybe I’ll get up there and I’ll knock on the door and you won’t be there. No goodbye, no see you later, no nothing. Just left. I don’t know much, but I know that.

訳してみました

あのな、俺が一日で一番楽しみにしていること知ってるか?それは車を道脇に停めてからお前ん家まで歩く10秒間なんだよ。その10秒間、俺が玄関に着いてドアをノックしてもお前が出てこないかもしれないって考えるんだ。さよならとか何の音沙汰も無く、ただいなくなっている。よくわかんねぇけどそう思ってるんだ。

感想

ぶっきらぼうな言い方ですが、チャッキーのウィルに対する優しさを感じますね。ウィルはずっとチャッキー達とこのままいつも通り暮らしていきたいと考えていました。チャッキーもウィルと楽しく暮らしたいものの、ウィルの才能を考えるとウィルは旅立つべきだと考えていたのでしょう。とても男っぽい名セリフですね。

自分の話をしないウィルに…

英語セリフ

ウィルは初めてのショーンのセラピーの際、ショーンを厳しい言葉で分析します。それに対してショーンは傷つき激しく憤ります。

ショーンは深く考えたあと、ウィルと翌週にもう一度会うことにします。そして次のように話します。

So if I asked you about art, you’d probably give me the skinny on every art book ever written.

~省略~

But I’ll bet you can’t tell me what it smells like in the Sistine Chapel. You’ve never actually stood there and looked up at that beautiful ceiling.

~省略~

You think I know the first thing about how hard your life has been, how you feel, who you are, because I read Oliver Twist? Does that encapsulate you? Personally… I don’t give a shit about all that, because you know what, I can’t learn anything from you, I can’t read in some f**kin’ book. Unless you want to talk about you, who you are. Then I’m fascinated. I’m in. But you don’t want to do that, do you, sport? You’re terrified of what you might say. Your move, chief.

訳してみました

もし君に美術のことを聞いたとしたら、きっと本から得た情報を教えてくれるだろうね。

~省略~

でも君はシスティーナ礼拝堂でどんな匂いがするかは言えないだろう。そこに実際に行ったこともあの美しい天井を見上げたこともない。

~省略~

僕がオリバーツイストを読んだことがあるからといって、君の人生がどんなに大変だったか、君がどんな気持ちでいるか、君がどんな人間か、わかると思うかい?それで君を理解したと言えるのかい?そんなことどうだっていいんだよ。だって、君が自分がどんな人間なのか僕に話してくれない限り、僕は君からも本からも学ぶものは無いからね。もし君自身について話してくれるのなら君の話を真剣に聞くよ。でも君はそのことを話したくないんだろう?話してみたらどうだい?

感想

とても心に沁みる言葉ですね。何かあたらしいことを思いついたとしても、大抵のことは過去に誰かが取組み、本に編集しています。この意味では読書は知識を吸収するための最短な手段です。

一方で、本(学術書)から得られる知識はとても無機質であり、それを話したところで話し手の想いや考えは伝わりません。その知識を話すというのは、セラピーという心を通わせる作業において最もふさわしくないことかもしれませんね。ショーンはウィルの本心が知りたかったのでこのように話したのではないでしょうか?

日常生活で読んだ情報をそのまま自分の意見のように伝えてしまうことってありませんか?そんな時は少し考えて、自分なりの意見もプラスすると良いかもしれませんね。

ここからは英語に注目していきましょう。”give a shit about A” で「Aなんてどうでもいい、気にしない」といった意味になります。”shit” から予想できるかもしれませんが、あまり綺麗な表現ではありません。”don’t care about A”と言う方が無難ですね。

“sport” は「君」という意味で使われています。グレートギャツビーの口ぐせ、”old sport”と同じですね。あまり使われない表現だと思います。管理人は使っている人を見たことがありません。

“your move” は「あなたの番だよ」という意味ですが、相手を促す時に使われます。今回は「話してみたらどうだ」と訳してみました。

さいごに

いかがでしたでしょうか。グッドウィルハンティングは脚本が非常に素晴らしく、心に沁みる名セリフばかりです。人生について考え悩んでいる人は是非観てみてください。悩んでない人も是非。きっとなにか考える糸口が見つかると思います。

レクタングル大
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