【セントルイス】No.1観光地!大西部への玄関口 ゲートウェイアーチと周辺観光。

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大西部への玄関口としてミズーリ州、セントルイスのシンボルとして有名なのがゲートウェイアーチ!周辺はジェファソン・ナショナル・エクスパンション・メモリアル(国立公園)として整備されセントルイスで人気No.1の観光スポットです。

周辺を観光してきたので、見どころを紹介します。

ゲートウェイアーチとは

ゲートウェイアーチは西部開拓の記念モニュメントです。無機質で近代的な外見ですが、実は1965年に建造されています。50年前のデザインとは思えないですよね。ちなみに50年前の日本は3C(カラーテレビ、クーラー、車)が普及し始めている頃です。

アメリカの西部開拓の歴史は1803年にアメリカがフランスから土地を買収した「ルイジアナ買収」から始まります。買収した「ルイジアナ」はミシシッピ川以西の広大な土地で、現在の州制度に落とし込むと15州にも渡ります。

その広さは210万km2だそうです。日本約5個分の大きさに相当します。想像を絶する大きさですね。

この買収によりこれまでアメリカの最端の街だったセントルイスは一気に大西部への玄関口へ!繁栄の一途をたどるのでした。

アクセス :おすすめ駐車場

セントルイスは空港からダウンタウンまで電車で行くことができないため、レンタカーがおすすめです。ゲートウェイアーチ自体はセントルイスのダウンタウンの中心にあります。

 

ゲートウェイアーチ付近まで車で行くのであれば、BallPark Village横にある駐車場が広くて便利です(近くにセントルイス・カージナルスの本拠地、ブッシュ・スタジアム(Busch Stadium)があります)。

30分1ドルでした。クレジットカードマークがありますが、管理人のクレジットカード(Rexカード:Visa)は承認されませんでした。

やむなく現金で支払いましたが、出庫前にPay Stationへ行ったから助かったものの、そのままクレジットカードオンリーの退場ゲートに直接行っていたらと思いうとぞっとします。後ろで待つ車の人と喧嘩となってしまっては楽しい旅行が台無しなので、事前にPay Stationに行って先払いしておくことをおすすめします。

駐車場からゲートウェイアーチがある国立公園の入口までは徒歩5分ほどで着きます。

Jefferson National Expansion Memorial

入口が見えてきました。

残念なこと訪問時パーク内は改装工事の真っ只中。ところどころ立ち入り禁止のフェンスが…。

 

↓完成予定のパークはこんな感じ。こちらの緑あふれるパークが見たかったですね。残念…。

アーチのそばにはミシシッピ川が流れています。観光客向けのリバークルーズツアーもあるので興味のある方はぜひ♪ミシシッピ川の上流からアーチを眺めることができます。

間近で見るゲートウェイアーチ

ところどころ工事中ではあるものの、ゲートウェイアーチのそばまでは普通に行けます。近くでみると本当にすごい迫力。

このアーチですが高さは192m、ビルの60階に相当します。こんな巨大建造物…どうやって作ったんだろうと気になりますが、それはおいおいビジターセンターで。

 

ビジターセンター

ちょうどアーチの地下部分にビジターセンターがあります。本来であればこのビジターセンター内に『西部開拓博物館(Museum of Westward Expansion)』があるのですが、現在そこもリニューアル改装中ということで開館していませんでした(泣)。

博物館は開いてないものの、シアターやギフトショップは普通に開いているのでビジターセンター内へ。入口ではアメリカではお馴染みのセキュリティチェックがあるので身軽な服装で行きましょう!

 

建設当時の様子をまとめたムービー

セキュリティチェックを終え中に入ると、唯一見学可能だったのがムービーシアター。無料で30分程度のアーチの建設当時の様子を紹介したムービーが上映されていました。

ゲートウェイアーチのデザインは全米の公募で決まり、1963年から2年の歳月を経て完成しました。シンプルな見た目とは反対に建築するのはかなり大変だったようで…。ムービーでは材料の加工作業、実際に建設する様子を見れます。工事が進むにつれアーチが伸びていく様子は面白かったです。

高さ91m部分まではステンレス鋼板で造られており、断面は正三角形。横から見るとわかりますね。板と板のつなぎ目は作業員が手作業で溶接しました。

 

外に出たら実際の溶接跡を見てみましょう。

ギフトショップ

ギフトショップはかなり充実しています。

やはりアーチ関連のグッズが多いですね。セントルイスに来たら絶対欲しいアーチ関連のお土産。

 

トラムで登る展望台

そして実はこのアーチ、中は空洞になっており、頂上の展望台までトラムに乗って登ることができるんです(別途有料)!写真だと見えにくいですが、アーチの中心部に窓の穴がいくつも空いているのが見えるでしょうか?セントルイスを一望する眺望が楽しめそうですね~。

そして再び残念なことに、ここも現在改装中で利用できず…。2017年4月中旬にはオープンするそうです!人気アトラクションであり、また一度にトラム乗れる人数も限られることから、非常に混雑するようで。朝一で来るか事前予約したほうが良さそうですね。

旧教会(Old Cathedral)

国立公園内にはゲートウェイアーチの他にも見所はあります。こちらは170年以上の歴史をもつセントルイスで最も古い教会です。

アーチのすぐそばに建っているので併せて見学しましょう。中は無料で見学することができますが、平日は6:30から14:30で閉まってしまうので、早めの見学がおすすめです。ただし土日であれば18:00まで開いているようです。

広くて美しい教会内部。後ろには巨大なパイプオルガンもありました。

 

旧裁判所(Old courthouse)

1862年に建設された緑のドームが美しい建物。ゲートウェイアーチと並んでセントルイスのシンボルでもありますね。良くセットで映った姿がポストカードになっています。ビジターセンターからは徒歩10分ほどでしょうか。入場料金は無く自由に出入りできます。

  

中に入ると、美しいドームの内部を見ることができます。これだけでも見る価値があります。

 

ドームを中心に扇状に部屋が広がっており、レトロな階段を昇って2階にいくと実際に裁判室として使用されていた部屋を2つ見学することができます。

 

この旧裁判所はかつて奴隷制度を巡る歴史的な裁判が行われたことで有名であり、1つはドレッド・スコット裁判という、1847年に黒人奴隷が自身の自由を求めて起こした裁判で後に南北戦争の引き金となったとも言われています。

裁判長の机や傍聴席の様子など、現代の裁判室と共通するものがありますね。

 

1階にはフランス植民地時代からセントルイスの街の歴史を学ぶことのできる展示があります。

当時ミズーリ州にも広く生活していたネイティブアメリカンたちの生活の様子も知ることができます。バッファロー狩りの迫力ある絵画に、当時の衣服や道具など。

 

現在アメリカ全土で指定されているネイティブアメリカン居住区の分布図。やはり西部に集中していますね。

 

そして西部開拓に乗り出した開拓民たちの生活の様子にかかる展示も。荷馬車や生活用品が。これまさに…昔NHKテレビでやっていた大草原の小さな家の世界観ではないか~!大好きだったドラマだったので興奮しました。

 

開拓民とネイティブアメリカンたちの間にあった戦闘の様子についても展示が。西部開拓の歴史は、ネイティブアメリカンとの戦争の歴史でもあるのですね…。

裁判所の入口には、かつて黒人の奴隷の権利向上に力を尽くしたという白人夫婦の銅像がありました。

おわりに

セントルイスのダウンタウンを走っていると、至る所で目につくゲートウェイアーチ。圧巻の大きさと美しさなので是非近くまで訪れてみてください。

西部開拓時代、当時ダウンタウンだった場所が国立公園になっているということで史跡も充実した美しい場所です。

 

レクタングル大
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